劇場公開日:1966年6月4日
解説・あらすじ
時代劇スターの市川雷蔵を主演に迎え、かつて日本に実在したスパイ養成所を題材に描いた「陸軍中野学校」シリーズの第1作。昭和13年。士官学校を卒業し陸軍に入隊した三好次郎は、自分と同じ幹部候補生らと共に都内のとある場所に集められる。そこは後に「中野学校」と呼ばれる日本初のスパイ養成所で、次郎らはその第1期生として選ばれたのだった。彼らは名前を変え、外部との連絡も一切絶ち、過酷な訓練を受ける。一方、次郎の恋人・雪子は音信不通となった次郎の行方を捜す手がかりを求め、参謀本部のタイピストとして働き始める。「刺青」の増村保造監督がメガホンをとり、「眠狂四郎」シリーズの星川清司が脚本を担当。
1966年製作/96分/日本
配給:大映
劇場公開日:1966年6月4日
スタッフ・キャスト
関連ニュース
増村保造監督作「清作の妻」4Kデジタル修復版、ベルリン国際映画祭クラシック部門でワールドプレミア上映
2025年1月14日「市川雷蔵映画祭 刹那のきらめき」12月27日開催 光源氏姿が麗しいメインビジュアル&予告編
2024年11月8日「大魔神逆襲」TOKYO MXで今夜放送 マグマ大使ガム役の二宮秀樹が出演
2023年5月27日【2024年更新版】8月だから見たい 心に焼き付いた、後世に伝えたい「戦争を描いた映画」
2022年8月14日井上昭監督死去、93歳 「座頭市二段斬り」「眠狂四郎多情剣」など
2022年1月14日「徳川セックス禁止令」「御用牙」…日本のエロスで年忘れ&初笑い 配信で見られる時代劇コメディポルノ5選
2021年12月30日
フォトギャラリー
映画レビュー
5.0愛する人をとるか、任務をとるか
日本のスパイものの傑作。実在した諜報活動員を育成する機関を題材に、家族や恋人をとるのか、任務をとるのかで引き裂かれる人物たちを見事にドラマチックに描いている。死んだことにされる諜報員候補生たち。お国のために約束された将来も犠牲にして諜報を学ぶが、影働きのためにその功績が日の目を見ることは少ない。
主人公には婚約者がいる。婚約者の女性は突然消えた主人公を探すために陸軍でタイピストとなるが、重要な機密を知ってしまい、運命のいたずらで外部に機密を漏らしてしまう。それを知った主人公は、任務のために非情の決断を迫られる。正体を隠さねばならないスパイと、婚約者の愛情との葛藤に揺れつつ、国のために人生をささげる非情さが描かれる。
諜報活動は影働きとはいえ、非常に重要なもので、一つの情報が数万の兵の命を左右することもある。スパイとは、そういう大きな全体の犠牲となる「個」の代表的な存在だ。そこがしっかり描かれた本作は、欧米のスパイものの傑作と比べても劣らない素晴らしい作品だ。
4.0後半がすごい
正直 前半は途中から退屈になってきて見てるのが苦痛になった
実を言うと1回休んだ
とても 評判が良いので 次の日に気を入れ直して見てみたのだ
・・そしたら 後半は グイグイ来た。 まさに 評判通りのすごい迫力の名作だった
これは 市川雷蔵の作品の中でも ベスト3に入るんじゃないだろうか
そして加東大介の はまり役。 厳しくはしているけど本当は人がいい・・っていうのがとてもうまく出ていた。それがこのシビアすぎる映画に人情味あたえ、作品をモノにしていると思った。それから小川真由美。なんて一途な感じのする女優さんだろう 。この女優さんのもっている 緊張感のようなものが この映画を成功に導いた。美しいし スタイルもいいので 非常にソソる。彼女が 危ない目に合いそうで 緊張感を高めた。さらに言えばこの作品は監督の最高傑作でもあるだろう。他の作品は いまいち傑作になりきれない準傑作的な中途半端なものだがこれだけは突き抜けた本物だ
そして最も特筆すべきなのはこの映画の長さではないだろうか? もっと長くしたらもっと 傑作 になるように思えるが、多分そうではないのであろう。そしてこの映画が制作された 1966年の観客たちは描かれている時代のことをよく知っていたのであろう。だからこれでいいのだと計算されたのだ。それが面白いことに、現代の我々が見ても、この長さで十分に この時代がわかるのである。
それにしても珍しいネタの映画だと思う。 何だかあんまり定かでない 原作なのだが・・ これを 映画化しようって思いついたのは偉いね。
4.0クール。
数年前、映像業界に身を置く後輩から勧められて鑑賞した作品。今回再鑑賞してみたが、静かな中にも確固たる芯があり、見応え十分。色褪せない。
順風満帆な人生の歩みが突如暗転させられるが、そこにあらがうでもなく、淡々と小川の如く流されて。どこまでも冷静に現状を受け止め、自身の歩みを進める三好。
終盤、自身のフィアンセ(だった)雪子に対する振る舞いもクールで痺れた。
女性の性感帯について学ぶ一コマとか、ユーモア忘れていないとこも良い。
この時代は国のために働くことが名誉であったし、その先に軍が解体されることなど思いもよらなかっただろう。どの時代においても、数年先ですらどうなっているのか分からない、というのが本当のところで。今この瞬間を、一歩ずつ積み重ねるより他ないのだろうな。
5.0男としてロマンを感じ
映画.com注目特集
3月19日更新
【衝撃の問題作】なぜ世界は「ガンニバル」に熱狂するのか? “絶対的支持”の理由を徹底解説!
提供:ディズニー
【ラスト5分の破壊力】そして“観たことないシーン”のゲリラ豪雨に、感動を超えてもはや放心状態――
提供:東和ピクチャーズ
【あまりにオススメされるので、シリーズ未見だけど観てみた】結果は…ハマるまでのリアルドキュメント
提供:ツインエンジン【映画2000円は高すぎる!!?】知らないと損な“1250円も安く観る裏ワザ”、ここに置いときます
提供:KDDI【感想投稿で豪華賞品が当たる】ちょっとでも観たことある人、今すぐ参加して!(提供:ディズニー)
注目作品ランキング
1
ウィキッド ふたりの魔女劇場公開日 2025年3月7日
2
35年目のラブレター劇場公開日 2025年3月7日
3
ファーストキス 1ST KISS劇場公開日 2025年2月7日
4
映画ドラえもん のび太の絵世界物語劇場公開日 2025年3月7日
5
ロングレッグス劇場公開日 2025年3月14日
映画ニュースアクセスランキング
- 昨日
- 先週
1
笑福亭鶴瓶&原田知世「35年目のラブレター」ロケ地“奈良”に凱旋! 西畑保さん“本人”も登場2025年3月18日 16:00
2
ウルトラマン前夜の奇才・実相寺昭雄の8作品を上映 TBSレトロスペクティブ映画祭2025年3月18日 12:00
3
中山美穂さんがスクリーンで蘇る「Love Letter」4Kリマスター版、特別動画を公開2025年3月18日 11:00
4
「ガンニバル」シーズン2、第1話・第2話あらすじ&秘めた思いが交差するキャラビジュアル2025年3月18日 13:00
5
スカーレット・ヨハンソンが断言「ナターシャは死んだ」 復活を望むファンに明確な回答2025年3月18日 14:00
1
ニコラス・ケイジの変貌ぶりがヤバすぎて主演女優の心拍数が「76→170」に跳ね上がる「一生忘れない」2025年3月11日 18:00
2
櫻井翔×北川景子「映画 謎解きはディナーのあとで」3月29日に放送2025年3月14日 16:00
3
「日曜アニメ劇場」3月16、23日に「宇宙戦艦ヤマト2199」劇場版2作を放送 30日は「ルパン三世VSキャッツ・アイ」2025年3月14日 18:00
4
【閲覧注意】台湾ホラー「ガラ」5月9日公開決定! 衝撃の日本版ビジュアル&予告編&場面写真を一挙公開2025年3月10日 08:00
5
【第48回日本アカデミー賞】最優秀作品賞は「侍タイムスリッパー」 安田淳一監督&山口馬木也が涙2025年3月14日 22:55