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パリのレストラン

劇場公開日:

    解説

    パリの小さなレストランの閉店前夜、主人夫婦と彼らを慕って集まってきた友人一同のそれぞれの人生を映し出す群像劇。監督は小説家でもあるローラン・ベネギで、監督第2作にあたる本作が日本初紹介。製作は「人生は長く静かな河」などのシャルル・ガッソ。原作はベネギ自身が自分の父をモデルに書いた自伝的小説『パリのレストラン』(邦訳・ハヤカワ文庫刊)。音楽は「パトリス・ルコントの大喝采」のアンジェリークとジャン=クロード・ナション夫妻。出演はコメディ・フランセーズの重鎮で、映画では「パリの灯は遠く」などの名優ミシェル・オーモン、クロード・シャブロル夫人で「父の恋人」などのステファーヌ・オードラン。共演は「彼女たちの舞台」のローランス・コートほか。また「カルメンという名の女」のミリアム・ルーセルが特別出演。

    1995年製作/95分/フランス
    原題または英題:Au Petit Marguery
    配給:セテラ=アスク講談社
    劇場公開日:1996年11月2日

    あらすじ

    長年のあいだレストラン“小マルギュリー”亭を経営してきたシェフのイポリット(ミシェル・オーモン)とその妻ジョゼフィーヌ(ステファーヌ・オードラン)は、このたび店を売り払って閉店するにあたり、最後の晩に息子で作家のバルナベ(ジャック・ガンブラン)とその妻マリア(アニェス・オバディア)や、気のおけない若い仲間たちを招待した。それぞれにこのレストランにまつわる人生の思いでがある。夫妻がこのレストランを買って自分たちの店を持ったのは1960年、以来いろいろなことがあった。常連客で夫妻の友人オスカー(オリヴィエ・ピイ)は失業中で妻との仲も上手くいかず、やはり常連のビムドゥ(ミミ・フェリクシーヌ)と一度だけ寝たことがある。そのビムドゥが彼に妊娠したと告げる。彼は妻と別れてでも子供を育てたいと言うが、彼女は中絶すると言った。レストランの建物に間借りしているゲイのアガメムノンとかつて同棲していたダニエルは、同じ名前の新妻のダニエル(ローランス・コート)を連れてきた。皆は新婚夫婦を歓迎するが、妻の方のダニエルはいたたまれない気持ちだ。そして父に複雑な感情を持つ息子のバルナベは、いろいろ悩みを抱えながらやっと到着するが、照れ隠しに近所のホームレスの男ペールを連れてきた。それでも食事が始まり、イポリットの素晴らしい料理に皆が舌鼓を打ちながら、店をめぐる様々な思いでが蘇ってくる。バルナベは子供の頃店のガラスを割って父にひどく怒られたこと、兵役逃れに店でてんかんの発作の演技をしたことなどを思い出す。決して仲のよい親子とは言えず、父の跡を継ぐこともなかった。料理を給仕していたイポリットは、バルナベの席で鼻血を出す。バルナベはとっさにワインをこぼして場を取り繕う。気がついたのはジョゼフィーヌだけだった。イポリットが二階の洗面所にいると、ジョゼフィーヌが心配してやってくる。彼は八年前バカンス中にスイス人の女(ミリアム・ルーセル)と浮気したことを告白する。妻は実はそのことを知っていたが、夫の気持ちを慮って彼には隠していたのだ。店で食事中の言語学者がステーキ肉に腐臭がするとけちをつけた。イポリットは生のフィレ肉の固まりをもって来て啖呵を切り、腐臭は学者の虫歯のせいだと指摘する。やがてコースはチーズに入り、みんなはイポリットの上着に寄せ書きをする。だが妻の方のダニエルだけはサインしたがらない。店の外に逃げ出した彼女をアガメムノンが慰め、彼女は初めて打ち解けた。バルナベは寄せ書きにこっそり、「愛しているよ、パパ」と書く。オスカーの妻リディが夫の浮気に気づくが、全てを告白した彼を許す。イポリットがデザートを作っているあいだに、ジョゼフィーヌはなぜ店を止めるのかを説明した。イポリットは鼻の奥に腫瘍ができ、嗅覚を失いつつあったのだ。夫妻は明日この家を離れ、店は取り壊されて銀行になる。やがて最後の晩餐は終わり、店の外に出た若者たちは雪合戦を始めた。その声を聞きながら夫妻は寝室に入り、“小マルギュリー亭”の看板の最後の灯を消した。

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