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荒鷲の要塞

劇場公開日:

解説

「ナバロンの要塞」の作家アリステア・マクリーンのオリジナル・シナリオ(彼はのちに、この脚本を小説化している)を、俳優から転じた「追いつめて殺せ!」のブライアン・G・ハットンが監督したアクション篇。撮影は「暗殺! 5時12分」のアーサー・イベットソンで、ロケ地はオーストリア・アルプスのザルツブルグ地方である。音楽は「クロスボー作戦」のロン・グッドウィンが担当した。出演は「危険な旅路」のリチャード・バートン、「夕陽のガンマン」シリーズのクリント・イーストウッド、「カスター将軍」のメアリー・ユーア、「ジョーカー野郎」のマイケル・ホーダーンほか。製作は「今宵限りの恋」のジェリー・ガーシュインとエリオット・カストナーのコンビ。

1968年製作/アメリカ
原題または英題:Where Eagles Dare
配給:MGM
劇場公開日:1968年12月21日

あらすじ

第2次大戦で連合軍が、ようやく反撃に移ろうとしている頃。鷲の城と呼ばれるドイツ情報本部に、アメリカのカーナビー将軍が捕われの身となっていた。彼を救出すべくジョン・スミス(リチャード・バートン)をはじめとする6人のイギリス軍情報部の諜報員と、アメリカのレンジャー部隊員シャファー中尉(クリント・イーストウッド)らが乗り込んだ。彼らは、情報部のターナー大佐の命令でこの大仕事に取り組んだのだ。だが何故かスミスは、ほかの部員とは内密に女性諜報部員メアリー(メアリー・ユーア)と連絡をとっていた。そしてドイツ兵士が集まる酒場に彼女を連れて行き、そこで働くスパイ仲間のミス・ハイディに引きあわせる。ハイディの口ききで、メアリーは鷲の城の中に仕事口を見つけて潜入する。その直後、酒場に一斉手入れがあり、スミスは逮捕される。情報が筒抜けであるので、二重スパイがいるのかもしれない…。やがてスミスは逃亡し、シャファーと2人で城内に潜入してメアリーと連絡し、カーナビー将軍が城外に連れ去られることを防ぐ。カーナビー将軍の取り調べが始まろうとしており、そこにはスミスらと一緒に来た3人のイギリスのスパイが捕らわれていた。そこへ現れたスミスは意外なことを言い出す。「このカーナビー将軍は偽物だ! そして、この3人のスパイたちも、実はイギリス側ではなくドイツ側だ!」。そしてスミスはメアリー、シャファーらとともに城内を破壊し、アメリカの俳優が扮している偽将軍を連れて脱出。やがてターナー大佐の飛行機で救出される。では何故スミスは、こんなことをしたのか? 実は、かねがねターナー大佐の行動が怪しいと、にらんでいた男がいた。イギリス軍情報部のローランド海軍提督である。彼はそれを証明するために、偽将軍が捕らわれる状況を作り、救出作戦を立てた。そして救出部員の人選をターナーにまかせたのである。案の定、ターナーは裏切り者のスパイたちを作戦に加えたのだった。事実を知っていたのはスミス1人。間もなくして、ターナーは自決して果てるのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0血湧き肉躍る‼️

2023年4月30日
スマートフォンから投稿

楽しい

怖い

興奮

監督作は別として、クリント・イーストウッドの出演作の中で1番好きなのはこの作品です‼️戦争アクション映画にワクワクしてはいけないのかもしれませんが、オープニングの雄大な空撮、そして勇壮なテーマ曲など、やっぱりハラハラドキドキ、ワクワクしてしまいます‼️私は大分をよく訪れるのですが、別府のロープウェイを見るたびに、この作品の有名なロープウェイでの格闘戦を思い出します

活動写真愛好家

3.0かつての名作

2022年7月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

35年以上前にTVで観た記憶。

なかなか面白かったはずだが・・・
ピッケルで腕に打ちつけるシーンは今でもトラウマ。

今となっては、オープニング曲とJu52だけかな。
このJu52も最近、営業飛行で墜落したそうだが・・・

kita-kitune

4.0アリステア・マクリーンのオリジナル

2021年8月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ネタバレ!クリックして本文を読む

第二次世界大戦中、ドイツの鉄壁の要塞に捕らえられた連合軍の将校を救出するために、6人の特殊部隊が編成される。
降下した時点で1名死亡、そして3名が二重スパイと判明、残る二人(リチャード・バートン、クリント・イーストウッド)が、女性スパイ2名の協力を得て、任務を遂行する。
ハラハラ・ドキドキで見ている方も力が入る。

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いやよセブン

5.0観てから読むか?読んでから観るか?

2021年2月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

アリステア・マクリーン!
この原作者の名前に注目

ナバロンの要塞の原作者でもあると言えば多くの人が判るはず
冒険小説界の巨塔
推理小説界になぞらえば、アガサ・クリスティにも匹敵する程の人
脚本を本人が書いています
傑作と名高い同名の冒険小説は実はこの映画のノベライズになります

観てから読むか?読んでから観るか?
この宣伝文句は角川映画のものですが、海外では本作のように遥か昔からある手法
本作はまさにこれ

本作を観て感激したなら、是非とも小説を呼んで欲しいと思います
小説を読んでいるのにまだ観ておられないなら、それはもったいな過ぎます!
直ちに観るべきです

二転三転するストーリー
敵要塞に潜入する特殊部隊の中に裏切り者のスパイがいるらしいのですが、隊員の誰かわからない
いや、もしかしたら部隊の指揮官その人だって怪しい
ただ一人参加する米軍将校だって怪しいと思えば怪しい
司令官だって、信用して良いかどうか
実にマクリーンらしさが濃厚濃密です

冬季の雪深いアルプスの山中の絶壁の頂に建つ古城
ロープウェイでしか城下町から往来も出来ない
城下町のオーストリアの田舎町はドイツ軍がひしめいて駐屯している
不時着して捕虜になった米軍少将がそこに虜になっている
その奪還作戦が発動する!

撮影がまた素晴らしい
このような土地のしかも薄暗い冬季によくぞ映画を撮ったものです

エキストラ達の顔付き身体つき、入念な考証のドイツ軍軍服、装備品、車両、銃器
どれもこれも素晴らしい

味方の弾は命中しても敵の弾は当たらない

007だって大抵のアクション映画はそんなもの
そんなことはとるに足りないことじゃないですか!
たぶん監督そんなこと百も承知でワザとこれやってると思います

敵との心理的な駆け引きこそが本作の醍醐味です
二重三重に裏の裏を掻く、謎解きされてもそれが本当であるのかすらわからない
その過程を楽む映画なのです

激しい撃ち合いや派手な爆発シーンしか見ていなければ、本作の面白み、奥深さは半分以上捨てているも同然
女性工作員の働きぶりも見もの

さすが情報戦、諜報活動、秘密工作の本家本元イギリスの凄さと伝統の厚みに圧倒されます

ロープウェイの屋根の上での格闘は、1979年の007 ムーンレイカーでもありますが、おそらく本作が元ネタ
本作は合成がバレバレですが、それでもハラハラドキドキ感は強烈な印象が残るものです

クリント・イーストウッドは米軍特殊部隊の将校役で、終盤は撃ちまくるは、爆弾を仕掛けまくるわと大活躍します

大満足の作品です
ナバロンの要塞、ナバロンの嵐、本作
マクリーンの第二次大戦欧州戦線もののこの三作の中でどれが一番面白いと問われたなら
本作を推します!

ナバロンの要塞は確かにカタルシスがあります
しかし冒険小説の読後感に似た満足感を得られるのは本作なのです

あき240

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