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ヘンリー五世

劇場公開日:

    解説

    百年戦争さなかの15世紀則半、若きイングランドの国王へンリー五世の姿を、ウィリアム・シェークスピアの原作を基に描く歴史ドラマ。エグゼクティヴ・プロデューサーはスティーブン・エヴァンス、製作はブルース・シャーマン、監督・脚色・主演は、本作が初監督作品となるケネス・ブラナー、撮影はケネス・マクミラン、音楽はパトリック・ドイルが担当。出演はほかにデレク・ジャコビ、エマ・トンプソンなど。

    1989年製作/137分/イギリス
    原題または英題:Henry V
    配給:アスキー映画=アットワーク=ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
    劇場公開日:1990年9月22日

    あらすじ

    曾祖父エドワード三世によるフランスの領士継承権が正当であることを確認したへンリー五世(ケネス・ブラナー)ほ、フランスへの進軍を決意し宣戦布告する。そしてフランスに買収され、王の暗殺を企む三人の貴公子を処刑したへンリー率いるイギリス軍は、英仏海峡を渡った。その頃ロンドンの居酒屋では、若きへンリーと放蕩三昧の生活を過ごしたひとりであるフォルスタッフ(ロビー・コルトレーン)が、彼に見捨てられたまま息を引き取り、その後、仲間のバードルフ(リチャード・ブライヤーズ)とニム(ジェフリー・ハッチングス)、ピストル(ロバート・スティーブンス)、そしてひとりの小姓(クリスチャン・ベール)が出陣した。やがて戦いの火蓋は切られ、イギリス軍は優位に戦いを進めてゆくが、次第に病人が増え、士気は弱まってゆく。そんな折、バードルフが盗みの罪で捕まり、ヘンリーは断腸の思いで彼を処刑する。ある夜変装して兵士のもとに潜り込んだへンリーは、全兵士が彼の行動に賛成しているわけではないと知り、彼らに勇気を与えることを神に誓う。翌朝、兵士の前で演説したへンリーは、彼らの不信をなくし、士気を高めるのに成功する。そして雨のアジンコートで、凄まじい戦いの末に勝利を手にしたへンリーは、野に横たわる兵士たちの中から、フォルスタッフの小姓の遺体を神のもとに葬る。そして戦いは終結した。フランス王宮の一室ではへンリーとフランス国王(ポール・スコフィールド)との会見が行なわれ、フランス王はへンリーの全ての要求をのむと共に娘のキャサリン(エマ・トンプソン)をへンリーのもとに嫁がせることで、イギリスとフランスの和平を結ぶのだった。

    全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

    スタッフ・キャスト

    監督
    脚色
    ケネス・ブラナー
    原作
    ウィリアム・シェークスピア
    製作総指揮
    スティーブン・エバンス
    製作
    ブルース・シャーマン
    撮影
    ケネス・マクミラン
    音楽
    パトリック・ドイル
    編集
    マイケル・ブラッドセル
    字幕
    細川直子
    全てのスタッフ・キャストを見る

    受賞歴

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    映画レビュー

    4.5アツいヘンリー五世に惚れぼれ

    2012年1月1日
    PCから投稿
    鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

    興奮

    知的

    シェイクスピアの歴史劇の映画化。2つあるうち、ケネス・ブラナー監督作品を鑑賞しました。

    15世紀の英国王の、フランス遠征の史実に基づいたお話。
    あらすじも知らないで鑑賞しましたが、裏切りあり、戦いあり、恋心あり。庶民の皮肉っぽい本音も見えて面白かったです。
    栄光の先の無常をさらっと語る幕引きが、なんとも言えない余韻を残しました。

    堂々としてアツいヘンリー五世を演じた、まだ20代のケネス・ブラナーに惚れぼれです。監督・脚本も務め、作品を理解し尽くした自信に満ちているって感じ。決戦にあたっての演説は迫力でした。当時のパートナー、エマ・トンプソン演じる可愛いキャサリン妃を口説く場面も、なかなかの見どころでした。
    子役時代のクリスチャン・ベールは、とても印象的な役どころでした。

    日本でいえば安土桃山時代の終わり頃が初演、偉大なりシェークスピア、です。思ったより面倒くさくなかったので、他の作品にも興味がわいてきました。

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