レベル・リッジ
配信開始日:2024年9月6日

解説・あらすじ
「ブルー・リベンジ」「グリーンルーム」のジェレミー・ソルニエが監督・脚本を手がけ、小さな田舎町にはびこる腐敗に立ち向かう元海兵隊員の戦いを描いたサスペンスアクション。
テリー・リッチモンドは従弟の保釈を申請するため田舎町シェルビー・スプリングスを訪れるが、路上で警官から因縁をつけられ、保釈金として用意していた現金を不当に押収されてしまう。従弟はギャングが起こした事件の証人となったために報復される可能性が高く、刑務所へ移送される前に保釈させる必要があった。テリーは裁判所職員サマーの協力を得て、警察署長バーン率いる悪徳警官たちに立ち向かうことを決意するが……。
「オールド」のアーロン・ピエールがテリー役で主演を務め、「ソウル・サーファー」のアナソフィア・ロブが裁判所職員サマー、「ジャンゴ 繋がれざる者」のドン・ジョンソンが警察署長バーンを演じた。Netflixで2024年9月6日から配信。
2024年製作/131分/アメリカ
原題または英題:Rebel Ridge
配信:Netflix
配信開始日:2024年9月6日
スタッフ・キャスト
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映画レビュー
3.0現代版ランボー?
5.0セルピコに成りたかった警察
かなり面白かった。警察官の心理描写が複雑、セリフも少ないので、表情ちゃんと見ないと葛藤してるとこの気持ちとか理解しづらいかも。
冒頭、主人公が警察官にはねられるシーン。
警察官は主人公に対して誠実に対応したい気持ちもありつつ、金を取れそうな所があれば取らないと、町の税金や仲間の給料を賄えない為、すぐに釈放されるから勘弁してくれよなという気持ちもありつつ逮捕。主人公の財布からは金取らなかったしね、あくまで犯罪に使われる可能性のお金ということで没収。
もうこのシーンで(なんか他の映画と違うな)と思った。
このときは何も知らない自分は、警察官にも守るべきものがありそうな雰囲気だな、でもクソやなコイツラ、と想いつつ続きを見ていく。
シーンが変わり主人公が署に奪われた36000ドルのうち保釈金に充てる10000ドルだけを返してもらうシーン、敵に情けをかけるというか、主人公の毅然とした態度が良かった、全額返してもらうことになると警察の報復が自分の大事な人間に降りかかるかもしれないから、両者の落としどころに落として“あげた”感が凄くかっこいい、その毅然が後のシーンにも効いてくる。
主人公の従兄弟が報復に遭った後のシーン。
署長はいわば借りを作られた26000ドルを返してあげる事で、主人公を見逃す、これでチャラと言わんばかりに。自分達のせいで彼の従兄弟は報復にあった、生死は不明、、、その贖罪では無いが金は返してやる、車もこちらが金を払っておいた。もう十分だろう、もうお前から何も奪わない、そのかわりこの町から出ていけと。
でも結局従兄弟は亡くなり悲しむ主人公、立ち去る事で自分を納得させようとするが、そこでサマーにまで被害が、、、
もうこっから怒涛よね。
ラストシーンの銃撃戦もかなりリアル、撃つべきか迷うもの、撃つべきだと覚悟するもの、普通のアクション映画みたいな風呂敷であればじゃんじゃん死んで構わないけど、この映画は殺せば良いってもんじゃない、の納得感もしっかり有り凄く良かった。
話は変わるけど警察官に成りたい人間って言うのは、正しくありたいと願うモノ達だと思う。
ラストシーンの警察の手のひら返しに納得いかない人も居るだろうけど、この警察官達も正しくありたかった、セルピコに成りたかった人達なのではないか。間違ったことをしている自覚はありつつ署長には逆らえず、町の為、家族の為に違法な金の集め方をせねばならない。
その想いがあったからこそ即座に10-59に移行したと思う。
サマーの「なんだ骨太なやついるじゃない」といった笑みで私は報われたような気持ちになった。
ラストシーンの主人公も手際も良かった、最後まで気は抜くまいといった表情、初志貫徹、カッコいい。
関係ないけど、セルピコは記憶消してもう一階見たい映画。
3.0全方位に配慮してしまった
いわゆる「ナメてた相手が実は殺人マシーンでした」映画の系譜に連なる映画。
この手の映画は『ランボー』『イコライザー』『ジョン・ウィック』などシリーズ化した人気作も多い。
超絶の戦闘スキルを持ちながらもその正体を隠して社会の片隅でつつましく生きる主人公が悪に対して怒りを爆発させるというプロットに、アクション映画好きのボンクラ野郎たちは激しく魂を揺さぶられるのである。
かく言う自分もそういうボンクラ野郎の一人なので、今回はどんなブチ切れマシーンが登場するかとワクワクしながら観たが、思ったほどのカタルシスは得られなかった。
脚本も練られているし、主人公の接近戦スキルなどもそれなりに見応えがあるが、Netflixにありがちな「全方位に配慮しましたのでどなたでも安心してご覧いただけます」感が出てしまった。
映画に限らず創作物というのは、受け取る側の誰かを傷つけ、誰かを置き去りにし、誰かを怒らせるものである。
差別感情を煽り立てるような作品は論外として、結局は面白いものを創るためにどこかで腹を括るしかない。
全方位に配慮すると、全方位の観客がそこそこ楽しめるが、全方位の観客がそこそこつまらないと感じる映画ができてしまうという好例。
主人公も常識の範囲内でしか暴れないし、なんなら悪党たちも「常識の範囲内で悪事を犯しますので安心してください」という感じだ。
観終わってつくづく感じるのは、ジョン・ランボーやロバート・マッコールやジョン・ウィックが、いかに常識の通用しないムチャクチャなヤツらだったかということである。
そして自分のようなアクション映画好きのボンクラ野郎は、金を払う以上は常識の通用しないムチャクチャなヤツらを観たがっているのだと痛感。
この映画の主人公はランボーやマッコールみたいにムチャクチャなヤツではないので、「ナメてた相手が実は殺人マシーンでした」映画の入門編的な佳作と言っていいのかもしれない。
4.0パトカー パトランプ ドラレコ
Netflix Original アクションスリラー映画 吹替版有り
自転車に乗る黒人男性が白人警察官のパトカーに追突される。何度かの警告を無視したというが、その形跡はない。男性が所持していた大金を没収される。
悪徳警察の映画か、黒人差別の映画なのか?
金はいとこの保釈金。いとこを釈放したい。
男性はテリー、元軍人。実戦経験はないが接近戦のエキスパート。
前半からずっと緊張感がある心理戦が繰り広げられるが、中盤に大きく話が変わる。そしてテリーだけでなく、助けてくれていた裁判所事務員のサマーにも危機が及ぶ事となる。
終盤の所が分かりにくい。
「セルピコ」
それまで特に言動にはなかった。
配信だから直ぐ言葉の意味を調べられるが。
…………………
日本語版キャスト
主人公テリー:白熊寛嗣、サマー:斉藤梨絵、署長サンディ:金尾哲夫、ログストン:勝部演之、 エヴァン:後藤光祐、スティーヴ:櫻井トオル
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