劇場公開日:2024年10月4日
- 予告編を見る
- U-NEXTで
本編を見るPR

解説・あらすじ
1980年代イギリスの炭鉱町を舞台に、バレエダンサーを目指す少年の奮闘と家族の絆を描いた青春ドラマ。
1984年、イングランド北東部の炭鉱町。母を亡くした11歳の少年ビリーは、炭鉱労働者の父の命令でボクシング教室に通わされている。ある日、偶然目にしたバレエ教室のレッスンに興味を抱いた彼は、女の子たちに混じってレッスンに参加するように。バレエの先生ウィルキンソンはビリーにダンサーとしての才能を見いだし、彼女の熱心な指導のもとでビリーはめきめきと上達していくが……。
オーディションで2000人を超える候補者の中から選ばれたジェイミー・ベルが主人公ビリーを熱演。「リタと大学教授」のジュリー・ウォルターズがウィルキンソン先生を演じ、アカデミー助演女優賞にノミネートされた。「マイ・ネーム・イズ・ジョー」のゲイリー・ルイスがビリーの父を演じた。世界的バレエダンサーのアダム・クーパーが特別出演。後に「めぐりあう時間たち」などを手がける舞台演出家出身のスティーブン・ダルドリー監督が長編映画初メガホンをとった。
2000年製作/111分/G/イギリス
原題または英題:Billy Elliot
配給:シンカ
劇場公開日:2024年10月4日
その他の公開日:2001年1月27日(日本初公開)
原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。
スタッフ・キャスト
受賞歴
第25回 日本アカデミー賞(2002年)
受賞
外国作品賞 |
---|
第73回 アカデミー賞(2001年)
ノミネート
監督賞 | スティーブン・ダルドリー |
---|---|
助演女優賞 | ジュリー・ウォルターズ |
脚本賞 | リー・ホール |
第58回 ゴールデングローブ賞(2001年)
ノミネート
最優秀作品賞(ドラマ) | |
---|---|
最優秀助演女優賞 | ジュリー・ウォルターズ |
リトル・ダンサー の関連作を観る
関連ニュース
あなたにとって忘れられない“思い出の映画”は? 映画.comユーザー&スタッフが良作・秀作を紹介【後編】
2025年1月19日【「ネネ エトワールに憧れて」評論】多様な人間を受け入れる社会に共通する原則を気づかせてくれる
2024年11月10日「リトル・ダンサー」監督が語る ビリー・エリオットを演じた“映画版”ジェイミー・ベル&“舞台版”トム・ホランドの裏話【インタビュー独占入手】
2024年10月4日バレエが好きでたまらない! 夢を叶える3代目「ビリー・エリオット」たちの奮闘に心震える!【若林ゆり 舞台.com】
2024年7月26日不朽の感動作「リトル・ダンサー」23年ぶりにスクリーンで蘇る デジタルリマスター版、10月4日公開
2024年7月23日「ぼくのお日さま」奥山大史監督×池松壮亮×越山敬達×中西希亜良がカンヌで語った、忘れ得ぬ体験【オフショット多数】
2024年7月22日
映画評論
キュートな「ブリティッシュ・ドリーム」物語
1984年、炭坑ストライキに揺れる英国北部。「バレエを習いたい」と言い出した11歳の息子に「男がバレエなんて」と怒る炭坑夫の父。といっても、この映画は「ボーイズ・ドント・クライ」のような深刻なジェンダー論をテーマにしているわけではない。ちょっぴり風変わり...
この映画評論・批評を読むフォトギャラリー
映画レビュー
5.0何処までも名カットが連発する素晴らしい映画
目の肥えた人にはベタなシーンばかりなのかな。私には名シーンが連発で、こんな素晴らしい映画だとは想ってもみませんでした。途中の母親からの手紙と、ミルクのシーンでお腹いっぱい胸いっぱいになったつもりが、熱い抱擁の後は背を向けたままっていう父親の心情には泣かされました。そして喧嘩ばかりしていたアニキと共に、炭鉱へと沈んでいく・・・。更にラストシーン、人に上着を取らせる一般ダンサーとの格の違いを見せつけながら、行く末をご想像にお任せすること無く、きっちり見る人の期待に応えた主人公の成長ぶりに拍手喝采です。加えて、ゲイのお友達の成長ぶりも素晴らしい。むしろ、土地柄からして主人公よりも過酷な道のりだったろうに。
5.0公開から24年目にして、改めてリマスター版でビリーの跳躍を浴びる喜び
名作は色あせないというが、この映画は今なお驚くほどフレッシュだ。主人公ビリーが近所を徘徊する祖母の手を優しく引くとき、ふとバレエガールズのステップに目を奪われるとき、はたまた父の前で渾身のダンスを披露するとき、全ての瞬間に言い知れぬ瑞々しい感情が迸り、彼が躍動するたびに無性の喜びが胸を勢いよく貫いていく。また、本作は当時の炭鉱町が見舞われた社会状況や、現代に通ずるテーマ性、いかに自分の情熱を周囲に伝えるかといった通過儀礼、さらにはビリーが放った電気に触発されたかのように父もまた一途な行動に打って出るところなど、縦に横にと織り込まれた魂のドラマに改めて感嘆せずにいられない。誕生から24年。面白いもので歳を重ねた分だけ、私はビリーだけでなく他の大人キャラたちへの理解や共感も深まったように思えた。1度目でも、2度目でもなく、かくなる年月を経た今だからこそ味わえる感動がきっと数多く見つかるはずだ。
5.0踊りだすと何もかも忘れて
最初は体が硬いけど、踊りだすと何もかも忘れて、すべてが消えます。何もかも。自分が変わって、体の中に炎が……。宙を飛んでる気分になります。鳥のように。電気のように。
ダンスを踊っている時の気持ちを聞かれたビリーの言葉が、本当に美しい。ロンドンで鑑賞したミュージカル版が素晴らしく、映画版は舞台を超えられないだろうという偏見があった。今となっては、今日まで本作を見ずに生きてきたことを後悔している。
舞台は、イギリスの炭鉱町。母を亡くし、炭鉱で働く父と兄はストライキの真っ最中。全く好きになれないボクシングのレッスンに通うビリーは、近くで女の子たちが練習していたバレエに惹かれ、たちまち夢中になっていく。
暗く沈んだ家庭、父や兄との関係、ストライキにより緊張状態の街、バレエを女の子のものだと決めつける世間の目……まだ11歳のビリーは悩み、迷い、立ち止まる。しかし、踊り出すと全てが消え、自由になる。様々な苦難を超え、人々の思いをのせ、躍動するビリーの姿が胸に焼きついて離れない。心が動かされるダンスというのは、こういうものなのだろう。
ベッドの上で跳ねたり、チュチュを着た女の子の中で踊ったり。母が遺した手紙を何度も読んだのか、ウィルキンソン先生の声に合わせて暗唱したり、父と草の上を転がりながら抱き合ったり。心にそっとしまっておきたくなるような、愛おしいシーンが満載だ。そして、好きなダンスシーンが多過ぎて、ひとつに絞れない。ビリーの夢見る気持ちに照らし出された人々の表情が、心に炎を灯してくれる。厳しく、ままならない現実に押しつぶされそうになっても、ビリーのことを思い出せば、たちまちその炎は燃え上がる。
4.0家族の愛と絆の物語
序盤からチラチラと匂わせるように繰り返される剣呑な描写。
やがてそれが労働争議(炭鉱ストライキ)だとわかる。その労働争議が本作の大きな構成要素になっており、バレエとの対比にもなっているのだと理解する。
物語は、構成要素を対比させることによってダイナミズムが生まれるのですね(ああ、父親の葛藤に胸が締めつけられる)。
終盤の、バレエ学校から届いた通知を確認するシーンが印象的。演出もジェイミー・ベルの演技もうまいなぁ。
ビリーがバスで旅立つシーンもいい。そして成長した彼が踊るラストシーンに感涙。
作品のトーンも重すぎず、軽すぎずで、バランスがうまくとれていたと思う。
本作には「かくあるべし」――〇〇はこうあるべきである、というとらわれ――をぶっ飛ばせ! というメッセージが込められていると感じましたが、しかし、お父さん、ビリーに才能がなかったら、やっぱり「そんなもんやめちまえ!」と言ったんだろうなぁ。そう考えると、複雑な気持ちになります。
映画.com注目特集
3月19日更新
【衝撃の問題作】なぜ世界は「ガンニバル」に熱狂するのか? “絶対的支持”の理由を徹底解説!
提供:ディズニー
【ラスト5分の破壊力】そして“観たことないシーン”のゲリラ豪雨に、感動を超えてもはや放心状態――
提供:東和ピクチャーズ
【あまりにオススメされるので、シリーズ未見だけど観てみた】結果は…ハマるまでのリアルドキュメント
提供:ツインエンジン【映画2000円は高すぎる!!?】知らないと損な“1250円も安く観る裏ワザ”、ここに置いときます
提供:KDDI【感想投稿で豪華賞品が当たる】ちょっとでも観たことある人、今すぐ参加して!(提供:ディズニー)
注目作品ランキング
1
ウィキッド ふたりの魔女劇場公開日 2025年3月7日
2
35年目のラブレター劇場公開日 2025年3月7日
3
ファーストキス 1ST KISS劇場公開日 2025年2月7日
4
映画ドラえもん のび太の絵世界物語劇場公開日 2025年3月7日
5
ロングレッグス劇場公開日 2025年3月14日
映画ニュースアクセスランキング
- 昨日
- 先週
1
女優で歌手で潜入工作員…さらに射撃の名手! ガイ・リッチー新作「アンジェントルメン」本編映像2025年3月19日 08:00
2
アンディ・ラウ主演、香港映画史上最大級のディザスター大作「カウントダウン」緊急公開が決定【特報公開】2025年3月19日 08:00
3
【本日配信!】「ガンニバル」完結編、新宿にリアル出現した“人が喰われている村”に行ってきた2025年3月19日 15:00
4
橋本環奈が“赤い人”になった!? 「カラダ探し THE LAST NIGHT」9月公開、衝撃のビジュアル披露2025年3月19日 07:00
5
「47RONIN」監督がNetflixに対する詐欺容疑で起訴 16億円を不正流用2025年3月19日 14:00
1
ニコラス・ケイジの変貌ぶりがヤバすぎて主演女優の心拍数が「76→170」に跳ね上がる「一生忘れない」2025年3月11日 18:00
2
櫻井翔×北川景子「映画 謎解きはディナーのあとで」3月29日に放送2025年3月14日 16:00
3
「日曜アニメ劇場」3月16、23日に「宇宙戦艦ヤマト2199」劇場版2作を放送 30日は「ルパン三世VSキャッツ・アイ」2025年3月14日 18:00
4
【閲覧注意】台湾ホラー「ガラ」5月9日公開決定! 衝撃の日本版ビジュアル&予告編&場面写真を一挙公開2025年3月10日 08:00
5
【第48回日本アカデミー賞】最優秀作品賞は「侍タイムスリッパー」 安田淳一監督&山口馬木也が涙2025年3月14日 22:55