軍用列車
劇場公開日:1976年2月14日

解説
山岳砦救援のため白銀のロッキーを走る軍用列車内で展開するサスペンス・スリラー。製作総指揮はエリオット・カストナー、製作はジェリー・ガーシュイン、監督は「ブレイクアウト」のトム・グリース、原作・脚本はアリステア・マクリーン、撮影はルシエン・バラード、音楽はジェリー・ゴールドスミスが各々担当。出演はチャールズ・ブロンソン、ベン・ジョンソン、ジル・アイアランド、リチャード・クレンナ、チャールズ・ダーニング、ロイ・ジェンソン、ケイシー・ティッブス、アーチー・ムーア、ジョー・キャップ、エド・ローター、リード・モーガンなど。
1975年製作/アメリカ
原題または英題:Breakheart Pass
配給:ユナイト映画
劇場公開日:1976年2月14日
あらすじ
1873年、辺境ネバダの開拓町マートルに1本の臨時列車が止まった。70名の騎兵隊員と軍馬を乗せた合衆国陸軍徴用の軍用列車である。燃料補給を了え、2人の民間人、連邦保安官ネイサン・ピアース(ロイ・ジョンソン)、いかさまカードで彼に捕えられた賭博師ジョン・ディーキン(チャールズ・ブロンソン)が新たに乗り込んで列車は、一路ロッキー山間の要塞フンボルト砦に向けて出発した。列車には、ネバダ州知事フェアチャイルド(リチャード・クレンナ)、フンボルト砦司令官の娘マリカ(ジル・アイアランド)、軍医モリノー、従軍牧師ピーボディ、列車長オブライエン(チャールズ・ダーニング)、機関手バンロン(ロイ・ジェンソン)、火夫ジャクソン(ケイシー・ティッブス)、騎兵隊指揮官クレアモント少佐(エド・ローター)、副官ニューウェル中尉、オークランド大尉、軍曹ベリュー、通信兵ファーガソン、若い隊員ラファティ、料理人カルロス(アーチー・ムーア)、車掌ヘンリー(ジョー・キャップ)らが乗り込んでいた。列車の任務は、ジフテリア菌の蔓延で全滅しかかった砦の救出だという。砦には近くのカムストック鉱山から産出する金・銀が大量に貯蔵されていた。ところが、出発する際、将校2名が失踪したのに続いて雪原を爆走する列車内では不可解な事件が次々に起こった。夜陰に乗じて通信回路を切断し、続いてフェアチャイルドが謎のモールス信号を砦に向けて打った。しかし、砦でその通信を読んでいたのは脱走兵のリーダー、セップ・カルフーンとパイウート族の酋長ホワイト・ハンド。傍らに砦守備隊長スコルビ大佐が捕えられていた。列車が『ブレイクハート・パス』にさしかかった頃、火夫のジャクソンが転落死し、モリノー軍医が車室で死体となって発見された。さらに急坂に達したとき、突然兵士たちを乗せた後部の3輛が連結を解かれ、逆進。誰1人脱出出来ないまま、加速をつけた列車は千仭の谷底へ転落していった。いまはマリカによって自由になったディーキンは機関車の中から2人の将校の死体を発見。彼は砦へ向けて列車内の状況とは全く別の内容の通信を打った。『兵員列車切り離しは失敗』。それを読んだカルフーンは直ちにホワイト・ハンドと彼の戦士たちを峠へ差し向けた。一方、補給車の中へ侵入したディーキンは兵士用の棺、医療箱の中身がすべてレミントン・ライフル、弾薬類で占められていることを知った。突如、背後からカルロスが襲いかかったが、激闘数分後、カルロスは列車から谷へ転落していった。ここへ来てディーキンの推理は動かぬものになった。彼はマリカとクレアモント少佐を呼び、合衆国陸軍情報部員という自らの正体を打ち明けすべては知事、ピアース、オブライエン、カルフーン、パイウート族が結託した砦の金・銀乗取りの大謀略であり、伝染病というのは口実にすぎなかったことを暴露した。そのために、計画の邪魔になる人間は次々に消えていったというわけである。知事、保安官らがディーキンを捜し始めたと同時に、峠の彼方から、パイウート族の大群が襲撃してきた。列車を逆進させるディーキン、これを追うインディアン。スキーを見て雪原に飛び降りたディーキンとクレアモントは一目散に砦に向かい、部下たちを救出した。そしてカルフーンを血祭りにあげ、全速で峠に返した一行は、まずクレアモントがフェアチャイルドを倒し、ピアースとオブライエンがディーキンの銃弾に倒れた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- トム・グライス
- 脚本
- アリステア・マクリーン
- 原作
- アリステア・マクリーン
- 製作総指揮
- エリオット・カストナー
- 製作
- ジェリー・ガーシュイン
- 撮影
- ルシアン・バラード
- 音楽
- ジェリー・ゴールドスミス
- 字幕
- 高瀬鎮夫
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映画レビュー
5.0タイトルなし
3.0残念な映画だった 何も収穫がなかった
つまらない
がっかりだ
原作と脚本はアリステア・マクリーン
あの冒険小説の大家
推理小説ならばアガサ・クリスティにも相当する人
ナバロンの要塞の原作者だ
主演はチャールズ・ブロンソン
これで期待しない訳がない
時は19世紀後半、場所はネバダ州の山の中
つまり西部劇の世界
疫病が発生した砦に軍用列車が大量の医薬品と交代の兵隊を乗せて山中の小さな駅に給水の為に停車するところからお話が始まる
お話の展開は、なるほどアリステア・マクリーンらしい筋運びだ
しかし名小説家が名脚本家ではない見本になってしまった
同じく脚本も担当した「荒鷲の要塞」は傑作だったのにどうしたことなのだろう
映画としてつまらないのだ
雪中を走る蒸気機関車、深い谷間の細い木造の鉄道橋
それなりに金は掛けてある
主演はブロンソンだ
アクションシーンもある
決めセリフも言うことは言う
女優もそれなりに美人を配してある
なのに全くつまらない
映画としての盛り上げ方がなってないのだ
残念な映画だった
何も収穫がなかった
3.0ブレイクハートというのは峠の名前
まずは医者が殺されたみたいだ。そして、陸橋の下に死体が・・・次は兵士たちの乗った車両3両が崖から転落・・・色々と調べていると、コックと列車の屋根の上で格闘。なんだかアガサ・クリスティーの映画かと思えてくる。
実はディーキンは秘密諜報員だった!という展開。そこからは西部劇ならではの活劇。しかし、娘も中にいるのに線路を爆破しようとするなんて、どうなってるんだ・・・
3.5最後はあっさりとしすぎ
総合65点 ( ストーリー:65点|キャスト:65点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
設定の時代と場所から考えて派手な撃ちあいの西部劇かと思ったが、軍用列車の中で起きる事件とその裏の陰謀を描いた話だった。最後に撃ちあいもあるものの、それは作品の要ではなく、列車の中での出来事を中心に話を展開していく。単純な利権や縄張り争いではない複雑な設定が面白い。
最初はどうやって殺人を次々に誰にもばれることなく成功させていったのだろうかと思った。また殺人と不可解な事件が起きているのに、犯人捜しをすることも対策をとることもお互いに疑心暗鬼になってもめることもない。不自然なことが多いなと思っていたが、これほどたくさんの人が絡んだ大規模な計画だったとは思わなかったし、みんなが共犯だったのならばその不自然さも納得した。
だが戦いの場面になると、簡単にダイナマイトがうまく機能して原住民の兵士を吹き飛ばしたり砦の味方がかけつけたりと、あまりに主人公側の計画通りに物事が進んでしまいあっけない。敵ばかり倒れていくのも都合が良すぎる。さんざん悪いことを企んでいた悪人たちだけど、列車が止まってからの流れはあっさりと片づけられすぎた印象。
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