ブルーサンダー
劇場公開日:1983年10月1日
解説
ハイ・テク装備のヘリコプターブルーサンダーをめぐるアクション。「ドラキュラ(1979)」のジョン・バダムが監督にあたり、ゴードン・キャロルが製作した。エグゼクティヴ・プロデューサーはフィル・フェルドマンとアンドリュー・フォーゲルソン。ダン・オバノンとドン・ジャコビーの脚本に、バダムとディーン・リースナーが手を加えたものに基づいて撮影された。撮影はジョン・A・アロンゾ、音楽はアーサー・B・ルービンスタインが担当。ヴィジュアル・コンサルタントのフィリップ・ハリソンがブルーサンダーをデザイン、仏製エアロスパシアル・ガゼルを2機購入してディック・マーティンが改造した。特殊効果監修は「ガントレット」のチャック・ガスパー。ヘリコプターのチェイス、ジェット機の追撃シーンのモーション・コントロール撮影は「スター・トレック」でダグラス・トランブルの下で働いた6人のエキスパー卜が設立したドリーム・クエストが手掛けた。出演はロイ・シャイダー、ウォーレン・オーツ、キャンディ・クラーク、ダニエル・スターン、マルカム・マクダウェルなど。なお、この作品は撮影後に死亡したウォーレン・オーツに捧げられている。ドルビー・ステレオ。パナビジョンで撮影。日本版字幕は野中重雄。テクニカラー(プリントはデラックス)、シネスコサイズ。1983年作品
1983年製作/110分/アメリカ
原題または英題:Blue Thunder
配給:コロムビア
劇場公開日:1983年10月1日
あらすじ
LA市警航空課でヘリコプター・パトロールをやっているマーフィー(ロイ・シャイダー)は、一匹狼的な性格のため周囲のうけはよくない。課長のブラドック(ウォーレン・オーツ)から事あるごとに注意されている。マーフィーは新人の若いライマングツド(ダニエル・スターン)と組んで、夜のLA上空をパトロールする。酒屋強盗を上から追跡して、ライトを犯人に当て逮捕に協力する。リンデン・ロードでナンバー・プレートのないシェヴィを発見して本部に通告。シェヴィは、自宅にもどって来た都市暴力対策委員長ダイアナ・マクニリーの後をつけてドライヴ・ウェイに入り込む。シェヴィの中から男たちが出て来て、彼女を襲い書類を奪う。警官隊が駆けつけ、マーフィーらも急行する。この事件は彼女を強姦しようという目的でなされたものとして片付けられた。ブラドックはマーフィーを連邦政府の2人の役人、アイスランとフレッチャーに引き合わせる。マーフィーは彼らと一緒にピンクヴィル軍基地に行く。そこで、マーフィーは新型ヘリコプターブルーサンダーのデモ・フライトを見る。来たるLAオリンピックでのテロ対策用に作られたというブルーサンダーは、強力な火器、コンピューター、盗聴マイク、パイロットがかぶったヘルメットの動きで弾丸が発射される装置がついている。マーフィーはこのブルーサンダーのテスト・パイロットに選ばれたのだ。軍側の責任者コクレイン大佐(マルカム・マクダウェル)はマーフィーがパイロットと知ると怒る。二人はベトナムで一緒に闘った仲だが、なんとなく険悪な感じ。翌日、マーフィーはマクニーリー邸から拾った書類に書かれたスペイン語の解読を、同僚のモントーヤに頼む。マーフィーとライマングッドはヘリコプターに乗り、コクレインのヘリコターに続いて上空へ。しばらく飛んでいるうちに、マーフィーらのヘリコプターが揺れ出す。コクレインが秘かに部品をゆるめていたのだ。マーフィーは落ちついて、ヘリコプターを操縦。ヘリコプターは建築現場に落下し大破したものの、二人は無事だった。モントーヤはマーフィーに書類にはスペイン語地区で何か騒動が起きると書いてあり、THORという意味不明の語があったことも告げる。その後、マーフィーとライマングッドはブルーサンダーに乗り夜の空を飛ぶ。コンピューターにコクレインのことをイン・プットするとTH0Rプロジェクト(Tactical Helicopter Offensive Response 戦略ヘリコプター攻撃レスポンス)に従事と出た。ブルーサンダーは、コクレインの車をつけ、連邦ビルでコクレインやフレッチャーがスペイン語地区でトラブルを起こそうとしていること、邪魔なマーフィーを消そうという相談を盗聴マイクで聴き、テープに録音する。そのテープをライマングッドはドライヴ・イン劇場のごみ箱に隠す。一方、コクレインたちはテープの行方を知ろうとして、ライマングッドをいためつけるが、聞き出せない。ライマングッドはすきを見て逃げ出すが、射殺される。参考人として警察に追われるマーフィーは、ガール・フレンドのケイト(キャンディ・クラーク)にドライヴ・イン劇場のゴミ箱からテープを手に入れ、KBLA・TVに運ぶよう頼む。自分はブルーサンダーに乗り護衛する。ブルーサンダーを追いモントーヤの乗った市警のヘリコプターや空軍機がやってくるが、マーフィーにかわされる。そしてコクレインの空軍ヘリコプターと空中戦となる。コクレインはベトナムの空で敵の兵士をつき落した残酷な男で、マーフィーはその時のパイロットだったのだ。マーフィーは傷つきながら、コクレインのヘリコプターをやっつける。ケイトは追ってくるパトカーをかわしてKBLAに行き、プロデューサーにテープを渡す。一方、マーフィーはブルーサンダーを進行する列車の前に置き去りにしたので、ブルーサンダーは大破してしまう。(コロムビア配給*1時間50分)
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョン・バダム
- 脚本
- ダン・オバノン
- ドン・ジャコビー
- 製作総指揮
- フィル・フェルドマン
- アンドリュー・フォーゲルソン
- 製作
- ゴードン・キャロル
- 撮影
- ジョン・A・アロンゾ
- 美術
- Sydney Z. Litwack
- 音楽
- アーサー・B・ルビンスタイン
- 編集
- フランク・モリス
- エドワード・M・アブロムス
- 衣装デザイン
- Marianna Elliott
- メイク
- Gret La Cava
- キャスティング
- Dianne Crittenden
- ミニチュア撮影
- ジャック・クーパーマン
- モーションコントロール
- ドリーム・クエスト
- 特殊効果監修
- フィリップ・ハリソン
- チャック・ガスパー
- 字幕
- 野中重雄
受賞歴
関連ニュース
「JAWS」「オール・ザット・ジャズ」のロイ・シャイダー死去
2008年2月12日
フォトギャラリー
映画レビュー
4.0エアーウルフと共闘して欲しい‼️
やはりヘリコプターの映画といったらこの作品でしょう‼️ジョン・バダム監督が手堅くまとめてくれた傑作アクション‼️近代科学の粋を集めたヘリ、ブルーサンダーの操縦士に指名されたマーフィーは、軍や警察の上層部がブルーサンダーを悪用しようとしていることを知り、ブルーサンダーで戦いを挑む・・・‼️前半で陰謀のドラマが描かれ、後半はほとんどヘリコプター・アクション‼️警察のヘリとの低空飛行での追撃戦、F16ジェット戦闘機との戦い、そして宿敵マルコム・マクダウェルが操る高性能ヘリとの20分にわたる一騎打ち‼️ヘリにしか出来ない空中アクションがホントとスゴくて、垂直上昇、降下、ロスの市街地を低空飛行で飛び回り、ビルの谷間をすり抜けながらのチェイス‼️その素晴らしい躍動感みなぎるスカイ・アクション‼️ただ今作のテーマはブルーサンダーの悪用‼️どんなスゴい性能・装備を備えたブルーサンダーでも、操縦者によっては善にも悪にもなるという深ーいテーマがあり、考えさせられます‼️
3.0ヘリコプターものが流行った時代
戦闘機に比べると操縦が簡単そうでないのはオスプレイの事故を見ても歴然だけど、この時代テレビドラマもヘリコプターが多く登場した。スピードとか撮影の難易度もあるかな。
ドラマの設定はちょっと度が過ぎる感じ。そこまで市民をターゲットにする?という疑問も。市街地の空中戦とか、さらに最新鋭ヘリコプターを破壊するってのもな。改良すれば十分使えそうなのにね。主人公たちがヘリから住居を除くシーンも気に食わない。無神経だったり自己満足的な感じのシーンが??でした。
3.5トップガンのモチーフになっているのでは?
2.0ヘリで宙返り?
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