映画ドラえもん のび太のドラビアンナイト
劇場公開日:1991年3月9日
解説
アラビアンナイトの世界で冒険を繰り広げるドラえもんやのび太たちの活躍を描くアニメ。藤子・F・不二雄原作の同名漫画の映画化第12作で、脚本も藤子・F自身が執筆。監督は「ちびまる子ちゃん」の芝山努。作画監督は富永貞義がそれぞれ担当。
1991年製作/100分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1991年3月9日
あらすじ
ある日、絵本の世界を体験できる『絵本はいりこみぐつ』でいろいろな童話や物語を楽しんでいたのび太たち。ところが絵本の話なんか全部知っていると、ジャイアンとスネ夫は、たくさんの絵本をバラバラにしてその順番を目茶苦茶にしてしまう。怒って帰ろうとしたしずかは、帰る途中空飛ぶじゅうたんとぶつかり、片方のくつをなくしてしまう。翌日、くつが足りないことに気づいたドラえもんは大慌て。片一方だけだと絵本から出られないのだ。さらに絵本はのび太のママに燃やされされてしまうのだった。絵本の中に閉じ込められたしずかを助け出すため、『シンドバットの冒険』の物語を手掛かりに、タイムマシンでアラビアンナイトの世界へと向かい、その魔法と不思議がいっぱいの世界で様々な冒険を繰り広げるドラえもんたちは、しずかを助け出し、無事もとの世界に戻るのだった。
スタッフ・キャスト
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映画レビュー
1.5のび太の言動があまりにも酷い
絵本入りこみぐつを使って、絵本の中の世界で遊んでいたのび太達だったが、先に帰ったと思っていたしずかちゃんが実は帰れておらず、しずかちゃんを救出するという形で話は進む。絵本はのび太のママに焼かれてしまったため、どうにもならないと諦めかけるのび太達。しかしドラえもんの閃きにより、現実世界を舞台にしたアラビアンナイトだから過去と絵本の世界は繋がっているはずという謎理論を展開し、一行はタイムマシンに乗って794年のアラビア・バグダッドへと向かう。いやいや、そのタイムマシンに乗って絵本が焼かれる前に行けよとほとんどの人が思っただろう。
過去に行く前にのび太がしずかちゃんのママに、しずかちゃんが行方不明なことを話そうとするシーンがあるのだが、当然言えずに逃げ出してしまう。もう帰って来ませんとか言うつもりだったのだろうか?言えないのはまだしも、何故か公園で居眠りをする始末。居眠りしている場合か?となるのだが、その夢の中でしずかちゃんが奴隷船に乗っていることを見る。これが正夢であり、その後も砂漠を歩くしずかちゃんの夢を見るなど、いつからのび太はそんな超能力が見に付いたんだ?というシーンがある。その後も「頑張れよ、しずかちゃん」と思うシーンがあるのだが、他人事過ぎない?頑張れよじゃないが。
ドラえもんは今回案内を依頼しており、時間旅行公社ミクジンが迎えに来てくれるのだが、純粋に観光案内したいミクジンと救出が目的のドラえもん達はバグダッドに着いて早々にケンカ別れしてしまう。そして呑気に野宿していたところを盗賊に襲われそうになるが、間一髪のところをラシード王に助けられる。街中でしずかちゃんの行方を探すものの誰も知らず、焦りが募る一行。しかし蛇使いから10日ほど前に出帆した奴隷船にしずかちゃんが乗っていたという情報を得る。さらに蛇使いが船を売ってくれるというので、それに乗ってしずかちゃんを追い掛けることに。しかし蛇使いの正体は盗賊のリーダーカシムであり、実は国外逃亡を狙っていたのだ。ラシード王の恩を仇で返す形になるドラえもん達。
更にドラえもんは四次元ポケットを奪われた挙句、4人は海に放り出されてしまう。嵐に巻き込まれ、気づくと砂漠に流れ着いていた。砂漠を歩くうちに日射病になってしまうのび太。熱中症じゃない辺り、時代を感じる。ちなみに熱中症という呼称になったのは2000年から。自分もしんどい中、のび太を背負うジャイアン。さすがの映画補正である。その姿にスネ夫も素直に感心する。そんな一行の前に魔人が現れ、黄金宮に辿り着く。ついに絵本の中の世界に入ったことと、助かったことに安堵する一行。そして黄金宮の主シンドバッドと謁見する。
しずかちゃんが男に追い掛けられていることを聞き、急行する一行。ここでまたのび太が「今度こそ君を見つけ出すからね」などと言い出す。いや、もう見つかったって話じゃないか。なんかイチイチ言い回しが残念である。「頑張ってくれ、しずかちゃん」や「すぐに助けに行くからね」ならいいのに、何故こんなセリフにしてしまったのか。しずかちゃんは奴隷船に乗せられた上に遭難し、更に奴隷商人に追い掛け回されるという散々な目に遭っていたことが判明するのだが、10日以上もそんなに目に遭っていたとか一生もののトラウマだと思う。
しずかちゃんをなんとか助け、追い掛け回していた奴隷商人アブジルに水と食料を渡すという情けをかけるシンドバッド。以前も砂漠を彷徨っていたアブジルを助け黄金宮に連れて行ったことがあるが、忘れ薬を飲ませたはずなのに何故か記憶があるとシンドバッドは訝しがる。いや、それならもう一度飲ませろよと思うのだが。そして同じく砂漠を彷徨っていたカシムがアブジルと合流し、黄金宮に潜入したアブジルによって一行は拘束されてしまう。四次元ポケットも無い状況ではどうにもならないと諦める一行の前に、ミクジンが現れる。ケンカ別れした後もタイムテレビで監視して、嵐の中から助け出すなどしていたというのだ。更に四次元ポケットもしっかり拾って届けてくれるという完璧なサービス。三流ガイドなどと言われていたが、このアフターフォロー具合は一流ガイドである。
一度は黄金宮から逃亡したものの、奮起したシンドバッドと一行は黄金宮に再度突撃する。魔人もスモールライトで小さくすることで無力化する。更にシンドバッドは一騎打ちの末にアブジルを打ち倒す。ドラえもん映画なので当然死なないが、カシム共々バグダッドに連行された時点で処刑だろう。終わってみると、さすがにツッコミどころの多い絵本の世界と繋がるという展開が一番目についた。こんなことで過去改変とか、これまたタイムパトロール激怒案件ではなかろうか。普通に絵本の中に入るで良かったと思うのに、何故こんな展開にしてしまったのか。10日以上も地獄を味合わされたしずかちゃんが可哀想だ。
2.5船乗りシンドバッドも歳をとるとおしまいだね
2025年1月29日、Amazonプライムにて視聴。
敵役が最も小物っぽい映画第12作目。
絵本入り込み靴で絵本の中を探検という冒頭はまぁ分かる、絵本がめちゃくちゃになってしまうのも面白い、本が燃やされて脱出不可能になってしまうというのも展開としては申し分ない...しかしアラビアンナイトの一部が事実を元にしてる部分があるから絵本と現実の過去世界が繋がるっていうはちょっとよう解らん...子供がメインターゲットとはいえちょい無理があるように感じました、敵が現地の奴隷商人と盗賊なのでしずかちゃんの境遇には同情は出来るものの大冒険のワクワク感は少なめでした。
ゲストキャラのミクジンがラスト付近まで空気なのも微妙でバクダットを冒険するのに現地に詳しいガイドを雇うのは分かるけどしずかちゃん救出という大任があるにも関わらず旅行会社のガイド雇うのはどうなのか、おかげで結構真面目に旅行ガイドしてるミクジンがひたすら無能扱いされるという可愛そうな事になってるのが気になります、デザインは可愛くて好きだったんだけどね。
完全な善人ではあるんだけど歳食ってお人好しな好々爺と化してるシンドバッドは割といいキャラしてたんじゃないかと、1人で寂しいのかドラえもん達との別れ惜しんだり、EDで交流が続いてるみたいな描写があったのも良かった、主題歌の「夢のゆくえ」も中々良いです。
3.0「いつもの展開」のオンパレード
「絵本入りこみぐつ」でシンドバットの世界に入り込んだまま失踪してしまったしずかを救出すべく、タイムマシンで古代アラビア世界に向かうドラえもん一行。
なぜ彼らが過去に向かったかというと、古代アラビアには本当にシンドバットがいたかもしれないから。つまり絵本の空想世界と過去の現実世界は重なり合っていたのではないかと彼らは睨んだのだ。
別経路から同じ空間に辿り着くというイマジネーションは非常にSF的で面白い。なんとなくクリストファー・ノーラン『インターステラー』を思い出した。
とはいえそこから先の展開はいつも通りのドラえもん映画といった趣で面白味に欠ける。わかっちゃいたけど「四次元ポケットを失くしちゃった!」とか「シンドバットの正体が実は未来人だった!」みたいなの、マジでもう何回目だろう。
とはいえシンドバット老翁と奴隷商人アブジルの空中一騎打ちはなかなかの見ものだ。もう少しシンドバット老翁の出番が多ければより盛り上がっていたんじゃないかと思う。
3.5ドラえもんならではの展開が盛りだくさん
絵本の世界を冒険するというドラえもんらしいひみつ道具から物語がはじまる。時空、架空と現実、複数の舞台を繋げる想像力豊かなストーリーは、本当にすごいと思う。
設定拝借だと西遊記もあったが、比べるとこちらのほうがドラえもんならではの展開が盛りだくさん。とくに、タイムマシンでアラビアンナイトの時代まで行き、架空と現実の境界が曖昧になってしずかちゃんに辿り着く展開はおもいろい。
あのガイドもうざかわいい。
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