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ダーク・スター

劇場公開日:

    解説・あらすじ

    植民地を求め、遥か彼方の宇宙を行く探査船ダーク・スター。その船に積み込まれていた惑星爆破のための爆弾が流星群に突入した際に故障。クルーたちは船内での爆発を食い止めるため、思考メカニズムの付いた高性能爆弾を説得しようとするが……。ジョン・カーペンター監督が南カリフォルニア大学の映画学科在学時に作った短編をリメイク。パロディ満載のカルトSF。

    1974年製作/83分/アメリカ
    原題または英題:Dark Star
    劇場公開日:1981年

    スタッフ・キャスト

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    映画レビュー

    2.0ジョン・カーペンターのシュールな宇宙の旅

    2022年10月26日
    スマートフォンから投稿
    鑑賞方法:DVD/BD

    単純

    寝られる

    ジョン・カーペンター監督の商業長編デビュー作。1974年の作品。
    大学時代からの友人で後に『エイリアン』の脚本を手掛けるダン・オバノンと共に、学生時代に作った短編をセルフリメイク。

    カーペンターは後にSF/ホラーの鬼才となり、オバノンも多くのSF作品の脚本に携わる(代表作は監督兼の『バタリアン』)。
    そんな2人の原点!

    まあ確かに、超低予算から捻り出したアイデア、見せ方、独特の作風にはなっている。
    が、面白かったかと問われると…。
    カーペンターのデビュー作で“カルトSF”なんて聞いて期待したもんだから、ちょっと自分には合わなかった…。

    セット、特撮、(ゴムボールに足を付けたような)エイリアンの造形…チープなのは超低予算だから致し方ない。それでも独特のSFの雰囲気は創り出している。
    話そのものが…。
    大きな見せ場も無く、メリハリも無く、退屈。いや、シュール。
    狭い宇宙船内で乗組員たちのシュールなドラマが展開するだけ。
    一応彼らには任務があり、危機も発生するが、何と言うか、う~ん…カーペンターの後の作品のようなエンタメ性が無い。
    『SW』前。その当時のSF作品の革命作と言ったら、『2001年宇宙の旅』。
    コンピュータの反乱、乗組員や宇宙船内でのドラマなど彷彿させる点あるものの、足元に遠く及ばず。

    まあ、あちらはSF映画史上に残る名作。
    こちらカーペンターはB級SFの鬼才。
    パロディを模しつつ、自分の独特のセンスで作ったのだろう。
    レトロなOP、シュールさ、選曲、ラストシーンの“宇宙サーフィン”などがまさにそんなノリ。
    そういった意味では、鬼才の才気は垣間見れた。

    近大

    3.5フライヤーのキャッチコピーで大損をしている映画

    2022年7月17日
    PCから投稿
    鑑賞方法:DVD/BD

    この映画、フライヤーのキャッチコピーで大損をしていると思うの。
    だって
    「伝説の爆笑カルトSF映画、ついに発つ!」ですもん。
    決して爆笑するシーンなんてないの。ダダすべりの件ならあるっちゃぁあるんですが(笑)
    むしろ『エイリアン』に近いスリラー系の怖さ満点なの。

    話は飛びますが私、実は『スターウォーズ』だったり、『スタートレック』だったりが食わず嫌いだったりするのですね。
    宇宙って、決してあんなに賑やかな場所なんかじゃないって思っているから。
    その点、この作品は、私の思う宇宙を存分に描いてくれていたです。

    ただ暗くて広くて寒くて怖い。そんな場所。それこそが宇宙、みたいな。
    「爆笑」云々の点は、きっとあの“風船”が戦犯だと思うの。
    アレのドタバタを除けばこの映画、完全にスリラーだよ。
    爆弾や宇宙船のAIの無機質だけれど、ウィットに富んだやり取りも「爆笑」って見なされちゃっているのかな?
    あれ、めっちゃ怖いじゃん!どこが爆笑だよ!誰がそんなこと書いちゃったんだよ!
    ラストのカントリーミュージックに乗ったサーフィンも「爆笑」の謳い文句を誘発してるっぽいけれど、あれは絶望の最期を飾るに相応しい、唯一の希望だったと思うの。
    そうでも考えなきゃ、やりきれなさすぎるラストだったと思うの。
    ほんっと怖い映画なのに。
    ほんっとに大損してる。

    ちなみに監督は、私ベスト映画の『ニューヨーク1997』のジョン・カーペンター。
    お金を持たせるとロクでもない作品しか撮らないくせに、予算に手かせ足かせを付ければ、最高の映画を撮っちゃう不思議な監督さんなのね。

    野球十兵衛、

    2.5珍品。

    2021年9月19日
    PCから投稿
    鑑賞方法:VOD

    単純

    寝られる

    設定は良い。爆弾のAIが命令を聞いてくれなくて説得する。この1点だけで観る気になった。

    でも、感情移入できる対象がどこにもないので観ていて飽きてしまう。欧米の監督ってこういう感情移入できない映画とるよね。
    終盤の爆弾を説得する場面が肝のはずなのに大して感動もせず残念。ここだけ本気出すだけで名作扱いになったかもしれないのに。勿体ない。

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    共感した!1件)
    佐ぶ

    2.0ダオバノンのギーク感と時代性

    2021年9月2日
    スマートフォンから投稿
    鑑賞方法:VOD

    笑える

    楽しい

    寝られる

    作られた時代が良くも悪くも現れている作品だと感じました。1960〜1970年代の反戦運動やヒッピー文化や薬物中毒による音楽が全盛の時代とその空気感を十分に楽しめて個人的には好きな作品です。当時の宇宙観や人工知能に対する考え方や若者故の浅はかさはパンツを脱いだ感じで荒削りで良かったですし宇宙船ダークスターの造形も素晴らしい。エイリアンのリドスコやデューンのホドロフスキーの目に止まるのもわかる様な気がしました。

    コバヤシマル

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