ロード・オブ・ザ・リング スペシャル・エクステンデッド・エディション
劇場公開日:2024年11月22日

解説・あらすじ
J・R・R・トールキンの小説「指輪物語」を映画化した傑作ファンタジー3部作の第1部「ロード・オブ・ザ・リング」の劇場公開版に、約30分におよぶ未公開シーンを加えて再編集したスペシャル・エクステンデッド・エディション。
人間やエルフ、ドワーフ、ホビットなど様々な種族が生きる中つ国。ホビットたちが平和に暮らすホビット庄の青年フロド・バギンズは、111歳の誕生日を機に旅立つ養父ビルボが残していった、ひとつの指輪を手に入れる。しかし、その指輪こそ、かつて冥王サウロンが作り出した、世界を滅ぼす魔力を秘めた禁断の指輪だった。遥か昔に肉体を滅ぼされたサウロンは、指輪に封じ込めた力を解放し、再び中つ国を支配しようとしていた。サウロンの野望を阻止するには指輪を破壊するしかなく、そのためには、遥か彼方にある滅びの山の火口に指輪を投げ捨てなければならない。フロドは人間やエルフ、ドワーフの各種族から集まった旅の仲間とともに、幾多の危険が待ち受ける旅に出る。
2024年、アニメ「ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い」公開を記念して、「ロード・オブ・ザ・リング」3部作のスペシャル・エクステンデッド・エディションが4DXで初上映。
2002年製作/208分/G/アメリカ
原題または英題:The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring - Special Extended Edition
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2024年11月22日
スタッフ・キャスト
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映画レビュー
4.5誘惑に勝てるのか
いや...長ぇよ!!!笑
208分はさすがに長い!!しかも、終盤は終わりそう...まだ続くのか...の繰り返しでかなり振り回されてしまった。でも、初鑑賞が映画館だなんて、しかも4DXで、更にはエクステンデッド・エディションでなんて、最高に幸せでございます。こんな機会がなければ絶対見なかっただろうから、マジで感謝感激です。欲を言えばIMAXで見たかったけどね。
長いけどその分見応えは半端じゃなくて、これが三部作の一つ目だとは思えないほど満足度が高かった。噂には聞いてたけど、こんなにすごい映画なんだね。
通常版を見た事がないから、どのシーンが追加カットされているものなのか、詳しいことは全く説明できないんだけど、とにかく楽しくて楽しくて仕方がなかった。この圧巻のスケール。2001年制作でしょ?ヤバいよね。指輪物語だなんて、誰しも一度は聞いたことがある超有名な小説。でも、実際どんな話なのか1ミリたりとも知らなかったもんだから、ワクワクドキドキが止まらなかった。いくら有名な小説とはいえ、1本3時間、それを三部作だなんて思い切ったこと、相当な勇気と自信がないと出来ませんよ。よくここまでのものを作れたよね...感服。
もっとハリーポッターみたいなゴリゴリのファンタジーを想像していたけど、意外にも人間ドラマメインで、アクションシーンも魔法とか術とかじゃなくて物理攻撃が多く、専門用語がマシンガンのように連呼されることもなかったので、ファンタジー大の苦手な自分でもかなり楽しめた。
今後の話がどう展開していくか全く検討付かないけど、少なくとも今回は世界を滅ぼしてしまう禁断の指輪を巡る、欲望と誘惑の話が本筋で、初回にしてこの作品の肝みたいな強いメッセージを受けることが出来た。これが序章はヤバいって!笑
導入、展開、ラストまで抜かりなく作り込まれていて、さすが名作と言われるだけあるなと。興奮収まらぬまま突っ走ってくれる。208分は「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」の206分を超える自己最長記録だったんだけど、飽きる事は一切なく、ひたすらに楽しくてぶち上がる映画だった。
ブラックコーヒーを飲み続けていたとはいえ、ここまでの長尺で全く眠くならなかったのは驚異的。画面が暗くなったりどんよりとした空気になったりした時でも、個性豊かなキャラクターが盛り上げてくれたり、心に響くセリフで感情を湧かせてくれたりと、とことん抜け目がない。いやぁ恐れ入りました...。
続きが気になって仕方ない。どうなってしまうんだ!?ホビットたちは!?そしてどうやら、「ホビット」という映画の三部作もあるらしいじゃないか。いやはや、物語はまだまだ始まったばかりですな...。
4.5思いがけない冒険
「あの時指輪を手に入れなければ...旅に出ることもなかった...」
「つらい目に遭った者は誰しもそう考えるものだ。だが大切なのは、今どうすべきかを考えることだ」
J.R.R.トールキン原作の長編小説「指輪物語」をピーター・ジャクソン監督が映像化した三部作の第一作。冥王サウロンが生み出した"滅びの指輪"、それを数奇な運命から手にしたホビット族の青年フロド・バギンズ(演:イライジャ・ウッド)を主人公に、世界を闇の支配から救うべく集まった仲間達の旅を描く。
とりあえず説明したが、「いや知っとるわ!」という反応がほとんどだろうし、今日の世界では「指輪物語」よりも「ロード・オブ・ザ・リング」そのものとして認知されているくらいの大傑作。
また例によって最後まで観ておらず、「旅の仲間」ですらながら見だったのでちゃんと劇場で観ることにしたが、上映時間3時間超というエクステンデッドに加え途中休憩なし、しかも4DXということで勇気が必要だった。
冒頭のサウロンとの戦いのシーンで予想以上に座席が揺れたが、慣れてからは中つ国の世界に没頭できたため、3時間超という時間の長さをあまり感じなかった(ただし、ポップコーンは飛び散った)。
少しこの後の話をすると、最終作「王の帰還」(2003)でアカデミー賞11部門総ナメという歴代最多タイ記録を打ち出すわけだが、本三部作は「ここしかないタイミングで・この人しかいない役者と製作陣が・この時だから映像化できた」奇跡の三位一体に恵まれた作品だったように思える。公開から四半世紀近く経過しているが、現在の技術で映像化しようとしたらむしろ安っぽく出来上がってしまったのではないか。
イライジャ・ウッドという「フロド・バギンズを演じるために役者になったような人間」の到来をまるで作品が待っていたかのような感さえする。いるんだよね、何年かに一度「この役を演じるために役者になったのでは」と思わせる人物が(ちなみにもし何かの悪戯で映像化が20年遅れていたら誰がフロドを演じていたのだろうか?ティモシー・シャラメか?)。その点では彼もまた、目に見えない指輪を握っていたのかもしれない。
個人的にはピピンとメリーがお気に入りなのだが、本作の終盤でピンチに陥ってしまう。前途多難な旅の仲間たち、彼らの指輪をめぐる旅は第二章「二つの塔」へと続く。
5.0期待度◎観賞後の満足度◎ これぞファンタジーの真髄。巧緻に造形された架空の時代・世界での冒険を描いて人間の強さ・美しさ・弱さ・醜さ、生きていく上での様々なWisdomsを語り掛けてくれる。
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