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王妃マルゴ

劇場公開日:

    解説

    文豪アレクサンドル・デュマの同名小説の映画化で、激動の歴史の波にもまれながら果敢に生きた、16世紀のフランス宮廷に実在した伝説的な美女マルゴの生涯を描く。監督は今やフランス演劇界の巨匠ともいえる存在であるパトリス・シェロー。本作品は「蘭の肉体」「傷ついた男」に続く監督第3作であり長い間実現を待たれていたものでもある。製作は「ジェルミナル」「愛人 ラマン」などを手がけているクロード・ベリ、脚本は「恋の病い」の女性脚本家ダニエル・トンプソンとシェローの共同、撮影は「ディーバ」「リバー・ランズ・スルー・イット」のフィリップ・ルスロ、衣装はモイデル・ビッケル、美術は舞台美術やルーブルなど美術館の空間構成を手がけているリシャール・ペドゥッツィ、音楽は「ジプシーのとき」のゴラン・ブレゴヴィッチがそれぞれ担当。主演は「アデルの恋の物語」「カミーユ・クローデル」のイザベル・アジャーニ。共演は「傷ついた男」「インド夜想曲」のジャン・ユーグ・アングラード、「優しく愛して」「愛を弾く女」などのダニエル・オートゥイユ、「ハイヒール」のミゲル・ボセ、「インドシナ」のヴァンサン・ペレーズ、「海辺のポーリーヌ」のパスカル・グレゴリー、そして「エヴァの匂い」などのヴィルナ・リージ、ヌーヴェル・ヴァーグの顔であり舞台でも活躍してきたジャン・クロード・ブリアリほかオールスター・キャスト。

    1994年製作/フランス
    原題または英題:La Reine Margot
    配給:ヘラルド・エース=日本ヘラルド
    劇場公開日:1995年2月11日

    あらすじ

    16世紀末、野望と陰謀、近親相姦が渦巻くフランス宮廷。国王シャルル9世(ジャン・ユーグ・アングラード)がいるヴァロワ家の旧教徒であるカトリック側とブルボン家の新教徒プロテスタント側の内乱が起こっていた。国王シャルルは病弱で、母親であるカトリーヌ=デ=メディシス(ヴィルナ・リージ)に実権を握られていた。彼女には三人の息子の他に美しい娘マルゴ(イザベル・アジャーニ)がいた。マルゴは美貌と知性、気品を備えていて兄弟や気に入った男たちを次々に誘惑していたが母の画策で新教徒勢力の指導者的存在であるナバール公アンリ(ダニエル・オートゥイユ)と結婚することになった。1572年8月18日パリで結婚の儀が行われたがマルゴは初夜の日をアンリと過ごすことを拒否し深夜街角で出会った美青年と荒々しくセックスを交わす。青年は新教の青年貴族ラ・モール伯爵(ヴァンサン・ペレーズ)であった。8月24日結婚の儀は惨劇の予兆と化しシャルル9世の一声で旧教徒の一団は老若男女問わず新教徒と見ると殺していった。史上“バルテルミーの虐殺”といわれるこの惨事のさなか、ラ・モールは多くの死体とともに埋められそうになった瞬間に救われる。惨事の後、カトリーヌは占いでアンリが後の国王になると知り、何度もアンリを暗殺しようと試みるがマルゴに助けられる。やがてマルゴはラ・モールと再び出会うことができ、逢い引きを重ねるようになる。ある日カトリーヌは再びアンリを毒殺しようとするが手違いでそれは息子シャルル9世の手に渡ってしまう。毒が全身にまわり血を吹き出しながら苦しむ国王はそれが自分の母の仕業だと知ると、その恐ろしい事実を隠蔽するためラ・モールと彼の友人ココナスを身代わりに犯人に仕立てあげる。マルゴは兄シャルル9世に慈悲を乞おうとするが無惨にも二人は処刑される。マルゴはラ・モールの切られた首を膝に乗せ、夫であるナバール公のもとに向かうのだった。

    全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

    スタッフ・キャスト

    全てのスタッフ・キャストを見る

    受賞歴

    第52回 ゴールデングローブ賞(1995年)

    ノミネート

    最優秀外国語映画賞  

    第47回 カンヌ国際映画祭(1994年)

    受賞

    コンペティション部門
    女優賞ビルナ・リージ
    審査員賞パトリス・シェロー

    出品

    コンペティション部門
    出品作品パトリス・シェロー
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    映画レビュー

    4.0運命に翻弄されつつ逞しく生きる

    2024年4月5日
    スマートフォンから投稿

    アレクサンドル・デュマの原作を映画化。

    16世紀のフランスを舞台に国王を後ろ盾としたカトリックのヴァロア家とプロテスタントのブルボン家が対立している。

    何故だか昔から密かに、こういう宮廷物が好き。この映画は超~ドロドロ。暗殺日常茶飯事。兄達と妹マルゴの妙に妖しい関係。華麗な宮廷生活と思いきや血みどろ。豪華で重々しくテーマも深い。『人間って・・・ハァ(溜息)』ってなる映画。

    ヴァンサン・ペレーズが愛人役。イザベル・アジャーニが美し過ぎます。。。そして切ないです。

    koke

    2.0雰囲気を楽しんだ

    2018年8月22日
    iPhoneアプリから投稿

    実在したという王妃マルゴが描かれた作品。

    フランスでカトリック派とプロテスタント派が対立する激動の時代。

    フランス映画は難しい。そして歴史物となるとさらに難しかった。

    登場人物も多くて、名前も覚えられなくてごっちゃになって、後半でようやく内容が掴めて面白いと思い始めたくらい…笑

    マルゴ役のイザベル・アジャーニがとても綺麗で見とれてしまう☆

    yupppiii

    3.0質は高かった

    2018年3月8日
    Androidアプリから投稿
    鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

    萌える

    衣装や画質から醸し出される古い時代の雰囲気が非常に見事で、ルーベンス、ドラクロア、レンブラントといった巨匠が描くような絵を思わせる。イザベラ・アジャーニの美しさが作品の質を一層高めていて、見た目の気持ちよさは非常に感じた。
    ただ個人的にはあまり興味を持てないお話だったので、途中からは内容をほとんど集中して見ることができなかった。

    SH

    3.0イザベル・アジャーニ

    2016年3月5日
    スマートフォンから投稿

    難しい

    イザベル・アジャーニが凄く綺麗です。
    ストーリー
    史実なので映画だけ見ると少し支離滅裂に感じてしまうかもしれませんがラブシーンは美しいです。

    みきねこ

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