でりゅーないと
「私の使命は、妄想ヲタを抹殺すること!」
「黙って大人しく聞いてやったが、何が『嵐山長官推し』だ?そもそも誰だそれは?」
演:平田広明
登場話: 無印 第10話「悲痛なるZの呪い―そして新章へ」~第12話「最痛回 さらば妄想戦隊」
痛 第1痛「妄想大戦」 第10痛「妄想枕語」 第11痛「妄想墓地
妄想世界と現実世界との壁が破壊されたことによりドクターZの招集で送り込まれた邪団法人ステマ乙の新幹部にして、同組織の専務取締役。『アキバレンジャー』怪人らしからぬ、『超電子バイオマン』のダークヒーロー・バイオハンター・シルバを彷彿とさせるカッコよすぎる見た目が特徴の、冷酷な戦士。
これまでの係長を凌駕する戦闘力、日本政府の100倍の危機管理能力、戦隊名乗りの最中は攻撃しないといった「お約束」遵守の精神を持つ。また今作のキャラクターらしくメタ発言をしたり、上述のセリフの通りアキバレッドの名乗りにツッコミを入れる一面も。
剣技を得意とし、剣から三日月型の斬撃を飛ばすデリュージョンミラージュという必殺技は、ダイソレタキャノンファイヤーを相殺する威力に加え連射可能という非常に強力な技。
シーズン1
アキバレンジャーとの初戦では彼らを完封し、「大して戦わずに最強武器を繰り出すのはヒーロー側の敗北フラグだ」と主張しつつダイソレタキャノンファイヤーをはじき返したうえで撃破。
ステマ乙がデリュージョン帝国に改名された後、2代目アキバレッド/都築タクマが宿命のライバルであることを明かすが、初代アキバレッド/赤木信夫がこの戦いが原作者・八手三郎が仕組んだ番組である事、タクマやデリューナイト、更に2人の登場を皮切りに始まった不自然なまでの設計の追加、作風の変更がシリアス路線に変更する為のテコ入れだと気付いてしまった為、八手のストーリー改変によりタクマが帰国してしまい、以降は信夫の撃破に執念を燃やすことになる。
だが信夫が真実に気づき、それにより他のアキバレンジャーもテコ入れという名の精神操作から解放された事から八手は番組の続行を不可能と断じ打ち切りを決定。
八手から無理矢理ラスボスにする為に精神操作と強化を施され、唐突にドクターZを裏切りデリュージョン帝国の最高司令官となるという典型的な悪役の死亡フラグを実行、同じく八手の精神操作を受けたドクターZを救う為に自身を排除しようとしたマルシーナから銃を奪いドクターZ共々殺害、本位田さやかを人質にアキバレンジャーにいつもの廃工場に来るように脅す。
信夫はこれが最終決戦に持ち込む為の八手の筋書きだと気づき向かうのを躊躇うが、さやかを救った上でデリューナイトとの決着を先延ばしにすれば良いと気づく。だがデリューナイトは現れたアキバレンジャーにドクターZとマルシーナを殺害した事を告げ挑発し、更に「冥土の土産に良い事を教えようとする」「自身の実力と勝利の絶対の自信を持つ」「故郷に帰ったら許嫁と結婚すると発言」など、更にベタな死亡フラグを連発し(アキバレンジャーに大声で掻き消されたが)、ハンデとしてわざと自分の胸に傷を付けその上でレッドに1対1の決闘を挑む。
受ければ勝利して番組が終わってしまう事を悟ったレッドは6ヶ月後にしようと持ちかけるがそんなに待てる訳もなく切り掛かる…しかしそこへ死んだ筈のドクターZとマルシーナが現れる。実はマルシーナから奪った銃は自身の様な血の通わない化け物にしか効果がなかった。
そして彼女の説得で八手に操られていた事を自覚し、自我を取り戻したドクターZに撃たれ機能停止した…
と思いきや、ここでまたも八手による改変が入り、銃撃はみね打ちだったことにされ生存、再度操られたドクターZの召喚した巨大ロボ・ブーメランタイタンに搭乗し秋葉原の街を破壊し始める。
50mに巨大化したイタッシャーロボと対峙するも、最終的にはブーメランタイタンが放ったブーメランがアキバイエローの投げた空き缶で軌道が変わり八手の仕業か偶然か、本体に直撃し他のブーメランも次々と直撃しブーメランタイタンもろとも爆死するという、非公認とはいえ近年の特撮ラスボスにあるまじきマヌケかつ呆気ない末路を辿った(その際デリュージョン帝国に栄光あれー!と言い遺した)。
痛
八手に改変された信夫達の記憶では門前仲町ハシビロコウの出現と同時期に姿を現しておりマルシーナと恋仲のような関係に変更された(しかも何故か小学生のコスプレをしたゆめりあを襲おうとした不審者の正体にされた)。
闇より係長達を復活させてアキバレンジャーと戦わせるが、5倍ダイソレタキャノンによる5倍ダイソレタキャノンファイヤーにより爆死する。
10話にてマルシーナの陰謀により復活。今度は彼女に忠誠を誓う騎士として登場。正義と悪が反転した世界ゆえ死亡フラグ(=生存フラグ)を唱えながら(今回は八手の因果律操作ではなくマルシーナから渡されたメモを読み上げてのもの)アキバレンジャーを圧倒するも、ルナ/二代目アキバブルーが偶然死亡フラグを立てながら繰り出した攻撃で大ダメージを受けた事でその事に気づいたアキバレッドも自分で死亡フラグ(という名の生存フラグ)を立てたことで形勢逆転。
マルシーナからは改変の詳細を知らされていなかった為に対処出来ず、最期はムニュモエズバッシャーで全身を叩かれ、「痛ってぇ~」と素の台詞を吐きながら、何がどうなっているのか分からぬまま爆死、またしてもこの作品のお約束から逃れられず、呆気ない末路を辿った。
名前は「妄想」を意味する英単語「delusion(デリュージョン)」から。
デザインはさとうけいいちが担当。
デザインは、シルバのように無機質なイメージという要望をもとに、モチーフなしでフィギュア的なメカニカルさを意識している。また、顔面のデザインは三つ又の剣をかたどっていたが、造型では異なる形状となっている。本来のデザインに近い顔は『痛』にて登場することとなった。
『仮面ライダーゼロワン』に登場するヒューマギアの素体のうち、背景に展示されていたヒューマギアには顔とベルトが異なる以外はデリューナイトに酷似したものが確認できる。そのためリペイントによって流用された可能性がある。












