さくらたまきち
桜玉吉とは、日本の漫画家である。自画像は基本黄色い仮面をかぶった男だが、画風の変遷により姿は変化し続けている。
有限会社玉屋社長(である筈だが、現在でも事業者として実体があるのかは不明)。
MSXマガジン等でのイラストレーションの仕事を経た後、「ファミコン通信」(現「ファミ通」)にて代表作の一つである『しあわせのかたち』を連載。この頃からアスキー、ひいてはそのメディア事業を後継したエンターブレインとの関係は深く、後に『しあわせのかたち』2代目担当であった金田一健氏が編集長となって「コミックビーム」が立ち上げられた際、本誌上にて「漫玉日記シリーズ」を連載し、同誌の目玉の一つとして長らく注目されていた。長年、「ファミ通」誌上にて広告4コマを連載していた。
アメリカの雑誌『Nintendo Power』にて、1992年において『スーパーマリオワールド』をベースにした漫画である『スーパーマリオアドベンチャーズ(日本版『マリオの大冒険』)』を連載。現在のマリオシリーズのメインキャラクター達のキャラクター設定に大きな影響を与えたとファン達の間では噂されている。
エンターブレイン系以外では、ホビージャパンの「コミックマスター」誌上にて「甲殻大戦争」(文庫版「ブロイラーおやじFX」に2色刷りで収録)、O村こと奥村勝彦が秋田書店の編集者時代に「グランドチャンピオン」誌上にて、下品すぎると反響があった「ブロイラーおやじFX」、「月刊アフタヌーン」誌上にて多分ゲーム紹介漫画である「なぁゲームをやろうじゃないか!!」(通称「なげやり」)を連載していた。(4コマ漫画まで入れるとさらに多い。)
また2017年1月現在、週刊文春にて「日々我人間」というタイトルで1/2ページの日記漫画を週刊連載している(当初は隔週刊連載であったが、後に週刊化した)。
漫画家としての活動以外では、『サンサーラナーガ』シリーズのキャラクターデザインや、「ピキーニャ!」のキャラクターデザインなどを務めている。
長年うつ病に苦しんでおり、さらに『御緩漫玉日記』で解離性同一性障害と思われる症状を自覚して連載を断念してからは、長らく漫画家としては大規模な連載作品発表は行っていなかった。前後の状況からファンの間からは安否を気遣う声が上がっていたが、2012年、コミックビームの震災1周年企画に対して、当日の自身を綴った「3.11 金曜日」を寄稿、散発的ながら「漫玉日記」シリーズを再始動させた。
なお、時間的余裕の無さを露骨に感じさせる作品が散見されることや、頻繁に休載することから「落とす」常連であると思われているが、過去の連載も込みで本当に原稿を落としたことは片手で数えられる程しかない。













