MAKOTO
劇場公開日:2005年2月19日

解説
霊視能力を持つ男の前に霊となって現れた妻の、死の真相を巡る哀しく切ない愛の物語。監督は、「踊る大捜査線」の脚本家としても知られ、本作が映画初監督作品となる君塚良一で、郷田マモラによる同名原作コミックを基に君塚監督自ら脚色も担当。撮影に「ガキンチョ★ROCK」の林淳一郎があたっている。主演は、「天国の大罪」の東山紀之と「スクールウォーズ HERO」の和久井映見。日本テレビオリジナルムービー。
2005年製作/115分/日本
配給:松竹
劇場公開日:2005年2月19日
あらすじ
死者の霊が見えると言う特異な能力を持つ監察医・白川真言は、事件や事故に巻き込まれ彼の解剖室に運ばれて来た人たちのこの世に遺した想いを読み取り、刑事の四条や同僚の桃子、研究生の久美らと共に、それを晴らし成仏させてやることが自分の使命だと思っている。だが時に、明らかになった真実が遺族の気持ちを傷つけてしまうこともあった。故に、彼は半年前に交通事故で亡くなった妻・絵梨の霊の訴えに耳を傾けることが出来ない。ところがある日、真言のもとに自殺者・橋本の再鑑定の依頼が届く。依頼者である橋本の妹によると、兄は絵梨に殺害されたのだと言う。妻の汚名を晴らす為、調査に乗り出す真言。しかし、真相は彼にとってあまりに悲しすぎた。実は、絵梨は仕事に忙殺される真言との時間を持てない淋しさから、かつての恋人・橋本と肉体関係を持つようになっていたが、自責の念に苛まれ別れを決意したものの、承諾してくれない橋本を思い余って殺害。そして、そのことを真言に告白すべく、自分から霊になる道を選んだのである。真相を知った真言は、そんな絵梨を許すと同時に自らも詫び、彼女をあの世へと送るのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- 君塚良一
- 脚色
- 君塚良一
- 原作
- 郷田マモラ
- 製作総指揮
- 平井文宏
- 企画
- 佐藤篤
- 製作
- 奥田誠治
- 神野智
- プロデューサー
- 水田伸生
- 下田淳行
- 撮影
- 林淳一郎
- 美術
- 丸尾知行
- 音楽
- 川井憲次
- 音楽プロデューサー
- 堀込祐輔
- 平川智司
- 録音
- 本田孜
- 音響効果
- 渡部健一
- 照明
- 豊見山明長
- 編集
- 菊池純一
- アソシエイト・プロデューサー
- 佐藤貴博
- 監督補
- 佐藤英明
- スクリプター
- 柳沼由加里
- スチール
- むらやまあつひと
- 関根孝
- その他
- 飯沼伸之
- 柳沢典子
- 福田和美
- 中村博行
- 吉田和生
- 中村知純
- 渡辺真誉
- 重松修
- 大島満
- 岡本東郎
- 加賀谷穂高
- 越智常雄
- 西垣慎一郎
- 弘中謙
- 三好順作
- 二村真一
- 三浦真二
- 宮川功
- 笹原明代
- 古屋文明
- 小松賢志
- 山森哲郎
- 白濱なつみ
- 木本敬巳
- 藤井健治
- 秋元雅竣
- 村上比呂夫
- 東節子
- 佐々木昭雄
- 北川淳一
- 大角正
- 伊東森人
- 及川義幸
- 原公男
- 毛利達也
- 杉山篤
- 片柳利依子
- 平尾俊
- 木村千寿
- 西ゆり子
- 安田令子
- 仲野智子
- 大久保絵美
- 奥澤麻由美
- 立石勝
- 浅野秀二
- 木村卓
- 中川理仁
- 松木恵次
- 原島礼和
- 上野正彦
- 佐藤喜宣
- 高木徹也
- 河口恭吾
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映画レビュー
1.0ホラー、サスペンス、コメディ、純愛等々、撮りたいジャンルを一度に全部盛り込んじゃえ!と『踊る大捜査線』の脚本家が監督になって大暴れした作品だ。
監察医である白川真言に霊が見えてしまい、そのおかげで数々の難事件を解決するのだが、彼の死んだ妻が男と付き合っていたことを知ってしまってからは、さぁ大変、真実を見つけると彼女の霊は消え去ってしまうから悩んでしまった・・・
途中で退席してしまいたくなるほどいい加減な脚本。大学の研究室に所属する監察医が事件性が確認される前に警察と現場に向かったり、現場の死体を見ただけで自殺か他殺かを判断したりとムチャな設定が多すぎる。霊が見えることを全員が納得する病院や警察は大目に見ても、幽霊を抱きしめたりするのはやめてほしかった。
児童虐待を疑って調査した結果、実は母親を恋しがったために転落事故死した幼女のエピソードにホロリとくるものの、もう一方の事件は笑わせてくれた。それは、女を取り合って殺してしまった犯人は逃げ、犯人と思われるからすぐに自殺したボンボンのエピソードだ。その話を聞かされた武田鉄也の態度も大爆笑できる(笑っちゃいけないのに・・・)。所々、翔兄貴とベッキー、室井滋のコンビのコミカルなシーンのおかげでキレることなく鑑賞できたのが救いだったのかもしれない。
出演者をよく見てみると、ほとんどが歌手、元歌手、CDを出したことがあるタレントばかりのキャスティングだ!しかも、歌手が本業ではない人コメディ・ソングというパターンが多いのだろうか。それなら、2時間サスペンス『監察医 室生亜季子』のパロディも採り入れて、左とん平をキャスティングしてほしかった。彼には「とん平のヘイ・ユウ・ブルース」という名曲があるのですよ!大好き・・・
【2008年2月映画館にて】
名誉のために、この後の『踊る』シリーズや他の作品は、君塚さんの良さが発揮されてます。
4.0キャスティングが良い、一人で観るのは怖かったな、心理的にも迫るものが有る
君塚良一と言えばTVドラマは勿論のこと、映画ファンであるなら邦画界のヒット作の歴史を塗り替え、常に新しい作品創りへと意欲を燃やし続けている作家である。
そしてその彼の代表作と言えば、言わずと知れた、その記録更新した超大ヒット作「踊る大捜査線」の産みの親だ。
その君塚良一氏が監督・脚本を務めた作品「MAKOTO」が面白くない筈はないのだが、ミステリーホラー映画と言う点で観るのを永年控えていた。
この映画の主人公である、監察医・東山紀之演じる真言は、死んだ人の霊が見えて、その上その霊が語りかけてくる事が解ると言う霊媒体質と言う特殊体質のために、様々に起こる謎の事件を解決へと導いていく。
単に監察医として医学的に解剖し、死因の特定をすると言う事に留まらず、霊の語る事を、その遺族に伝えると言う役割も果たすと言う不思議な任務を果たしている、その男の責務とその彼にだけ許されている特殊能力を持っているが故に、経験しなければならない、悲劇を描き出しているのは、お話としては、とても面白いのだが・・・
謎の死を遂げた浮かばれない霊の姿を映像で見せるので、映像の全体像はトーンが暗いし、
如何にも、怪しげで恐怖感が音も無く背後から忍び寄って来るような陰湿な、日本映画ならではのホラー雰囲気は充分堪能出来るのだが、その分私は恐くてたまらなかった。私はこの真言程の優れた特殊能力では無いが、子供の頃やはり霊の姿が見えたりして、恐い思いをしたので、これはキツイ映画だった。今でも交通事故などがあった処はその亡くなった被害者の姿である霊は見えないが殺気を感じる事はある、何か嫌な気持ちがして振り返る交差点には必ず花束が供えられていると言う具合であるからだ。
それ故、真事のような人の苦労は、とうてい人事では済まされない思いも有るし、冷静にこの作品を観ることはキツかった。
韓国映画で昔「カル」と言うのがあったが、映像的な雰囲気は似ている気がしたが、君塚氏が脚本を書いているだけあって、只のホラー映画ではないし、謎ときだけのミステリーでもないのだ。映画の根底には、君塚さんが伝えようとしているテーマはきちんと横たわっているのだが、それにしても、気持ちが悪かったのだ。
そんな特殊能力者で地味で真面目な青年監察医の役を東山さんは、見事に演じていたと思うが、でも映画全体の重く、暗く、恐い雰囲気の映像の中にあって、その恐怖を和らげてくれる存在が、哀川翔さんの存在だった。哀川さんはどちらかと言えばVシネマの帝王的なイメージが強いので、こう言った刑事ものになると強面な役になるのかな?と思っていたのだが、今回は全く違うキャラで良い味が出ていて驚かされた。
今回の作品に出会って、役者哀川翔の面白さに気がついた。彼はコメディー映画作品も向いている人だなって理解しました。室井滋さん、別所哲也さん佐野史郎さん、小堺一機さんといい、キャスティングが上手いのも、この君塚さんの作品であればこそ実現出来た事なのだろう。ミステリーや、ホラー好きな人にはお薦めの作品です!しかし一人で観るのは恐いので、2人以上で観る事をお薦めします!私が恐がり過ぎなのか???
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