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パーマネント・バケーション

劇場公開日:

解説・あらすじ

作家を目指してパリに渡り、映画に目覚めて帰国したジム・ジャームッシュ監督が、ニューヨーク大学映画学科の卒業制作として手がけた初の長編作品。社会に適応できないニューヨークの高校生アリーは、パンクを気取ってリリカルに鬱屈した日々を送っている。あきれ顔のガールフレンドにも愛想をつかされたアリーは、夜の街角でひとりのサックス吹きに出会う。さまざまなアウトサイダーとの出会いと別れを繰り返し、次第に自己の旅の行く先を見いだしていくアリーの姿を描く。

1980年製作/75分/アメリカ
原題または英題:Permanent Vacation
配給:フランス映画社
劇場公開日:1986年7月18日

スタッフ・キャスト

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(C)1980 JIM JARMUSCH

映画レビュー

4.0孤独で自意識過剰で自由を持て余している

2024年2月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ!クリックして本文を読む

今の自分の精神状態とマッチしていた。自分でも痛々しいのは承知しているが、こうならざるを得ないんだよと思う。
人とまともに関われば良いのかもしれないが、それが本当に「良い」ことなの?と、どうしても捻くれてしまうのだ。

コメントする(0件)
共感した!0件)
なにわ

3.0永遠と退屈

2023年9月9日
iPhoneアプリから投稿

何かが降りてきそうで降りてこない歯痒さが70分間ひたすら持続する映画だった。緩み切ったニューヨークの時間は狂人たちの奇想さえ無害な独り言に変えてしまう。そしてそれらはどこにも辿り着かない。意味を成さない。独り言は独り言のまま摩天楼に飲み込まれ消えていく。永遠と退屈は似ている。画面のあまりの変わり映えのなさは確かに往年のアメリカ映画とは一線を画しているといえるが、その奇特さだけで70分という時間をやり過ごせていたようには思えない。序盤のダンスシーンなどは画として鮮烈だったものの、それ以降はあまり面白いと感じられなかった。ラストシーンでの主人公と異邦人とのやりとりから、本作がニューヨークから渡仏した先で映画に目覚めたジム・ジャームッシュの個人史と連動していることは明白だが、そうした文脈を度外視した場合、そこまで映画としての強度はないんじゃないかなというのが正直なところだ。

因果

3.0ユニークさ

2023年4月15日
iPhoneアプリから投稿

デビューからずっとジャームッシュスタイルが崩れていないのが凄い。日常を描いているのですが、どこか非日常に見えるんですよね。本作も淡々としているものの、間がずれていてそれがジャームッシュの魅力なのだと思う。

ミカ

4.0瓦礫の残る街 不協和音の中歩く青年 出会うのはおかしな人達ばかり ...

2023年1月18日
iPhoneアプリから投稿

瓦礫の残る街
不協和音の中歩く青年

出会うのはおかしな人達ばかり

ただ、出会い別れ通り過ぎていく。

退屈であるが平凡ではない。

ジムジャームッシュの作品は

大きな出来事はない
時間が過ぎていく。

今ではよくあるこの手法をこの時代に初期作品で
作ってしまう感性がすごい。

猫柴

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