水戸黄門(1978)
劇場公開日:1978年12月23日
解説
東映での映画化十七回目の今回の「水戸黄門」は、人気テレビ・シリーズのしギュラーキャストをそのままスクリーンに起用したもので、加賀百万石のお家騒動の解決に乗り出す黄門一行の活躍を描く。原案・脚本は葉村彰子、監督は「祇園祭」の山内鉄也、撮影は「日本の首領 完結篇」の増田敏雄がそれぞれ担当している。
1978年製作/88分/日本
配給:東映
劇場公開日:1978年12月23日
あらすじ
水戸黄門が悠々自適の生活を送っている常陸の国西山荘の近くで、二人の武士が黒覆面の一団に襲われていた。通りがかった風車の弥七が、そのうちの一人を救った。西山荘に担ぎこまれた若侍の胸には豊かなふくらみが……実はその若侍は、加賀百万石前田家城代家老奥村作左衛門の息女由美であった。由美の話によると加賀百万石は次席家老村井主水の悪企みで、お家騒動の渦中にあり、黒覆面は主水の放った刺客とのことである。村井は城主前田綱紀の愛妾百合の方が自分の妹であることから、その子松千代を立て、嫡子新之助を廃し、加賀百万石を握ろうとしていた。話を聞いた黄門一行は、加賀藩を救いに出発した。越後へさしかかった黄門一行は、とある旅篭に“水戸御老公様御宿”と書かれた看板を見た。何とニセ黄門の逗留である。悪気のないことから、ニセ黄門一行を許し、さらに敵の目をくらませるために江戸に向かわせた。一方、国許では、綱紀の江戸からの帰国を真近に控え村井一派が最後のツメに入っており、しかも奥村に心を寄せていた石川隼人が村井に寝返ってしまった。いよいよ、帰国した綱紀お目見えの日、作左衛門、由美、黄門一行も奉納の御神乗太鼓一行に変装して城内へ潜入する。綱紀の前にズラリと居並ぶ家臣達。家臣を代表して口上を述べる主水。“新之助君病弱故、お家のため、松千代君こそ御跡目にふさわしき御方と家臣一同願っております”家臣一同平伏する中、村井に寝返っていたはずの石川隼人が一人頭を上げ、凛とした声で、“松千代君を推すはお家のためにあらず、加賀百万石を手中にせんとする陰謀なり。汝等に加担したと見せかけたはその企みを知るためなり”最早これまでと太刀を抜いて切りかかる村井一派。繰り広がる大乱闘。突如、轟き渡る御神乗太鼓に乗って現われいでた助さん、格さん、弥七、御老公。「静まれ! この紋所が眼に入らぬか! ここにおわすをどなたと心得る。畏れ多くも前の副将軍水戸光圀公にあらせられるぞ、控えい!控えい!」助さん、格さんの大活躍で無事、事件解決。幸せそうな隼人と由美、そして作左衛門らに別れを告げ、黄門一行は加賀を後にした。
スタッフ・キャスト
映画レビュー
4.0【”加賀百万石のお家騒動に、輪島の御陣乗太鼓が響き渡る。”東野黄門に映画版が有ったとは、吃驚!昭和の名優勢揃い鉄板勧善直悪時代劇降誕である。水戸黄門シリーズは、世界に誇る日本の時代劇なのである】
ー 私にとって、水戸黄門と言えば、東野黄門である。当然、助さんは里見浩太朗さんであり、格さんは大和田伸也さんである。後年、里見浩太朗さんが水戸黄門に”昇格”された時には、時代の流れを感じたモノである。
私が時代劇が好きになったのは、間違いなく再々々放送で、夕方に見た東野黄門シリーズのお陰である。
但し、今作は超チビッ子だったので観てはいないというか、存在自体知らなかったが、とても面白く鑑賞した。
好きなキャラクターは、ヤッパリ風車の弥七である。後年、同様のキャラで飛猿が出てきたが、(で、好き。)どうも、私はあのような陰で黄門を支えるキャラが好きなのである。ー
◆感想
・レビュータイトルに書いた通り、加賀藩の行方を案じつつ、じっと”忍”の位置に居る奥村作左衛門をナント、世界の三船敏郎さんが演じ、彼の娘由美を無茶苦茶美しい栗原小巻さんが演じている。
しかも、由美は男装しているために、性別を確かめるために胸元を改めるシーンまで映されるのである。(ホント、スイマセン。ビックリしたので。)
・偽黄門さんたちも、TVドラマで結構描かれていた記憶がある、今作のハナ肇、植木等、ダニーケイじゃなかった谷啓も良い味を出しているのである。
・当然、藩の行方を案じる武士として、村井主水(安倍徹:この方は何度、時代劇で切られたのであろう。悪役の名優である。)に寝返った振りをして、動向を探る藩士、石川隼人を演じるのは、竹脇無我さんである。私は、この方が悪役を演じた姿を見たことが無い。早逝が惜しまれる方である。
<流れはシンプルであるが、それで良いのである。チョビッと成長してからは、お家騒動が描かれると”お殿様がダラシナインジャない?”などと実は思っていたが、観ていて面白いのだから、それで良いのである。
今作でも、水戸黄門一行が、こっそり加賀藩を後にするときに、キチンと奥村作左衛門、彼の娘由美、そして由美の想い人石川隼人が、御一行を送るのである。
はっはっは。(チビッ子には”かっかっか”と聞こえたモノである。)
水戸黄門シリーズは、世界に誇る日本の時代劇であると、私は思うのである。今度は、1957年版も観てみようっと。>
3.0人生楽ありゃ苦もあるさ
3.5永久保存版水戸黄門
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