ダーク・スター
劇場公開日:1981年

解説・あらすじ
植民地を求め、遥か彼方の宇宙を行く探査船ダーク・スター。その船に積み込まれていた惑星爆破のための爆弾が流星群に突入した際に故障。クルーたちは船内での爆発を食い止めるため、思考メカニズムの付いた高性能爆弾を説得しようとするが……。ジョン・カーペンター監督が南カリフォルニア大学の映画学科在学時に作った短編をリメイク。パロディ満載のカルトSF。
1974年製作/83分/アメリカ
原題または英題:Dark Star
劇場公開日:1981年
スタッフ・キャスト
ブライアン・ナレル
カル・カニホルム
ドレ・バヒッチ
ダン・オバノン
関連ニュース
オーディオ専門誌「HiVi」が選出“感動が味わえる 音の名画100選” 1940年~2023年まで全リスト公開
2024年5月5日「トップガン マーヴェリック」9月9日からデジタル先行配信! 4K Ultra HD、BD&DVDは11月2日リリース
2022年9月8日「トップガン」マーヴェリックは実は死亡している? ファンの解釈に監督は寛容な態度
2022年8月26日【ネタバレ解説】「トップガン」続編がもっと面白くなる13の裏話
2022年6月7日「バック・トゥ・ザ・フューチャー」デロリアンのデザイナー、ロン・コッブ氏死去
2020年9月24日共産主義下のチェコで誕生した傑作SF「イカリエ-XB1」5月19日公開決定!
2018年2月11日
映画レビュー
2.0ジョン・カーペンターのシュールな宇宙の旅
ジョン・カーペンター監督の商業長編デビュー作。1974年の作品。
大学時代からの友人で後に『エイリアン』の脚本を手掛けるダン・オバノンと共に、学生時代に作った短編をセルフリメイク。
カーペンターは後にSF/ホラーの鬼才となり、オバノンも多くのSF作品の脚本に携わる(代表作は監督兼の『バタリアン』)。
そんな2人の原点!
まあ確かに、超低予算から捻り出したアイデア、見せ方、独特の作風にはなっている。
が、面白かったかと問われると…。
カーペンターのデビュー作で“カルトSF”なんて聞いて期待したもんだから、ちょっと自分には合わなかった…。
セット、特撮、(ゴムボールに足を付けたような)エイリアンの造形…チープなのは超低予算だから致し方ない。それでも独特のSFの雰囲気は創り出している。
話そのものが…。
大きな見せ場も無く、メリハリも無く、退屈。いや、シュール。
狭い宇宙船内で乗組員たちのシュールなドラマが展開するだけ。
一応彼らには任務があり、危機も発生するが、何と言うか、う~ん…カーペンターの後の作品のようなエンタメ性が無い。
『SW』前。その当時のSF作品の革命作と言ったら、『2001年宇宙の旅』。
コンピュータの反乱、乗組員や宇宙船内でのドラマなど彷彿させる点あるものの、足元に遠く及ばず。
まあ、あちらはSF映画史上に残る名作。
こちらカーペンターはB級SFの鬼才。
パロディを模しつつ、自分の独特のセンスで作ったのだろう。
レトロなOP、シュールさ、選曲、ラストシーンの“宇宙サーフィン”などがまさにそんなノリ。
そういった意味では、鬼才の才気は垣間見れた。
3.5フライヤーのキャッチコピーで大損をしている映画
この映画、フライヤーのキャッチコピーで大損をしていると思うの。
だって
「伝説の爆笑カルトSF映画、ついに発つ!」ですもん。
決して爆笑するシーンなんてないの。ダダすべりの件ならあるっちゃぁあるんですが(笑)
むしろ『エイリアン』に近いスリラー系の怖さ満点なの。
話は飛びますが私、実は『スターウォーズ』だったり、『スタートレック』だったりが食わず嫌いだったりするのですね。
宇宙って、決してあんなに賑やかな場所なんかじゃないって思っているから。
その点、この作品は、私の思う宇宙を存分に描いてくれていたです。
ただ暗くて広くて寒くて怖い。そんな場所。それこそが宇宙、みたいな。
「爆笑」云々の点は、きっとあの“風船”が戦犯だと思うの。
アレのドタバタを除けばこの映画、完全にスリラーだよ。
爆弾や宇宙船のAIの無機質だけれど、ウィットに富んだやり取りも「爆笑」って見なされちゃっているのかな?
あれ、めっちゃ怖いじゃん!どこが爆笑だよ!誰がそんなこと書いちゃったんだよ!
ラストのカントリーミュージックに乗ったサーフィンも「爆笑」の謳い文句を誘発してるっぽいけれど、あれは絶望の最期を飾るに相応しい、唯一の希望だったと思うの。
そうでも考えなきゃ、やりきれなさすぎるラストだったと思うの。
ほんっと怖い映画なのに。
ほんっとに大損してる。
ちなみに監督は、私ベスト映画の『ニューヨーク1997』のジョン・カーペンター。
お金を持たせるとロクでもない作品しか撮らないくせに、予算に手かせ足かせを付ければ、最高の映画を撮っちゃう不思議な監督さんなのね。
2.0ダオバノンのギーク感と時代性
映画.com注目特集
3月19日更新
【衝撃の問題作】なぜ世界は「ガンニバル」に熱狂するのか? “絶対的支持”の理由を徹底解説!
提供:ディズニー
【ラスト5分の破壊力】そして“観たことないシーン”のゲリラ豪雨に、感動を超えてもはや放心状態――
提供:東和ピクチャーズ
【あまりにオススメされるので、シリーズ未見だけど観てみた】結果は…ハマるまでのリアルドキュメント
提供:ツインエンジン【映画2000円は高すぎる!!?】知らないと損な“1250円も安く観る裏ワザ”、ここに置いときます
提供:KDDI【感想投稿で豪華賞品が当たる】ちょっとでも観たことある人、今すぐ参加して!(提供:ディズニー)
注目作品ランキング
1
ウィキッド ふたりの魔女劇場公開日 2025年3月7日
2
35年目のラブレター劇場公開日 2025年3月7日
3
ファーストキス 1ST KISS劇場公開日 2025年2月7日
4
映画ドラえもん のび太の絵世界物語劇場公開日 2025年3月7日
5
ロングレッグス劇場公開日 2025年3月14日
映画ニュースアクセスランキング
- 昨日
- 先週
1
笑福亭鶴瓶&原田知世「35年目のラブレター」ロケ地“奈良”に凱旋! 西畑保さん“本人”も登場2025年3月18日 16:00
2
ウルトラマン前夜の奇才・実相寺昭雄の8作品を上映 TBSレトロスペクティブ映画祭2025年3月18日 12:00
3
中山美穂さんがスクリーンで蘇る「Love Letter」4Kリマスター版、特別動画を公開2025年3月18日 11:00
4
「ガンニバル」シーズン2、第1話・第2話あらすじ&秘めた思いが交差するキャラビジュアル2025年3月18日 13:00
5
スカーレット・ヨハンソンが断言「ナターシャは死んだ」 復活を望むファンに明確な回答2025年3月18日 14:00
1
ニコラス・ケイジの変貌ぶりがヤバすぎて主演女優の心拍数が「76→170」に跳ね上がる「一生忘れない」2025年3月11日 18:00
2
櫻井翔×北川景子「映画 謎解きはディナーのあとで」3月29日に放送2025年3月14日 16:00
3
「日曜アニメ劇場」3月16、23日に「宇宙戦艦ヤマト2199」劇場版2作を放送 30日は「ルパン三世VSキャッツ・アイ」2025年3月14日 18:00
4
【閲覧注意】台湾ホラー「ガラ」5月9日公開決定! 衝撃の日本版ビジュアル&予告編&場面写真を一挙公開2025年3月10日 08:00
5
【第48回日本アカデミー賞】最優秀作品賞は「侍タイムスリッパー」 安田淳一監督&山口馬木也が涙2025年3月14日 22:55