殺人狂時代
劇場公開日:2022年11月4日
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解説・あらすじ
チャールズ・チャップリンが監督・脚本・製作・作曲・主演を務め、戦争による大量殺人を告発した異色のブラックコメディ。
銀行員として真面目に働いてきたヴェルドゥは、不況のあおりを受けて仕事を解雇されてしまう。彼は車椅子の妻や幼い息子を養うため、裕福な女性を次々と誘惑して命と財産を奪っていく。数年後、ついに逮捕された彼は、シニカルなメッセージを残して死刑台へと向かう。
チャップリンがおなじみの放浪者役を封印して洗練された紳士を演じ、痛烈な反戦メッセージを込めながら、スタイリッシュなユーモアと名演出で描き出す。しかし戦勝に沸いていた当時のアメリカでは激しいバッシングを受け、チャップリンが事実上の国外追放を受けるきっかけのひとつとなった。
1947年製作/124分/アメリカ
原題または英題:Monsieur Verdoux
配給:KADOKAWA
劇場公開日:2022年11月4日
その他の公開日:1952年9月2日(日本初公開)
原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。
スタッフ・キャスト
受賞歴
第20回 アカデミー賞(1948年)
ノミネート
脚本賞 | チャールズ・チャップリン |
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フォトギャラリー
映画レビュー
4.5【”一人殺せば悪党で、100万人殺せば英雄です。”チャップリンが殺人紳士を演じたスタイリッシュブラックコメディ。現代社会でも十二分に通用する、戦争に対する怒りを練り込んだ脚本が見事な作品です。】
ー 不況により、30年真面目に務めた銀行を首になった男ヴェルドゥ(チャップリン)が足が不自由な妻と幼い息子のために、金持ちの未亡人を次々と殺す”事業”を始め、金を株に継ぎ込み生活を維持する。-
◆感想
・改めて観ても、凄い作品である。
・内容が連続殺人であるにも関わらず、チャップリン演じるヴェルドゥが悪人には見えないのである。殺人シーンが間接的にしか描かれていない事と、ヴェルドゥが金持ちの未亡人を殺そうとする過程が、可笑しいからである。
・シニカル且つヒューマニズムを感じるのは、刑務所から出て来た女を毒の効き目を試すために毒殺しようとするヴェルドゥが、彼女の身の上を聞き毒殺を止め大金を持たせて、人生の再出発をさせるシーンから、彼が経済破綻により妻も子も財産も全て失った時に、運転手付きの車でその女が彼を見つけ、車内に招き入れるシーンである。
彼女は、ヴェルドゥに助けられた後に、”軍需産業の社長”と結婚し金持ちになっていたのである。
<そして、有名なヴェルドゥが死刑執行される前に言った”一人殺せば悪党で、100万人殺せば英雄です。”という台詞には、矢張り唸らされるのである。
今作は、優れた脚本と、チャップリンの演じる殺人鬼の一見紳士的な風貌と、コミカルな演技が優れたる作品なのである。>
5.0戦争に人間を引き込む真実のカラクリ」をチャプリンが暴いた
「モダン・タイムス」や「黄金狂」よりも「ライムライト」かこの映画がチャプリンの映画で最初に見た映画だと思う。
助けた少女が羽振りを良くして、主人公の前に現れる。
ネタバレあり
つまり、
彼女の
現在の
夫に
なった人の
職業は
なんと
「軍需産業!」
「アメリカンキャピタリズム」に対するチャプリンの嫌悪感と言うよりも、「戦争に人間を引き込む真実のカラクリ」をチャプリンが暴いたので、彼は「レッド・パージ」にあったと思われる。映画での殺人鬼としての姿は二の次の様に思う。
助けた少女の「現在(その当時)の羽振りの良さ」だけがこの映画の主旨だと思う。
言うまでもなく傑作だが、ブリジットジョフを的確に捉えた傑作作品と感じる。反戦映画だけではない。
戦争に勝って、黄禍論に怯えたアメリカ社会に対する警鐘に感じる。しかし、全く効果は無く、アメリカ社会は朝鮮戦争へと突入する。そして、それは21世紀になった今も終わっていない。残念な事である。
5.0相当な傑作です
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