銀のエンゼル
劇場公開日:2004年12月18日
解説
北海道のとあるコンビニエンスストアを舞台に、店のオーナーとその家族、さらには店にやってくる個性豊かなお客たちの人間模様を描いたハートウォーミング・ドラマ。監督は、北海道を拠点に人気を誇る鈴井貴之。彼は北海道で驚異の視聴率をもつ伝説の番組『水曜どうでしょう』に出演し、企画・構成を6年間手がけた。主演に、映画・TV・舞台で独特の存在感を発揮する小日向文世。共演のひとりに『水曜どうでしょう』の人気者、大泉洋。
2004年製作/110分/日本
配給:メディア・スーツ=プログレッシブ・ピクチャーズ
劇場公開日:2004年12月18日
あらすじ
北海道の田舎町。国道沿いにあるコンビニエンス・ストアのオーナー、北島昇一(小日向文世)は、妻で店長の佐和子(浅田美代子)に店もひとり娘の教育も任せ、気ままな毎日を送っていた。しかしそんなある日のこと、佐和子が突然の交通事故に遭い、全治3ヶ月の重傷を負って入院してしまう。妻の代わりに深夜のコンビニ勤務に就く羽目になった昇一の毎日は、がらりと変わってしまう。おまけに、最近会話が途切れがちだった娘の由希(佐藤めぐみ)と、向き合わなくてはならないのだ。夜のコンビニに広がる、未知の世界。頼りになるが、どこか訳ありげな店員・佐藤(西島秀俊)は、だれに対してもさりげない気遣いを見せる好青年。しかし、その私生活は謎に包まれている。店に商品を配送するトラック運転手のロッキー(大泉洋)は、ひそかに由希に恋していた。由希に捧げる歌を作ったりと、健気にアプローチをするも、毎回空振りに終わっている模様。コンビニの灯りを頼りにダンスの練習に励む高校生・中川(辻本祐樹)は、由希の同級生。ダンサーを目指して東京行きを望んでいるが、農家の長男として家業を継ぐべきかどうか迷っている。毎晩チョコボールを1箱を買って帰るバツイチ子持ちの美女・明美(山口もえ)などなど…、コンビニに集うのは、店員もお客もちょっと変わった人ばかり。由希が、父親である自分だけには内緒にして美大への進学を希望していると知った昇一は、愕然とする。揺らぐ父親としての立場。いつのまにか見失っていた娘の気持ち…。季節はちょうど雪虫が舞う冬の始め。人々の思惑と運命が交錯する夜のコンビニ。人生のターニング・ポイントを迎えつつある彼らに待ち受ける、思いもよらない結末とは?
スタッフ・キャスト
関連ニュース
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映画レビュー
3.0バナナ温めますか
監督はTEAM NACS所属事務所創業者で取締役会長の鈴井貴之
鈴井貴之監督作品初鑑賞
脚本は『バトル・ロワイアルII 鎮魂歌(レクイエム)』木田紀生
北海道の田舎で農業を営んでいた北島昇一
地元の人たちに頼まれて町で唯一のコンビニを始めた
昇一はオーナーに収まり店長は妻に任せのんびりと半ば隠居生活
しかしその妻が交通事故でしばらく入院することになり店長に代わって店に出ることに
その一方で娘は絵が好きで絵の勉強のため東京の大学に行くという
コンビニ(ローソン)を舞台にしたヒューマンドラマ
2004年の作品
今から19年前の作品
厳密に言うとそんなわけがないが浅田も西島も山口も大泉もあまり変わりがない
まっ大泉洋に年齢なんてあってないようなもんだし
石立鉄男に憧れているのかこの頃からすでにこの髪型なんだな
時代を感じさせるのは小日向の微妙に多い前髪と佐藤めぐみの若さ
でも一番19年の流れを痛感するのは子役時代があった元ももクロの有安だ
流石に小金井夫人のような客は来ないだろう
コンビニの雰囲気に全くマッチしていない浮いているキャラわりと好き
エンドロールも続き
私ごとながら余談だがローソンに行くとついついからあげくんを買ってしまう
だからコンビニならなるべくセブンイレブンやファミマやミニストップに行くことにしているが職場の近くがローソンなのでついつい買ってしまう
にくいぜローソン
配役
北海道の田舎でローソンのオーナーをしている北島昇一に小日向文世
昇一の娘で高校生の北島由希に佐藤めぐみ
昇一の妻で夫がオーナーのローソンの店長をしている北島佐和子に浅田美代子
昇一が住む田舎町でスナックを営む小林明美に山口もえ
昇一のローソンでバイトをしている木下純子に峯村リエ
昇一のローソンでバイトをしているぽっちゃりの川上雅江に星野園美
由希のクラスメートの中川武に辻本祐樹
学生時代はレスリングをやっていた由希の担任教師に安田顕
1カートンの煙草を持ち込みレシート無しで返金を求める小金井夫人に斉藤ルミ子
バナナをレンジで温めてもらう長髪の客に戸次重幸
スナックの若い男に森崎博之
佐和子が入院している病院の看護師に小橋亜樹
昇一のローソンの店内で携帯電話を持って大声で話す女に長曽我部蓉子
ガソリンスタンドの経営者で昇一の友人の杉山登に村上ショージ
武のおばに阿知波悟美
ワンカップ片手に酔っ払いながら家族について語る客の小暮達也に輪島功一
明美の娘の小林かおりに有安杏果
油断大敵の白下巡査に嶋田久作
ローソン配送ドライバーのロッキーこと六ッ木晴男に大泉洋
昇一のローソンで夜勤のバイトをしている佐藤耕輔に西島秀俊
4.0噛み締めるほどに味が出る
『ドライブ・マイ・カー』で西島秀俊さんに惹かれて過去作品を見ていたら『銀のエンゼル』が
はるか昔に見たんだけどさっぱり覚えていない
ストーリーも演者さんも覚えていない
覚えているのは監督が鈴井貴之さんだということだけだった
見ていくうちに大泉洋や安田顕、戸次重幸(この頃は佐藤重幸)それからNACSリーダーの森崎博之まで出てるんだ、音尾もどこかにいたのかは分かりませんが西島秀俊が若い
今も昔もあのクセのないあっさりとした表情で役を演じておられるのが嬉しい
終盤、彼が言うセリフに映画『いまを生きる』を思い出しました、あの机の上に登っているシーンを
「決まり事を破りましょう、その先に何かがあるかもしれない」
そんなニュアンスだっだような
目線を変えて物事を見たら何かが変わるかもしれない
若者だって老人だって諦めないで新しいことをどんどん。したらいい
なんだかそんな気にさせてもらいました
銀のエンゼル、まだ見た事がないや
もっともチョコより煎餅が好きですからね
今も昔も
1.0露骨なタイアップ映画
北海道オホーツク斜里町のコンビニを舞台にした群像劇。
「銀のエンゼル」って題名から白銀の天使のような主人公が出てくるファンタジックなお話かと思ったらチョコボールの当たりのエンゼル・マークのことらしい。確かにチョコボールを毎日買いに来るお客がいるがそれだけのこと。森永とのタイアップかと思ったら本命はローソン、まるでローソンのPR映画のようだったが製作統括に新浪剛史社長の名があったので納得。
鈴井貴之監督のコンセプトは北海道出身者で北海道の映画を作ることのようで、小日向さんやTEAM-NACSの面々が演じている。今でこそ大泉洋さん、安田顕さんは有名ですが当時、TEAM-NACSはまだまだ北海道ローカルでの人気者でしたね。
プロットは難しい年頃の娘の扱いに窮する父親の葛藤を軸にローカル色の強いコンビニでのエピソードを交えた脱力系ドラマ、ストーリー性より登場人物のキャラに頼った演出です。
小日向さんは頼りない人の役ははまり役ですし、大泉洋さんは当時からわめきキャラ全開と唯我独尊状態。
年頃の娘が美大志望といってもムキムキの男性ヌードに執着とは気持ち悪いと思ったら安田顕さんのおふざけの為の前振りでした。
エピソードといっても、寒い地方からなのかバナナのチンを頼む客、暴走族かと不安がらせるが夜ごと店の前でダンスを踊るだけ、パチンコでとった煙草を返品とごねるキャバ譲とか他愛のないお話、停電の夜に消えた店の看板を点けろと言う無茶な客、小日向さんが決死の覚悟で看板によじ登り中の蛍光灯を替えたら点灯とは摩訶不思議、単にローソンの看板を大写しにしたかったタイアップシーンとしか思えませんね。
当たり目当てにチョコボールを毎日買いに来るスナックのママ(山口もえ)にデレデレなので不倫かと思ったが気を揉ませるだけ、同様に西島さんが店員では不釣り合いと思ったら逃亡者という設定、伏線めいたものはやたら張り巡らすが回収もせずいたって不親切。
テレビのバラエティ感覚で観る分には耐えられるかもしれませんが私には退屈でした。
3.5また今日から
また今日から
頑張って生きていこうと思わせてくれるラストだった。
終わり方がとても気持ち良くて、心地よかった。清々しい気持ちになれた。
ラストのアルバイトをはじめた娘の「おにぎり温めますか?」に、ポロッと涙が出ました。
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映画が始まってからは、"もしかして退屈な作品なんじゃ…"なんて思ってしまったのですが、登場人物が程よく絡みあっていき、どんどん煮詰まっていきお父さんが梯子を登って看板の蛍光灯を取り替えるシーンでハラハラ、ハラハラ、ハラハラ…頂点のドキドキがありました。これどうやって撮影したのかな、怖いなと思って観てました。
生活者の視点で見れた。
映画の終わった後も不明な事が多々あって、登場人物について全てを教えてはくれませんでした。
指名手配犯だったけど、きっとやむにやまれぬ事情があったのかな、とか 山口萌の部屋にいた人は誰だろうとか、夜中の看板の女性は電話の相手に会えたのかなとか。答えを教えてくれないまま。
でもそれが、私たちはそういう風に周りの人の一面しか見れていないで言葉を交わし生活している。そんな中悩み苦しみ生きている。他人の視点からリアルに生活を見れた感じがして、ああ、私の生活もこれでいいんだ大丈夫なんだと思わせてもらえた。コンビニ家族の視点から他人の生活を体感できた感じ。
停電の夜、お酒を飲み交わすシーンがよかった。娘が家出してしまったけどコンビニの規則があるから追いかけて行けないオーナー(お父さん)に対して、店員がお酒を持ってきて飲みましょう、と言い「ルールに縛られず行動してみれば、違う視点から物事が見えてくるなんて事があるんじゃないでしょうか」ということを言っていた。コンビニのカウンターで商品のお酒を飲むのは流石に現実では無理でしょうけど、とても心が温まるいいシーンでした(シュール感もまたイイ)
お手紙で、お父さんは 夏祭りの実行委員に選ばれて大変と言っていた。コンビニ経営といいやっぱり断れない性格なんだ〜とクスッとなりました。
夜中の3時頃、眠たいのに眠れない時に観た感想を書きました。元気な時に観たらまた違った感想になりそう…。
映画.com注目特集
3月19日更新
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