Classic Mac OSとは、Apple製パーソナルコンピュータのMacintoshシリーズに搭載されたOSのうち、1984年のSystem1.0から2001年のMac OS 9.2.2までの、いわゆる「classic環境」のことを指す。リリース当時の名称は「Mac OS」。
2001年以降のApple製パーソナルコンピュータのMacのOSについては、記事「macOS」を参照されたい。
1984年から2002年ごろまでに発売されたMacintoshシリーズに搭載されたオペレーティングシステムの名称である。
発売当初はOSに対してこれといった呼称がなく、単に「System」と呼ばれていた。その後、systemファイルとファイルシステムであるfinderのバージョンの組み合わせでバージョンを数えるようになり、System7の頃に本格的なOSとして認識されるようになった。当時はマルチリンガル対応ではなく、日本語にローカライズされた「System」を「漢字Talk」と呼んでいた。これはSystemおよび漢字Talkのバージョン7.5.5まで続いた。なお、その後に続く同じ漢字圏のローカライズでは「漢字Talk」という名称は使われず世界共通の名称を使用していたため、この名称は日本語版特有である。
1994年にAppleが互換機路線をとった際にMac OSと俗に呼ばれるようになり、1997年に発売されたMac OS7.6以降はMac OSという名称が全世界共通となる。なお、Windowsは言語版ローカライズによる名称変更は何語でも存在しなかったが、マルチリンガル対応はWindowsよりMac OSが先行している。
2000年に次世代OSとして「Mac OS X」(現:macOS)が登場し、その製品発表会にてMac OSは文字どおり棺桶に入れられて開発がメンテナンスモードに入る。Mac OS X内で移行準備のためにエミュレーション環境が用意され細々と生き残っていたが、Intelアーキテクチャ変更に伴いその役目を終えた。最終バージョンはMac OS9.2.2。最終バージョンのサポート終了以降に「Classic Mac OS」と改称された。
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