始皇帝暗殺
劇場公開日:1998年11月14日
解説・あらすじ
歴史上はじめて中国の統一に成功した、始皇帝の暗殺にまつわるエピソードを、ふたりの男とひとりの女の愛憎劇を絡めて描く壮大な歴史ドラマ。後に始皇帝となる政と趙姫、心に傷を持つ暗殺者・荊軻の交錯する心情を軸に、運命の皮肉という・チェンカイコー監督ならではのテーマが、重厚に浮かび上がる。伝説の宮殿、威陽宮を再現した巨大セットや騎馬隊の戦闘など、壮大なスペクタクルシーンも見どころのひとつ。
1998年製作/166分/中国・フランス・アメリカ・日本合作
原題または英題:荊軻刺秦王
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1998年11月14日
スタッフ・キャスト
受賞歴
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映画レビュー
3.0始皇帝
刀匠一家を殺してくれてと頼まれた刺客・刑軻。一見して香川照之似の長髪。その髪には小さな鈴がいっぱい結びつけてあって、歩くとうるさい。盲目の少女だけ殺さずにいたが、その少女も剣の使い手だった・・・だが彼が左ききだったために命拾いした・・・というオープニング。
後の始皇帝・政は人質であり幼なじみでもある趙姫と一緒にいたかったが、彼女は趙へ帰ると言う。他国を亡ぼすには口実は必要なかったが、燕国に対しては口実がなかった。そこで人質である燕丹を祖国に帰し、そこで刺客を連れ帰る。刺客が秦王を暗殺しようとすることをでっち上げようとするためだ。そのお供を趙姫が自ら名乗りをあげた。顔に罪人に与える焼印を押して・・・。
やがて燕国で刑軻と出会った趙姫。彼はオープニングで見せたトラウマによって人を殺めぬと誓ったのだった。そうこうしているうちに趙姫は刑軻を愛するようになり・・・といった展開。
何を言いたい映画なのか中盤まではさっぱりわからなかったが、要は政の出生の秘密。2000年の時を越えても議論されているようだが、呂不韋が父親のような扱いをしている。映画では天国へ秘密を持っていくなどと言ってたので、真実はわからない。しかし、人間関係がややこしいため、徐々に眠くなってくる・・・さすがチェン・カイコーだ。
恋愛模様は全く盛り上がらない。しかし、最後の刑軻の死にゆく様は、天下統一を果たす者を越えていた。仕組まれた暗殺だとわかっているからか、刑軻の子を孕んでいた蝶姫の冷たい微笑は為政者に対する心理そのものだ。
3.5始皇帝のキャラが斬新
①スケールの大きさはさすがに中国映画。②何より始皇帝のキャラが立っている。史上初めて中国(というより所謂「中原」と呼ばれる地域)を統一した始皇帝は、普通凛々しい人間として描かれることが多いが(映画化された『キングダム』でも凛々しい貴公子ぶり)、この映画では最初孫悟空かと思うような弾けぶり、ただ民の為に天下を統一したいという理想は持っていたのに、出生の秘密を知ってからは秦王朝代々の悲願と自分の中に流れる趙国民の血との板挟みどなり、結果あくまで秦の王としてまるで自分の中の血を否定するように趙の人々を子供まで根絶やしにする冷血な王者に変化する。③始皇帝は実は先代の王の子ではないとか、中原統一は決して始皇帝一代で成されたのではなく、先代・先々代からの悲願であったとかの説を上手く取り入れている。④趙国の王族(姫)があんなに軽々しく城中を出歩けるのか、とか庶民と付き合えるのか、等々?の部分も多いが演じる若きコン・リーの毅然といた美しさは宜しい。
3.5コンリーの魅力とシナ歴史劇
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