劇場公開日:2005年3月5日
解説・あらすじ
ワイン・テイスティングの旅に出た中年男性2人組が織りなす人生の寄り道と恋愛模様をユーモラスにつづったロードムービー。レックス・ピケットの同名小説を原作に、「アバウト・シュミット」のアレクサンダー・ペインが監督を務めた。離婚の傷を引きずる作家志望の教師マイルスは、結婚を1週間後に控えた親友ジャックに独身最後の時間を楽しんでもらおうと、一緒にカリフォルニアのワイナリーを巡る旅に出る。しかしプレイボーイのジャックは旅先で羽目を外すことしか考えておらず、ワイナリーで知り合ったステファニーと関係を持ってしまう。一方、マイルスはステファニーの友人であるワイン通のマヤに惹かれるが積極的になれず……。主演は「アメリカン・スプレンダー」のポール・ジアマッティ。2005年・第77回アカデミー賞で脚色賞を受賞した。2009年には日本版リメイク映画「サイドウェイズ」が製作された。
2004年製作/130分/R15+/アメリカ
原題または英題:Sideways
配給:20世紀フォックス映画
劇場公開日:2005年3月5日
スタッフ・キャスト
受賞歴
第62回 ゴールデングローブ賞(2005年)
受賞
最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル) | |
---|---|
最優秀脚本賞 | アレクサンダー・ペインジム・テイラー |
ノミネート
最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) | ポール・ジアマッティ |
---|---|
最優秀助演男優賞 | トーマス・ヘイデン・チャーチ |
最優秀助演女優賞 | バージニア・マドセン |
最優秀監督賞 | アレクサンダー・ペイン |
最優秀作曲賞 | ロルフ・ケント |
インタビュー
アレクサンダー・ペイン監督インタビュー(1)
批評家からの絶大な支持を受けて、見事に本年度アカデミー賞脚色賞を受賞した「サイドウェイ」。アレクサンダー・ペイン監督が、その感想や映画作りに対する思いを語った。アレクサンダー・ペイン監督インタビュー「オスカー像は『ロード・オブ・ザ・リ...
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映画評論
この小ささこそが、アメリカの核でもあるだろう
元アイドルで今はCMくらいしか仕事がない俳優と小説家の卵であるバツイチの教師が、俳優の結婚式を前にワイン農場巡りの旅に出る。独身最後の気ままな時間を楽しもうというわけだ。しかし俳優と教師では性格が全然違う。無垢な悪魔である俳優と、憂鬱な天使である教師。当...
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映画レビュー
4.0中年はワインに嵌る
3.5世知辛さ
2.5日本版も観てみようかな
前半半分くらいまでは本当に面白くて、恋と友情と人生の再生を描いていくんだなと思っていた。いや、それであってはいる。
しかし、水曜日になったあたりから少々だれてきて、気がつけば、もう少しスッキリ気持ちよくさせてくれないだろうかと不満に感じてしまった。
物語が始まってトラブルがあってエンディングをむかえるストーリー構成は当然あるべきものだが、トラブルの部分がちょっとやりすぎに感じて、こんなに修復不可能なほど追い込まなくてもいいのではないかと考えてしまう。
今回は原作があるのでなんとも言えないけれど、アレクサンダー・ペイン監督の作風でもあるから仕方ないんだけどね。
ペイン監督は、暖かみのあるハートウォーミング系に感じる映像とふわふわしたストーリーが特徴だと思う。それにプラスして人生は最良を掴めることは少ないという変にリアル志向なところがある人だ。
僅かな幸せを掴むだけのリアルさがウケている監督なのは理解できるから、ただ単に私には合わない人なのかなと思う。
物語がどん底から始まって僅かな幸せを掴むのなら受け入れられるけれど、ペイン監督は作品内で更に落としてくるんだよね。始まりの段階である程度落ちているキャラクターに対してだよ。もうそんなにいじめないであげてと悲しい気持ちになるんだよね。
ただまあ、結局最後はちょっと暖かい気持ちになれるのだけど。
5.0ノックで始まり、ノックで終わる映画
離婚して傷心のバツイチ男・マイルスが、結婚する親友・ジャックと共にワイン三昧の旅を続ける過程を通して、再生していく物語。最初は別れた奥さんに未練タラタラのマイルスのダメ男っぷりが際立っていて、別れた奥さんが再婚すると知って大暴れしたり、自作の小説が出版されなくなったことを知りまたまた大暴れ、そして別れた奥さんが妊娠していることを知り、今度は落ち込む。妙に共感できるキャラクターなのですが、そんなマイルスも自分と同じワイン通であるマヤと出会う事で成長していく。このマイルスの人間的成長がワインが熟成していく過程に喩えられているわけです。特にマイルスとマヤがポーチで語り合うシーンで、ワインにも銘柄によって気難しかったり、繊細だったり、人間と同じでいろんな性格がある。ワインによっては熟成したてがいいのもあれば、ちょっと熟成し過ぎがおいしいのもある。なんか人間の人格というか人間性にも当てはまるみたいで深く考えさせられました。でも堅苦しい物語ではなく相方のジャックの描写も含め、ユーモアと温もりたっぷりに描かれているのでヒジョーに面白く観れると思います。そして全編に流れるジャズ音楽も、ワインを飲むというちょっとオシャレな感覚を映画全体に彩る事に貢献していて秀逸でした。
映画.com注目特集
3月19日更新
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