鎌倉殿の13人とは、2022年放送の第61作目大河ドラマである。全48回。
鎌倉幕府第2代執権・北条義時が主人公の作品。主演は小栗旬、脚本は三谷幸喜の書き下ろしとなる。音楽は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を手掛けたエバン・コール。
源平合戦を扱った大河は2012年の「平清盛」以来10年ぶり。三谷幸喜脚本の大河は、2004年の「新選組!」2016年の「真田丸」に続いて3作目となる。
作品名の「鎌倉殿の13人」とは、鎌倉幕府初代将軍・源頼朝の死後、後を継いだ二代将軍・源頼家がまだ若年で力量不足だったため、13人の有力御家人による合議制で幕府の運営が行われたことに由来する。なお、合議制はこれが日本史上初であることに三谷氏は注目しており、タイトル名は三谷幸喜初期の傑作と呼び名高い舞台・映画「12人の優しい日本人」を彷彿させる(このタイトル自体も、「十二人の怒れる男」のパロディ)。
同様のプロットの作品として、1979年に放送された大河ドラマ「草燃える」がある。鎌倉の武士たちの視点から源頼朝の挙兵から鎌倉幕府の誕生を経て承久の乱を描いた作品で、主人公は前半が源頼朝、後半が北条政子となっているが、義時も準主役にして実質上第三の主人公となっている。三谷氏はリアルタイムで「草燃える」を見た世代で同作品の大ファンでもあり、「真田丸」でも過去「黄金の日日」「真田太平記」のオマージュが取り入れられたように、人物像や配役で大きく影響を与えていることが予想されている。
なお、制作かつ脚本・主演の発表は、2020年1月に非常に早い段階で行われた。これは、制作発表などが2019年9月という異例の遅さだった2021年の大河「青天を衝け」と対照的である。
☆は13人の合議制の構成員。
★は最終話で義時が、頼朝の死後の粛正劇で犠牲になった13人の人物を指す。
源平合戦を題材とする他の大河ドラマとの配役一覧。―――はその大河ドラマには未登場。
【スポンサーリンク】
