れぜ
「デンジくんはさ 田舎のネズミと都会のネズミ どっちがいい?」
髪は暗めの紫で、後ろで結んでいる。ほんのりと赤い頬が目立つ色白な肌。
明るい緑色の瞳で、猫のような印象を与える、上側にカーブした目。
真ん中に黒いリボンが付いたノースリーブの白いシャツと、横にスリットの入った黒のショートパンツを身につけ、ニーソを履いている。
首にはやや幅広なチョーカーを着けており、右側にリング状の金具がある。
天真爛漫で、時々大人びた冷静さを垣間見せるミステリアスな性格。
デンジに対してやたら好意的であり、彼の前では常に頬を赤らめている。
小学生レベルの下ネタが好きらしく、彼女がノートに書いた漢字を読んだデンジから「エロ女!」と言われていた。
華奢で可愛らしい容姿と、どこか魅惑的で人懐っこい笑顔が特徴の美少女。
作中でも女好きのデンジや野茂から「美女」と認識されており、「二道」のマスターは彼女のことを「あの子は可愛すぎた。住む世界が違ったんだ」と評している。
好きな人への一途な愛を誓ったばかりであったデンジのハートを速攻で鷲掴みにし、彼の脳内に浮かぶ女性を二人にしてしまった。
彼女に好意を持ったデンジは彼女のアルバイト先のカフェ「二道」に連日通いつめるようになる。レゼにとってもデンジは特別な相手で、二人はカフェのバイトが終わった後によく一緒に遊びに出かけるようになった。
ある夜には学校のプールで裸になってデンジを泳ぎに誘い、また別のある夜に出向いた縁日では危険な公安の仕事をやめ自分と二人で逃げようとデンジに訴えるレゼ。
しかしちょうど仕事に慣れだした頃だったデンジは熟考の末に逃避行を断り、これからも今のまま遊び会う関係を望んだ。
「デンジくん 私の他に好きな人いるでしょ」
そう言うとデンジと口付けを交わすレゼ。
近くで花火が上がる。
唇を離したレゼの舌には噛みちぎられたデンジの舌が乗っていた。
衝撃で倒れたデンジにレゼは言葉を続ける。
「痛いね? ごめんね?」
「デンジくんの 心臓 貰うね?」
「ボンっ」
その正体はデンジと同様に悪魔と融合した武器人間。そしてデンジの心臓を狙う刺客の一人でもある。
首の右側の金具はチョーカーにではなく首の方についており、それを手榴弾のピンのように引き抜くことで爆弾の悪魔・ボムに変身する(能力についての詳細はボム)。
デンジに誘いを断られると、殺して心臓だけを奪い持ち帰るべく変身して攻撃を開始。高い戦闘力と多彩な技を持ち、公安メンバーに多数の死者を出した。
チェンソーの悪魔の心臓を持つデンジに執着し、彼女に挑んだ2名のデビルハンターの生首を両手で掲げる姿は、まさにスプラッター系ホラー映画のワンシーン。
先ほどまで楽しい夏祭りデートをしていた可憐な美少女の面影はなく、
残酷に殺戮を行う化け物に変わり果てていた。
(しかし彼女はなるべく人殺しはしたくないと宣言しており、殺したデビルハンターの生首を見せつけるように披露したのも、自分の強さを理解させ相手方の戦意を喪失させるための合理的交渉であったと思われる。)
そして、彼女とチェンソーマンに変身したデンジが街で派手に暴れまくった結果、デンジの身に更なる混沌をもたらすことになるという事は、この時誰も知らなかった。
彼女の正体は、かつてソ連で実験材料にするため集められた身寄りの無い子供らから成る「モルモット」。その生き残りであり、デンジとの接触も偶然ではなく国からの命令によるもの。いわばソ連仕込みのスパイであった。
その後、デンジに弱点である水中に引き込まれた為、肝心の心臓奪取は達成できずに撤退するはめになる。
二人して海岸に打ち上げられた際、レゼは未だ自分に好意を抱くデンジを諦めさせるべく「これまでに自分がデンジに見せたものは表情も赤らめた頬も全部嘘だった」と告げ、デンジの首の骨をへし折ってその場を去るが、最後まで完全にはレゼを敵視できなかったデンジから「あのカフェで待ってるから!!」と声をかけられる。
レゼはデンジを裏切り、遠い場所へ行こうと駅のホームに立っていた。しかしデンジとの思い出を思い出して引き返し、デンジの待つカフェ「二道」に向かう。
がしかし...
「私も田舎のネズミが好き」
あたかもレゼとデンジの会話の内容を知っていたかのように、マキマはレゼのことを襲撃する。
レゼはボムの力を使おうとするが、視覚外から奇襲を仕掛けてきた天使の悪魔に腕を切り落とされたことで能力を発動できなくなり、そのまま天使の悪魔に心臓を貫かれてしまう。
なんで…初めて出会った時に殺さなかったんだろう
デンジくん ホントはね
私も学校いった事なかったの
デンジに嘘と真実を混ぜ込んで接していた為に自分の気持ちを理解し切れず、生まれて初めて抱いたデンジと一緒にいたいという純粋な恋心に従った矢先に命を落とすこととなった彼女は、デンジに自分の本当の思いを伝えられないことを悔やみながら息絶えた。
「二道」の窓の向こう側で、花束を抱えて彼女を待ち続けるデンジの後ろ姿を見つめながら――
>https://x.com/sigekun/status/1999071011376070843]])。































