あきたしょてん
1952年創刊の『冒険王』がヒットし、漫画出版がメインとなった。
日本では漫画は雑誌や貸本がメインの業態だったが、1966年、秋田書店が新書版コミックスの元祖となる「サンデーコミックス」シリーズを刊行し、業界に「単行本」の概念をもたらした。当初、「サンデーコミックス」ではまだ単行本を出していなかった他の出版社の漫画も刊行し大ヒットとなった。
「少年チャンピオン」、「ヤングチャンピオン」等の漫画雑誌を発行している。
2023年の創業75周年を目前に控えた2022年には社名ロゴを刷新(ロゴについてはリンク先参照)。赤文字で表現された「田」の文字が漫画のコマ割りを表現したデザインとなっている。
大規模な自社倉庫を持っていることから、在庫の物持ちが良く、40年前のコミックスの在庫があったりする。
前述の通り、秋田県で創立したわけではなく実業家の秋田貞夫(あきた ていお)氏が設立したので秋田書店、というわけである。
なお、貞夫氏は岡山県の出身で、秋田書店の本社所在地は東京・千代田区(※)と、秋田県とはとことん関係が無い。
※:2025年1月より本社屋建替えのため一時的に文京区へ移転している(プレスリリース)。
その一方、資本力の問題から集英社、講談社、小学館、KADOKAWA、スクウェア・エニックス、白泉社、芳文社などは不祥事等を除いて基本的に単行本は最後まで出すのに対し、秋田書店では単行本が出ない作品が多く、出たとしても最終巻まで出てない作品も多数存在する。
漫画関連のシェアも週刊少年漫画誌を刊行しつつも後発のKADOKAWAやスクウェア・エニックスに後塵しており6位と低い。
又、ブラック・ジャックなどの一部の巨匠作品を除いて絶版もかなり早い傾向。
2025年現在、老朽化のため本社の建て替え工事が行われているが、現場の仮囲いには『史上最強の親子喧嘩のため本社屋は倒壊いたしました』と書かれるなど『刃牙シリーズ』にちなんで粋な計らいがされていた…日本の出版社でも漫画の登場人物に倒壊されるのはここと竹書房ぐらいである。ところが解体工事中に解体現場で火災が発生する事態まで起きてしまった。さすがにこれは洒落にならないと話題にもなったが。
2027年9月に竣工予定。













