デッドマン
劇場公開日:1995年12月23日
解説・あらすじ
ジム・ジャームッシュ監督がジョニー・デップを主演に迎えて描いたウェスタン。19世紀、アメリカ西部の町マシーンにやってきた会計士ウィリアム・ブレイク。そこで、街の有力者の息子と花売りの娘の喧嘩に巻き込まれ、胸に銃弾を受けたブレイクは、殺人の濡れ衣を着せられ、そのまま追われる身となる。追っ手から逃げる山の中でネイティブアメリカンのノーボディーと出会ったブレイクは、次々と襲いかかる敵をノーボディーとともに打ち負かしていくが……。「ダウン・バイ・ロー」でやり残したモノクロ撮影をとことん追求したかったというジャームッシュ監督がふたたび撮影監督にロビー・ミュラーを起用。
1995年製作/121分/PG12/アメリカ
原題または英題:Dead Man
配給:フランス映画社
劇場公開日:1995年12月23日
スタッフ・キャスト
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映画レビュー
5.0河は三途の川なり
キリスト教に於ける死とは天国へ行く事。だが、ここで描かれている場所は、過酷な事ばかりが連続する悲惨な場所。つまり、天国なんかじゃない。
最後にトーテンポールが撮されるが、仏教に於ける偶像崇拝の仏像と同じ。
途中撃たれた子鹿に添い寝する場面があるが、あの段階で主人公は既に死を迎えている。若しくは、最初から死の旅であったかもしれない。
川を『バビロンの川』と最初見ていたが、日本人なら誰でも知っている『三途の川』と確信している。彼はそれを渡り本当の『黄泉の国』へ旅立ったのだ。勿論、人間として生まれ変わるまで。
火の鳥の鳳凰編を思い出した。
この映画はタブーな出来事を含めて、全てが死。『バッファローが100万頭殺された』と言う話から始まる。そして、あっけない死がその後を追う。
撮影は小津安二郎監督の影響が多分に見えてくる。カメラの前で演技してそれを繫ぐ見事に矛盾しないストーリーが動き出す。
二回目の鑑賞。
傑作だと思う。
『捜索者』や『勇気ある追跡』をリスペクトしている。カモネ。
4.0◇アシッド西部劇とロードムービー
タバコ持ってるか? いや、吸わない
>Do you have any tobacco?
> I don't smoke.
西部劇とロードムービー。アメリカ映画のお家芸であり、アメリカ人の映画監督であれば、一度は撮りたい題材です。
走り続ける汽車🚂の旅から始まる物語、列車の揺れは不思議と心地よい微睡みへの導きになります。車窓からの眺めは、郊外の農場の景色から山岳風景、砂漠の風景へと、目が覚める度に変遷していきます。回りの乗客についても、都会的な勤め人から、長閑な農民たち、そして、ライフルを携えた粗野なハンターたちへと入れ替わります。プロローグから既に、旅を題材とすること、微睡と覚醒の境界のような展開の予兆を感じさせます。
アメリカ🇺🇸という国が潜在意識的に孕んでいる先住民インディアンの存在。大地や自然に同化した呪術的でスピリチュアルな世界観は、酩酊している時や意識が混濁としている時に、姿を現して文明化したアメリカ人の意識を揺さぶり混沌とさせます。「ヴァナキュラー(vernacular)」な世界観による再活性化です。
タバコ🚬が飼い慣らされて矮小化されたインディアン土着の呪術的な世界の象徴であるならば、主人公ウィリアム・ブレイクはそんなもの持ってない。彼は全身全霊を注ぎ込むようにアシッド(麻薬)な世界にドップリ没入するのです。そんな死と隣接した泥々の旅の物語に埋没することによって、私たち観る者も自分の中に潜在する原初的な本能の存在に思い当たるような、そんな映像体験でした。
3.0何が変わったのだろう?
自分の中の何かが変わってしまったから
この作品に対する評価が180度変わってしまった感じがある
西部劇のフリした死生観に関わるある種スピリチュアルな放浪するロードムービーな感じ
なんか白黒の映像は好きなんだけど
ただフィルムを白黒を選んだってだけに感じられて
ストレンジャーザンパラダイスやダウンバイローみたいな
映像美が感じられなかったな
それもジャームッシュの盟友ジョンルーリーの告発本(?)で
このインディアンの元を放浪する白人という元のアイデアが
ルーリーの物だったのが明かされたせいもあるかもしれない
で、その後ジャームッシュは連絡を受けないようにしてたとか
なんか映画作るのに色々起こるのはわかるけど
それはないんじゃないかな〜
それ聴いて俺の中でジャームッシュの株は暴落しつつある
そしてその事実を知ってみるとどうも脚本が場当たり的で
イマイチ練り込まれた物に思えないのはそうゆう事かと思ってしまう
久しぶりにそうゆう情報を入れてみたら
なんかニールヤングの音楽と白黒の映像以外
見せ場がない感じがして
これ失敗作だよな
って思っちゃった
特に他の作品がいいから
この作品はちと出来が悪く見えてしまう
今の俺から見るとそんな感じ
思ってたよりいい映画じゃなかったわ
5.0死生観
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