劇場公開日:2024年12月20日
解説・あらすじ
同名の名作ディズニーアニメを、最新の映像技術を駆使して実写もアニメーションも超越した“超実写映画”として新たに映画化した2019年製作の「ライオン・キング」。その前日譚として、若き日のムファサ王とスカーの兄弟の絆を描く。
息子シンバを命がけで守ったムファサ王。かつて孤児だったムファサの運命を変えたのは、後に彼の命を奪うスカーとの出会いだった。両親を亡くしひとりさまよっていた幼き日のムファサは、王家の血を引く思いやりに満ちたライオン、タカ(後のスカー)に救われる。血のつながりを超えて兄弟の絆で結ばれたムファサとタカは、冷酷な敵ライオンから群れを守るため、新天地を目指してアフリカ横断の旅に出る。
英語オリジナル版では「オールド」のアーロン・ピエールがムファサ、「WAVES ウェイブス」のケルビン・ハリソン・Jr.がタカの声を演じ、マッツ・ミケルセン、ビヨンセ・ノウルズ=カーターが声の出演。日本語吹き替え版では尾上右近がムファサ、アイドルグループ「Travis Japan」の松田元太がタカの声を担当。「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス監督がメガホンをとり、「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」のジェフ・ナサンソンが脚本、「モアナと伝説の海」のリン=マニュエル・ミランダが音楽を担当。
2024年製作/118分/G/アメリカ
原題または英題:Mufasa: The Lion King
配給:ディズニー
劇場公開日:2024年12月20日
スタッフ・キャスト
ムファサ(声)アーロン・ピエール
タカ(声)ケルビン・ハリソン・Jr.
サラビ(声)ティファニー・ブーン
キロス(声)マッツ・ミケルセン
シンバ(声)ドナルド・グローバー
キアラ(声)ブルー・アイビー・カーター
ナラ(声)ビヨンセ・ノウルズ=カーター
ラフィキ(声)ジョン・カニ
プンバァ(声)セス・ローゲン
ティモン(声)ビリー・アイクナー
ザズー(声)プレストン・ナイマン
アフィア(声)アニカ・ノニ・ローズ
マセゴ(声)キース・デビッド
エシェ(声)タンディウェ・ニュートン
オバシ(声)レニー・ジェームズ
ムファサ(日本語吹き替え)尾上右近
タカ(日本語吹き替え)松田元太
サラビ(日本語吹き替え)MARIA-E
マセゴ(日本語吹き替え)吉原光夫
アフィア(日本語吹き替え)和音美桜
アクア(日本語吹き替え)悠木碧
賢いキリン(日本語吹き替え)LiLiCo
シンバ(日本語吹き替え)賀来賢人
ナラ(日本語吹き替え)門山葉子
プンバァ(日本語吹き替え)佐藤二朗
ティモン(日本語吹き替え)亜生
ラフィキ(日本語吹き替え)駒谷昌男
キロス(日本語吹き替え)渡辺謙
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解説・見どころ/ディズニー史上最も温かく、切ない”兄弟の絆”の物語を観ることで、本当の「ライオン・キング」が完成する――
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提供:ディズニーこの特集を読むインタビュー
尾上右近&松田元太“兄弟”が明かす、伝統を受け継ぐ者の極意
「ライオン・キング」のはじまりの物語として、息子シンバを命がけで守ったムファサ王と、ムファサの命を奪った"ヴィラン"スカーの若き日を描くディズニーの超実写版「ライオン・キング ムファサ」(12月20日公開)。ディズニー史上最も温かく、...
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映画レビュー
4.0実写版の前日談かつ続編
新宿のドルビーシネマで鑑賞。
大自然の背景から動物たちまで、本当に全てCGで作ったとは思えないぐらいのリアルな映像に圧倒され続けていました。これは前作でも感じたことですが、超実写版と名乗るだけのことはあるなと納得できるクオリティでした。
今回はムファサの過去について描かれていますが、ディズニーならではの語りかけになっているのが面白かったです。時系列自体はライオンキングよりも後になりますが、ラフィキが王国の昔話をしながら物語が展開していきました。そこに、ティモンとプンバが「俺たちの出番はないのか?」とツッコミを入れるなど、ただの前日談に留まらない形になっていたのがユニークでした。
勿論、ムファサがどうやって王になったのか、プライドランドの誕生経緯など、「こうやって繋がるのか!」と驚きながら興味津々で観ていました。また、後のスカーとなるタカは父から厳しい躾を受けてきた点から、この親子関係だと王に対するプライドが高まるのは当然だなと痛感しました。
実写版の前日談でもあり、続編の要素もある内容でした。ライオンキングのファンは勿論、初めて本作に触れる人にもおすすめしたい作品になっています。
5.0かの「玉座」の誕生秘話
さすが、「超実写映画」と明言するだけのことはありました。紛うことなく本物にしか見えないライオンたちが、本物にはありえない演技をする驚異。野性味あふれる挙動でサバンナを駆け抜けながら、笑い、泣き、怒り、踊り(踊ったかな?)、リップシンクで歌も歌う。CGといえば、なんか点々の付いたタイツ着た役者がスタジオで収録するぐらいしか知らない私には、これだけの自然きわまりない動物達の躍動をどうやって実現しているのか想像もつかない。まさか、本物のライオン、あるいは、同族だからといって猫を滝壺に落としてみる訳にはいかないでしょう。昔ながらの漫画的アニメーションの味わいは皆無だけれど、実物にしか見えない動物達に思い通りの演技をさせる、新境地であることは・・・まあ、前作「ライオン・キング」で実現済みではありますが。
お話の筋は、驚きは少ないけど無理がない。予測可能な範囲ではあった分、飲み込みよく鑑賞できたけど、前作にして本編「ライオン・キング」への先行きが判っているだけに、憂鬱に感じる部分もありました。なんと、血の繋がらない兄弟だったとは。
敵役が白ライオンとは実に興味深いです。まさか、手塚治虫先生のジャングル大帝が白ライオンであることに対する皮肉ではないと信じたい。白という色をこのように使うとは意外だけど、案外、しっくりする。清潔の白、ガンダムが白いのはスポンサーに求められたからという正義の白。犯人をクロと呼ぶのに対する無実の白。精霊潔白の白。
でも、白には潔白、清浄、頑なな純潔のイメージもある。冷静、冷酷とイメージを繋いでいくと白い死神(ガンオタっぽく悪魔と言っても良いけど)のようにも見える。罪有りと断じれば冷酷に処断する白い騎士達。神殿の白く不気味な僧侶。必ずしも白は友情、愛情を伴う色では無いかもしれない。
そうとみると、白ライオン達の所業はまるで人間の所業に似ている。「身内を傷つけた者は許さない」という、組織や国を守る王としては当然の振る舞いだろうけど、赦しのない法の厳守が悪役として成り立たせているような。でも、なんだか格好いいんですよね。悪役にも惚れる日本人の風潮には気に入られるかも。ムファサの居候先の、寝てばかりの王様も、血筋に対するこだわりが人間らしくもある。自然界ならば実力主義なんじゃなかろうか。
実力といえばムファサの実力。そんなに明敏だったとは前作・本編では感じなかったけど、そうだったのかな。このシリーズとは関係ないけど、なんだか「砂の惑星DUNE」のベネ・ゲセリットぽくてちょっと笑った。居候先のタカのお母さんから手ほどきを受けてるのも、なんだかそれっぽくて。
そして大団円はシリーズ伝統の玉座での咆吼。なんだけど、これが起源にするとは思わなかった。もっと古い歴代の王たちの伝統かと思ってたけど。でもまあ、多くの仲間達ができて、童話や夢物語と思われた楽園に到達して立派な王様になって、「どうであったかではない、これから何者になるか、だ」という名台詞で締める。こういうのを様式美というのでしょうか。ディズニーらしい、無理なく綺麗な映画だったと思います。
関係ない話ですが、今日見に行った映画館は私一人だけでした。ドルビーの高い料金支払ったけど、丸ごと劇場貸し切りで、とんでもなく贅沢してしまいました。せっかくだから、トイレに行くとき一時停止ボタン貸してくれたらよかったのに。
3.0矛盾は生じるが、スカーを掘り下げようという意図は買う
バリー・ジェンキンスがオリジナルの『ライオン・キング』をどう捉えているのは知らないが、この前日譚は現実的な要素を取り入れることで、オリジナルに抜け落ちていた部分を補強する試みに思える。なぜスカーは安っぽい悪役(しかし悲哀がある)なのか? 強権的な世襲制の君主にみえたムファサは、いかにして王になり、いかにして国民(動物だけど)の信を得たのか? 育てられ方の違いはどれだけ人格や価値観に影響を及ぼすのか? 勇気とは、愛とは、嫉妬とは? いささか短絡的な物語だった『ライオン・キング』に奥行きを与えようという気概はわかるが、そもそもが短絡的すぎて、どうしてもムリが生じる。そのムリを押してでも、スカーを卑怯で臆病でムダに自尊心をこじらせている(だが共感の持てる)一人格として描こうという姿勢には好感を持つが、どうしてもオリジナルの『ライオン・キング』に繋がることで、強引さやムリ押しが目立ってしまう。気持ちはわかるが失敗作なのか、失敗覚悟で挑んだことに意義があるのか? 正直、まだ評価を決めかねているが、嫌いにはなれない。
4.5めちゃくちゃ良かった!
『ライオン・キング』の前日譚で、ムファサと義兄弟スカー(タカ)の出会いから、ムファサが王になるまでの物語。
2人の関係性や過去が明かされて「ああ、そういうことがあったんだ…」と腑に落ちる感じ。
まず戦闘シーンの迫力がえぐい。
ライオン同士の戦いがリアルすぎて、実際だったらこんな感じで戦うのかなと息を呑む場面が何度もあった。
怒った表情だけでなく、痛そうな顔や怯えた顔まで細かく表現されていて、動物なのに人間味を感じるという不思議な感覚。
CG技術もとにかくすごい。毛並みや筋肉の動きまで精密に描かれているし、大自然の風景も「これ、もはや本物以上じゃね?」ってくらい綺麗。いったいどれだけの時間と労力が費やされているのか……。
ストーリーはストレートかと思いきや意外と盛りだくさん。
ムファサの悲劇、タカとの出会い、逃亡劇、理想郷を目指す旅、そしてムファサとタカ
、途中で仲間になるメスライオンのサラビ(後の王妃)との三角関係。この三角関係がなかなかしんどい。
サラビに初恋を奪われたタカはムファサに協力してもらいながら距離を縮めようとするけど、ムファサの圧倒的なカリスマ性に惹かれていくサラビ…。
タカはどうしても兄弟が欲しくて父の反対を押し切り、ムファサを群れに迎え入れたのに、初恋の人も王座も奪われ、さらにはその後も同じ群れで暮らすしかないなんて…。
そりゃ闇堕ちしますわなって思った。
音楽もやっぱり良い。
アフリカンミュージックの高揚感と広大な大地を駆ける映像の相性が抜群で、鳥肌が立つ瞬間が何度もあった。ミュージカルにもなるくらいだから、「ライオン・キングといえば音楽」って感じで、今回も最高!
そして地味に感動したのが構成。
まっさらなサバンナから草木生い茂る理想郷「ミレーレ」を目指すのがストーリーラインの1つとしてあるけど、序盤に「ミレーレ」の話をするときに出てくるイメージ映像を見ても「広大なサバンナ→広大な草原」くらいの変化で、正直感動は薄いなと思っていた。
そこで間に挟まれるのが、冒険の途中で雪山を越えるという展開。このパートがあることで視界の狭さや画面全体の暗さ、彩度の低さが一気に増す。この落差のおかげで、最後に「ミレーレ」に到達した瞬間の広大さや色鮮やかさ、爽快感がより際立っていた。
このエッセンスはほかでも転用できそうだし、実際にされているんだろうなとも思った。
めちゃくちゃおすすめだけど、もし観に行くなら前作の超実写版『ライオン・キング』を観てから行くべき。ムファサが王になりスカーに恨まれるというゴールが分かっているからこそ、仲良くじゃれ合う幼少期を観たとき「どうしてスカーはこんなにムファサを憎むようになったんだろう」っていう疑問から今作の結末がどう着地するのか、よりワクワクする。めっちゃ良かった〜!
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