水戸黄門 天下の大騒動
劇場公開日:1960年12月27日
解説
「緋ぼたん浪人」の結束信二の脚本を、「伊豆の佐太郎」の深田金之助が監督した黄門映画。撮影も「伊豆の佐太郎」の脇武夫。
1960年製作/75分/日本
配給:第二東映
劇場公開日:1960年12月27日
あらすじ
初春ののどかな東海道。旅姿の三人連れは、御馴染黄門さまの一行三人。白鷹三十万石の新領主となった将軍家の若君菊太郎の名君ぶりを一目みんものと水戸を発って来たのだった。しかし、城鷹藩が近づくにつれ、何か不穏な空気が三人の行手に漂いはじめた。一行の後を見えがくれについてくる浪人塚原小次郎と、隻手ながら凄みのある丹上右近、さらに助さんの持つ路銀を狙って、いなご小僧の四郎吉とバッタのお吉のスリ二人がつづいた。旅篭についた黄門さま一行は、同じ宿に黄門さま主従と名乗る三人連れが泊り合わせているのを知ってびっくりした。だがニセの一行はその夜、覆面姿の一団によって斬殺されてしまった。この暗殺団は、白鷹藩の家老瀬戸山大典のてのものであった。大典は先君御台所紫の方との不義密通の結果もうけた幼児を跡目にたて、藩の実権を掌中におさめようと謀み、将軍家より天下りに家督をついた菊太郎君を幽閉、密かに暗殺の機会を狙っていた。だが、菊太郎君も大典の裏をかき、相川新八郎に命じ天下の副将軍の来藩を依頼した。それを察知した大典は黄門さま一行に刺客を向け、陰謀の発覚を防ごうとしたのであった。殺した一行がニセと気づいた暗殺団は翌日、黄門さま一行を待伏せした。そこへ飛びこんできた丹上右近と塚原小次郎の働きによって暗殺団は姿を消した。右近とは、水戸藩指南役として新規に雇われたもので、小次郎は柳生道場師範代として幕府より黄門さまの道中警護の命をうけていたのだった。その頃、白鷹城では領民代表が新年の賀詞をのべに集る日、大典はこれを機に菊太郎君の毒殺方を命令したが、相川の妹綾の機転で若殿の命を救った、とも知らず領民の前に歩を運ぶ大典。その行手に黄門主従が立ちふさがった。そして、その後には右近、小次郎に救出された菊太郎君が立った。今はこれまでと斬りかかる大典一派であったが、正義の刃に一人一人と倒れていった。大典は菊太郎に倒された。
スタッフ・キャスト
映画レビュー
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