ガメラ対深海怪獣ジグラ
劇場公開日:1971年7月17日
解説
地球征服を目指すサメに以た怪獣ジグラと、これを守ろうとするガメラの対決を描く。脚本は「樹氷悲歌」の高橋二三。監督、撮影も同作の湯浅憲明と上原明がそれぞれ担当。
1971年製作/88分/日本
配給:ダイニチ映配
劇場公開日:1971年7月17日
あらすじ
人類は科学の進歩によって、自然を破壊する公害という大間題にぶつかった。広大な大字宙にも、地球同様の公害に悩む星があった。それは天体ナンバー一〇五系宇宙のジグラ星である。高度に発達した文明は公害を生み、住みにくくなった海中に生活する高等生物ジグラは、海のある惑星-地球を征服するべくやってきた。その頃、地球では、ペルーと中近東でマグニチュード十二という恐るべき大地震が相次いで起こった。この模様をTVニュースで知った国際海洋動物研究所の所員、石川洋介とトム・ウォーレスは調査のため、モーターボートで沖へ向った。その時突然、一条のグリーン光線がボートに命中し、ボート内に密かに忍んでいた彼らの子供健一とヘレン四人は、ジグラ星人の四次元光線にやられ、あっという間に宇宙船内に運ばれてしまった。石川とトムは、謎の女性Xに催眠術をかけられたが、健一とヘレンの活躍で脱出に成功する。が、ジグラ人の執拗な追跡で再び窮地におちいり、そこをガメラに救われた。早速、ジグラ星人対策本部が設置されたが石川とトムは催眼状態から覚めず、健一とヘレンの説明では宇宙船内の様子がはっきりと握めないため、対策本部隊員は焦りだした。一方、ジグラ星人は、秘密を知った健一とヘレンを殺すためXを上陸させた。健一とヘレンにXの魔手が伸びたとき動物飼育係が石川とトムの挙動がイルカに似ているのを発見し、それをヒントに石川とトム、Xを催眼状態から覚ますのに成功した。Xは日本月世界基地研究員の菅原ちか子で、地球征服の途中、月を攻撃したジグラに捕えられ、地球攻撃の手先にされていたのだ。地球防衛軍は、宇宙船に攻撃するが、ジグラのレッド光線によって全滅し、宇宙船もガメラの猛攻を受けて破壊された。海中に現われたジグラは、ジグラ星と地球の水圧の相違から巨大化して怪獣ジグラとなり、ガメラとジグラの決闘が開始された。優勢だったガメラは、ジグラにオレンジ色の細胞活動停止光線を浴せられ倒れた。石川、トムは深海潜水艇バチスカーフに乗り込み、ガメラの生死を確認するため潜行したが、ジグラによって日本海深く連れ込まれ、オレンジ光線を浴びて動けなくなってしまった。やがて、激しい落雷のショックで蘇ったガメラは、石川、トムを救出し、再度ジグラと対決する。苦戦しながらもジグラの武器を知りつくしたガメラは勝った。そして、ジグラの地球征服の野望を粉砕したガメラはどこえともなく飛び立っていった。
スタッフ・キャスト
ガメラ対深海怪獣ジグラ の関連作を観る
関連ニュース
「宇宙怪獣ガメラ」今夜放送! あらすじ・キャストまとめ
2024年7月14日「GAMERA -Rebirth-」に水中戦を得意とする怪獣ジグラ登場 怪獣プロレスビジュアルも更新
2023年5月16日「妖怪・特撮映画祭」開催日&ラインナップ決定! 妖怪三部作&大魔神三部作を4K修復
2021年6月11日
映画レビュー
2.50034 ガメラシリーズ最終章
1.0テレビに負け始めた映画
ジグラ星人のお姉さん割りと美人。
子どもは棒読みセリフ
鴨川シーワールドが協賛してるからか、シャチから何から推しまくり。
ジグラ星人、たった一人で地球征服を目指す。
ギロンの時より少ない(笑)
ジャイガーの時より経営も悪化した大映は日活と提携して製作しているが、合成に痛みのある部分が映ったまま処理もしてない所を見るともはや手遅れだったのだろう。
セットのシーンも少なく、安っぽい水中シーンと模型による空中戦水中戦が沢山ある。
白人の子どもを使うルールも健在で棒読みセリフ連発。女の子は大人が言いそうなツッコミをツラツラとならべ、男の子に至っては宇宙船について質問されると「TVに出てくる宇宙船と同じだよ」と言わせてしまう。
せめてガメラに出てきた宇宙人の事を言わせようよ。
ジグラについては二本脚で立てる魚。
デザインはそれなりにシャープな感じ、ひっくり返された時のお腹がクジラっぽい縞々だった(笑)
ガメラの対決ルールも遵守されて一回戦陸揚げされたジグラを若干有利なガメラが攻める展開なのにジグラに逆転敗けするガメラ(笑)
正直、ジグラ戦に於いて特筆する感想はない。
二回目は勝つ…それだけです。
後は水着のお姉さんが結構出てきた事
気になったのは、コントロールされてたお姉さん、海岸で宇宙服(笑)着て、水着の女性たちにあったら違和感に気付いて、水着を略奪(笑)
道路を水着で歩いてヒッチハイク、ジロジロ見られて羞恥の心が(笑)
即、普段着の女性から服を奪う(笑)
奪われた女性と脱いだ服、水着どうなったんだろう?丁寧に奪った人に着せたんだろうか?
どうでも良いことが気になった。
3.0ジグラ、寝ちゃうよ。
2.0僕らのガメラが唯一勝てなかったもの
シリーズ7作目。1971年の作品。
前作『対ジャイガー』は昭和ガメラ後期作品ではまずまずだったのに、またまた宇宙人地球侵略の珍作に逆戻り…。
あれ、監督や脚本家変わった…?
いや、変わらずの湯浅&高橋コンビだ…(^^;
前作は大阪万博とタイアップ。今回は鴨川シーワールドとタイアップ。
健一くんとヘレンちゃんは共に父親が鴨川シーワールドで働き、家族と宿舎で暮らしている。
ある日父親の海洋調査にこっそり付いていったら、海中から発せられた光線によって謎の宇宙船に囚われる。
そこに居たのは、ジグラ星人。
汚染によって母星に住めなくなり、地球を支配しようというのだ…!
う~む、ツッコミ所は多々。
同じく母星を捨てたバルタン星人は宇宙船にミクロ化してたくさん居るのに、こちらたった一人。
しかも、メチャ日本人顔のお姉さんで日本語ペラペ~ラ!
まあ一応、後から理由は明かされるんだけど…。それが無かったら史上ブッ飛びの侵略宇宙人!
さてジグラ星人、世界中で大地震を頻発させる。マグニチュード12クラス!
そして地球人類を降伏させる為に、何故か日本の東京でマグニチュード13の地震を起こす!
なのに何故か全く被害の無い鴨川シーワールド。タイアップ舞台だから被害は御法度だったのか…?
いつもながら子供たちの奮闘で脱出。
間抜けなジグラ星人お姉さんと、催眠術を掛けられボートでお昼寝タイムの父親たち…。
「助けてー!ガメラー!」と、助けに来てくれた僕らのガメラ。
でも、鴨川シーワールド近くの島に置き去り。オイオイ、ガメラさん、鴨川シーワールドに送り届けて下さいよ…。
ジグラ星人お姉さんは子供たちを狙う。セクシーなビキニ姿で鴨川シーワールドに侵入し、自衛隊員や警備員に催眠術を掛けてお昼寝させたり。
子供たちを見付けるも、またしても翻弄される。まるで緊迫感ナシのキャッキャッキャッキャッの鬼ごっこ。その“鬼ごっこ”の最中、とある事がきっかけでお姉さんは本来の記憶を取り戻す。
その頃ガメラは海中でジグラ星人の宇宙船を破壊。その中から現れた深海怪獣ジグラ!
海の怪獣なので陸に上げて有利な立場になったかと思いきや、怪光線を浴びて仮死状態に。いつも通りのパターン化、必ずガメラはピンチにならないといけない。
ガメラを復活させようとする。
子供たちは潜水艇に乗って海中へ。
迫るジグラ! 危うし!
またまた地球人類の命運を懸けて鴨川シーワールドの一室で迫られる決断。
ジグラに打つ手ナシ。降伏か否か、とんでもねー事しか考えない。
そんな時、ガメラ復活!
さあ、ジグラと再戦だ。
今度こそ負けないぞ、僕らのガメラ!
サメをベースにした新怪獣ジグラ。
これまたレギオン似のビジュアルは悪くない。って言うか、レギオンってギロンとジグラのハーフ…?
基本海の怪獣だが、何と陸でも二本足で立つという離れ業!
背中のヒレで何でも切り裂くって、子供の頃よく想像したなぁ…。
そんなジグラのビジュアルと、ガメラとの海中戦が見もの。
当時の日本は公害問題真っ只中。
ライバルの怪獣王も公害怪獣と戦い、奇しくも同年夏公開。
ある意味、『ゴジラ対ガメラ』!
結果は…、
圧倒的にゴジラの勝利。
あちらはヘドラを通して公害の恐ろしさを描き、ゴジラを通して公害問題を訴えていた。なのにこちらは…。
最後にお決まりのようなメッセージ台詞だけを言い、おバカな子供たち(本作での子役の演技は想像を絶する…!)、おバカな大人たち、おバカな侵略宇宙人による、ガメラが何だか可哀想なくらいのおバカ映画だった。
本作のみ大映と日活共同配給による“ダイニチ”作品。
この後大映の倒産により、本作で昭和ガメラシリーズは事実上の終了。
これまで敵怪獣や低予算と戦って勝ってきたガメラだが、倒産には勝てなかった。
映画.com注目特集
3月19日更新
【衝撃の問題作】なぜ世界は「ガンニバル」に熱狂するのか? “絶対的支持”の理由を徹底解説!
提供:ディズニー
【ラスト5分の破壊力】そして“観たことないシーン”のゲリラ豪雨に、感動を超えてもはや放心状態――
提供:東和ピクチャーズ
【あまりにオススメされるので、シリーズ未見だけど観てみた】結果は…ハマるまでのリアルドキュメント
提供:ツインエンジン【映画2000円は高すぎる!!?】知らないと損な“1250円も安く観る裏ワザ”、ここに置いときます
提供:KDDI【感想投稿で豪華賞品が当たる】ちょっとでも観たことある人、今すぐ参加して!(提供:ディズニー)
注目作品ランキング
1
ウィキッド ふたりの魔女劇場公開日 2025年3月7日
2
35年目のラブレター劇場公開日 2025年3月7日
3
ファーストキス 1ST KISS劇場公開日 2025年2月7日
4
映画ドラえもん のび太の絵世界物語劇場公開日 2025年3月7日
5
ロングレッグス劇場公開日 2025年3月14日
映画ニュースアクセスランキング
- 昨日
- 先週
1
女優で歌手で潜入工作員…さらに射撃の名手! ガイ・リッチー新作「アンジェントルメン」本編映像2025年3月19日 08:00
2
アンディ・ラウ主演、香港映画史上最大級のディザスター大作「カウントダウン」緊急公開が決定【特報公開】2025年3月19日 08:00
3
【本日配信!】「ガンニバル」完結編、新宿にリアル出現した“人が喰われている村”に行ってきた2025年3月19日 15:00
4
橋本環奈が“赤い人”になった!? 「カラダ探し THE LAST NIGHT」9月公開、衝撃のビジュアル披露2025年3月19日 07:00
5
「47RONIN」監督がNetflixに対する詐欺容疑で起訴 16億円を不正流用2025年3月19日 14:00
1
ニコラス・ケイジの変貌ぶりがヤバすぎて主演女優の心拍数が「76→170」に跳ね上がる「一生忘れない」2025年3月11日 18:00
2
櫻井翔×北川景子「映画 謎解きはディナーのあとで」3月29日に放送2025年3月14日 16:00
3
「日曜アニメ劇場」3月16、23日に「宇宙戦艦ヤマト2199」劇場版2作を放送 30日は「ルパン三世VSキャッツ・アイ」2025年3月14日 18:00
4
【閲覧注意】台湾ホラー「ガラ」5月9日公開決定! 衝撃の日本版ビジュアル&予告編&場面写真を一挙公開2025年3月10日 08:00
5
【第48回日本アカデミー賞】最優秀作品賞は「侍タイムスリッパー」 安田淳一監督&山口馬木也が涙2025年3月14日 22:55
「ガメラ」シリーズ関連作品
ガメラ3 邪神(イリス)覚醒
1999年ガメラ2 レギオン襲来
1996年ガメラ 大怪獣空中決戦
1995年小さき勇者たち ガメラ
2006年宇宙怪獣ガメラ
1980年ガメラ対深海怪獣ジグラ
1971年ガメラ対大悪獣ギロン
1969年ガメラ対宇宙怪獣バイラス
1968年大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン
1966年大怪獣ガメラ
1965年