パリス・トラウト
劇場公開日:1993年1月30日

解説
ベストセラーになったピート・デクスターの同名小説を、デクスター本人による脚色で映画化している。主人公のトラウトは、極端な人種差別主義者で、偏執狂という性格を持つが、これをデニス・ホッパーが特異なキャラクターで演じた。相手役のハンナは、「勝利への旅立ち」でホッパーと共演したバーバラ・ハーシー。監督はテレビ作品にヒットの多いスティーブン・ガイレンホール。彼はバーバラ・ハーシーと組んだ「キリング・イン・ア・スモール・タウン」や「ツイン・ピークス」の第27話などを手掛けた監督でもある。
1992年製作/アメリカ
原題または英題:Paris Trout
配給:パイオニアLDC
劇場公開日:1993年1月30日
あらすじ
時代は1943年。トラウト(デニス・ホッパー)とその妻ハンナ(バーバラ・ハーシー)は、アメリカ南部の小さな町で雑貨店を営んでいるごく普通の夫婦だった。しかし、ハンナは、ときどき夫が口にする人種差別的な言動に不安を感じていた。ある日、トラウトは車の取引がうまくいかなかったことを逆恨みして、黒人のヘンリー・レイ・セイヤーの家に上がり込み、12歳のヘンリーの妹を射殺し、母親にも重症を負わせた。トラウトは起訴されるが、自分は正当防衛だと主張する。「白人は黒人を殺しても有罪にはならない」という夫の口癖を知っていたハンナはこの事件に疑問を感じ、息を引き取った少女の病院を訪れる。トラウトはハンナの行動に腹を立て、風呂に入っているハンナを溺れさせようとする。その後も夫の暴力が続き、もはや正気ではないと確信したハンナは家を出て町の小さなホテルに逃げ込む。トラウトの弁護士シーグレイブス(エド・ハリス)は、ハンナを勇気付けようと彼女の部屋を訪れ、その夜2人は結ばれる。有罪になり、妻と弁護士の関係も知ってしまったトラウトはますます偏執的になり、病院にいた被害者の母親をハンナの泊まっている部屋に連れていき、そこで射殺する。帰ってきたハンナも射殺されそうになるが、シーグレイブスが身代わりとなり息絶える。トラウトはすべてを清算するべく銃口をくわえ自らにも終止符を打つ。
スタッフ・キャスト
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映画レビュー
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