劇場公開日:2004年4月10日
解説・あらすじ
17世紀のオランダを舞台に、画家フェルメールの名画「真珠の耳飾りの少女」が描かれた背景に物語を構築し、それをモデルとなった少女の目を通して描く。監督ピーター・ウェーバーは英国のTV出身で本作が初監督作。撮影は「髪結いの亭主」から「歓楽通り」までパトリス・ルコント監督作を担当してきたエドゥアルド・セラ。美術は「数に溺れて」などのピーター・グリーナウェイ監督作品の常連ベン・ヴァン・オズが担当。
2003年製作/100分/イギリス
原題または英題:Girl with a Pearl Earring
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
劇場公開日:2004年4月10日
スタッフ・キャスト
受賞歴
第76回 アカデミー賞(2004年)
ノミネート
撮影賞 | エドゥアルド・セラ |
---|---|
衣装デザイン賞 | ディーン・バン・ストラーレン |
美術賞 |
第61回 ゴールデングローブ賞(2004年)
ノミネート
最優秀主演女優賞(ドラマ) | スカーレット・ヨハンソン |
---|---|
最優秀作曲賞 | アレクサンドル・デプラ |
真珠の耳飾りの少女 の関連作を観る
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2013年7月26日
映画評論
芸術作品の裏側に潜む静謐な官能
「恋におちたシェイクスピア」と同じく、芸術作品完成の裏側に「あったかもしれない」ドラマを紡ぎ出す意欲作だ。フェルメールの同名絵画は「どうやって描いたのだろう」という興味を誘わずにはいられない作品であり、そこから広がった想像力の翼は、実に素晴らしい羽ばたき...
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映画レビュー
3.0まさに絵画を見てるようだった
5.0心まで描くの?
完成前の絵を見たグリートが「心まで描くの?」と驚く。多少大げさな脚色だなぁと感じることは否定できないが、彼女の絵の感性がよく伝わる部分だ。窓を拭くところ、椅子の構図を勝手に替えるところもそうだ。父親(盲目にならなければ一流の画家になったであろうと推測できる)の描写は少ないものの絵心の遺伝子を受け継いだことを静かに表現している。
また全体的に台詞がかなり少なめであるにもかかわらず、登場人物の心を演技力と映像のみでまるで絵画のように描いている。これは説明部分が少なく、観客の想像力に委ねられているのだが、見事に成功していると思う。
しかし、大奥様(フェルメールの妻の母)の心境の変化や子供たちのイジメシーンが少ないことはバランスが悪い。あと10分ほど長くすれば解決できたかな・・・ちょっと甘めに5点。
【2004年映画館にて】
3.0当時がよく再現されている
フェルメールが活躍した17世紀オランダの様子がよく再現されている映画。デルフト(オランダ)の街並みや室内装飾、人々の服装が、当時の風景画、風俗画を連想させる。冒頭の街並みは、フェルメールの『デルフトの眺望』そのものの印象を受けた。私もフェルメールの絵を含めた西洋絵画は好きなので、絵画を切り取ったようなシーンがしばしば出てくるのは観ていて嬉しい気持ちになった。また、フェルメール自身が謎に包まれた人物という印象も相まって、彼が映像として動いている姿を観れる点も良かった。
ストーリーは、主人公グリートとフェルメールの周囲の人間を悪役にすることで、2人の関係を引き立てる手法を取っているが、単調であまり面白くは無い。また、グリートと精肉店の息子が恋愛関係に発展するのが早すぎて、全然感情移入できなかった。その点はもう少し工夫できたのではないかと思った。
3.5あの名画から展開されたストーリー
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