ヒストリー・オブ・バイオレンス
劇場公開日:2007年3月11日
解説・あらすじ
「ザ・フライ」「裸のランチ」のデビッド・クローネンバーグ監督が同名グラフィック・ノベルを映画化。田舎町の小さなダイナーで働くトムは、弁護士の妻と2人の子供たちと平穏な日々を送っていた。が、彼が強盗を倒したことから、妻は彼の過去に疑いを抱く。主人公トムを「ロード・オブ・ザ・リング」のビゴ・モーテンセンが熱演。アカデミー賞にはウィリアム・ハートが助演男優賞で、ジョシュ・オルソンが脚色賞でノミネート。
2005年製作/96分/R15+/アメリカ
原題または英題:A History of Violence
配給:ムービーアイ
劇場公開日:2007年3月11日
スタッフ・キャスト
受賞歴
第63回 ゴールデングローブ賞(2006年)
ノミネート
最優秀作品賞(ドラマ) | |
---|---|
最優秀主演女優賞(ドラマ) | マリア・ベロ |
第58回 カンヌ国際映画祭(2005年)
出品
コンペティション部門 | |
---|---|
出品作品 | デビッド・クローネンバーグ |
インタビュー
デビッド・クローネンバーグ監督インタビュー
「裸のランチ」「ザ・フライ」の鬼才デビッド・クローネンバーグが、同名のグラフィック・ノベルを映画化し、クローネンバーグ監督の最高傑作とも名高い「ヒストリー・オブ・バイオレンス」。本作について監督が語った。(聞き手:町山智浩)――初めて...
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映画評論
無垢な時代など、私たち人類は持ったことがない
邦訳すると"暴力の歴史"。したがってそれなりに陰惨な物語を覚悟しておいた方がいい。とはいえ、「ミュンヘン」や「マンダレイ」といった同時期に公開中の作品も似たような暗さと悲惨さを持つ。それらを"エンタテインメント"と受け取るなら、これもまた十分に立派な娯楽...
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映画レビュー
4.0変わるということ
4.0被害者は忘れない
3.0バイオレンス・サスペンスの良作だ。
弁護士の妻、高校生の息子、幼い娘を持ち、ダイナーを営むトムは、2人組の強盗を、驚くべき能力で撃退し、町の英雄となる。だが、彼につきまとう男が現れ、トムの本名はジョーイで、フィラデルフィア・マフィアのボス、リッチーの弟だという、、、。
グロさ控えめで、クローネンバーグ監督「らしくない」とも言われる。そのぶん、多くの人に見られ、評価された面もある。とはいえ、メインは暴力で、刺激的なセックスもあるため、日本ではR15指定。
一見単純な物語だが、得も言われぬ濃厚さや粘着性があり、最後まで堪能できる。観客の感情を揺さぶるのに、刺激的な力を適度に配分した映画だ。
原作がグラフィック・ノベルのせいか、劇画的な雰囲気が漂っている。爆発的な暴力性を秘めた男の生き様を、極めて強烈に描いている。不穏な空気に満ち溢れた、バイオレンス・サスペンスの良作だと思う。
5.0ジョーイ‼️
デビッド・クローネンバーグ監督がグラフィックノベル(コミック)を原作に描くバイオレンス・サスペンスの傑作‼️一応、アメコミ映画なんですよね、この作品‼️ダイナーを営むトムは、強盗に入られるが、逆に銃を奪い、殺してしまう。正当防衛で町のヒーローになったトムだが、ニュースを見て彼の過去を知り、彼の事を「ジョーイ」と呼ぶ謎の男フォガティが現れる。妻と2人の子供と幸せに暮らしていたトムの過去が、ゆっくりと明らかになっていく・・・‼️長廻しが印象的なオープニングの2人組の強盗のモーテルでの殺人シーン‼️ダイナーを襲撃した強盗をトムが撃退するシーン‼️撃たれた強盗の顔がモンスター‼️いじめられっ子の長男が逆ギレして相手を倒すシーン‼️血は争えません‼️階段での夫婦喧嘩がセックスへ発展するシーン‼️トムがフォガティらを殺害するシーン‼️ラストのトムとボスの対決シーン‼️まるで暴力が人間の本能に深く絡みついている事があぶり出されるような名場面の連続ですね‼️主人公は過去と訣別するため、再び暴力を振るうしかない‼️しかし家族、特に妻と長男はトムの過去を許容できない‼️しかし次第に内に秘めた自らの暴力性に魅せられていく‼️そしてラスト、主人公を受け入れた家族が同じテーブルにつくシーンは、安堵感とともに凄まじい戦慄を感じさせます‼️あぁ、恐ろしい‼️キャストではやはりトム役ヴィゴ・モーテンセン‼️静かな狂気を微妙な表情の変化で魅せるその名演‼️「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンと並ぶ代表作だと思います‼️
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