CV：野中藍

オレンジ色の髪の毛の前髪の一部をチョンマゲの如く結わえた、特徴的な髪型をしている少女。

かつてかぶき町四天王の一角泥水次郎長率いる溝鼠組と抗争を繰り広げていた、植木蜂一家の特攻隊長。その正体は次郎長の1人娘で、本名は泥水平子。溝鼠組のメンバー達からは「お嬢」と呼ばれている。

私はあの人を…取り戻します。byニック

可愛らしい華奢な容姿に反して、一度抗争が勃発するやいなや八面六臂の大暴れをする“人斬りピラコ”なるあだ名を持つ、危険な極道の鉄砲玉である。物心ついてから極道の世界にいたため、その世界しか知らず、発言全てが極めて物騒である。

常にハイライトのない虚ろな目をしている（ただし、第三十四巻の表紙では目にハイライトが入った平子が描かれている）。外見は可憐で笑顔を絶やさない美少女だが、本性は残虐かつ狡猾、目的のためなら手段を選ばない非情さを持つ。銀時が溝鼠組と否応なく戦わざるを得ない状況を作り出し、他の四天王勢力がお登勢を狙うように仕向けるべく、銀時がやったように見せかけて勝男に重傷を負わせた。また、華陀と共謀し、平和的解決を望んでいた西郷を従わせるために彼の息子であるてる彦を人質に取った。

しかし、それは他人の大切なものを奪ってでも壊してでも己の大切なものを取り戻そうとする、どこかしら哀しい程の純粋さゆえで、父である次郎長に振り向いてほしいという想いを持つ。

皮肉にもそれを華陀にいいように利用され、かぶき町に抗争を起こすための起爆剤として使われ、四天王同士の潰し合いの末に互いの戦力が消耗した所を潰し、かぶき町を支配されそうになった。

万事屋にいた頃は銀時から「名前くらいは女の子らしく」と「万平子(まんびらこ)」という非常に際どいあだ名を付けられていた。（しかも事あるごとに名前の「びら」の数が増えて阿婆擦れ感が増していった。『まんびらびらびらこ』etc）

父の次郎長が攘夷戦争に参戦したきり、諸々の理由で帰郷せずにかぶき町に止まっていた間、母親を病気で亡くしていた平子は、母親の遺言である「あなたの父親を信じるように」という言葉を信じ、子供の頃拾われた植木蜂一家の組長の下で次郎長の帰りを待っていた。その決心は固く、自分の預けられていた植木蜂一家と次郎長が絶縁状態になり、抗争になった後も変わらなかった。

植木蜂一家が抗争に敗れ花農家に転身した後、平子は父の次郎長をかぶき町一にして自分の元に帰ってきてもらうため、拮抗する四天王勢力の間で戦争を起こさせようと四天王の一角のお登勢と縁の深い銀時の下に無理やり舎弟として転がり込み抗争を焚き付ける。ついには四天王の一角西郷特盛の勢力と共に、お登勢のスナック及び万事屋に攻撃を仕掛ける段階にまで計画を進めた。しかし万事屋やその協力者達による予想外の大反撃に遭遇し、自身も新八に手痛い一撃を受け重傷を負う。手を組んだはずの華陀の裏切りに合い、危うく殺されかけた所を西郷に救われる。怪我をおして華陀の軍勢に苦戦していた次郎長と西郷と銀時の軍勢を鼓舞したお登勢の言葉をきっかけに共闘する。華陀の軍勢に猛攻を加える光景に直面し、その後、次郎長のもとへ向かい、最後の決闘で、銀時に敗れた次郎長が彼の手で鎖から解き放たれる瞬間を目の当たりにする。

その後、自分のしてきたこと全てが四天王の一角華陀のかぶき町乗っ取り計画の一部であり、自分は華陀に踊らされていただけだったことに気付く。償いとして、入院している次郎長ら四天王へ奇襲を仕掛けようとする華陀の勢力を道連れに死のうと、1人戦いに行こうとしたが銀時達に止められる。全てが片付いた後、万事屋の計らいで、溝鼠組を引退した次郎長と涙の和解を果たし、ともに旅に出た（この時、目にハイライトも描かれている）。

最終章である銀ノ魂篇では、父である次郎長と共にかぶき町に帰還し、万事屋達と共に辰羅と戦い抜いた。

この時に泥水姓を名乗る、互いに｢じろちょん｣｢ぴらりん｣と呼ぶなど、仲睦まじい親子関係も描かれた。

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