「そなたは美しい」「うぬは余と同じ楚の国の出身であろう」「てめえみてえな奴じゃ、キリストも神の国から出禁食らわすだろうな」「あなたのような悪女に破滅させられるなら本望ですよ」・・・のように、話の聞き手や相手、文章の読み手を指す人称、言葉のこと。
| 二人称 | 漢字表記 | 備考、例文など |
|---|---|---|
| あなた あなたがた あなたたち あなた様など | 貴方 彼方 貴女など | 最も基本的な二人称。 |
| あんた | - | 少々砕けた言い方で、親しい相手に使ったり ちょっとバカにしたニュアンスを含むことも。 例:「あんたはここでふゆと死ぬのよ」 |
| うぬ | - | 時代劇や古文などで使う。現代ではあまり使わない。 例:「ウヌの車じゃワシのせいじゃない」 |
| おたく | 御宅 お宅 | オタクの二人称がこれであることから、オタクの語源。本来は二人称。 例:「お宅は子供にどういう教育してらっしゃいますの」 |
| おまえ →お前さん おめえ オメー | お前 | 元は御前という尊敬語であったが、今ではあまり丁寧な言い方ではない。 その為、某球団では一時期応援にお前というフレーズがあるのを不適切だとして禁止したこともある。 例:「お前が打たなきゃ誰が打つ」 |
| おぬし | お主 | 時代劇などや武士や忍者のキャラが使う。例:「お主、やりおるな」 |
| おんみ | 御身 | 古文などで使う。 |
| きさま | 貴様 | 元は尊敬語であったが、価値が暴落し今では罵倒語と化している。 明治時代ごろの文章であれば同僚への敬語として使われている。 例:「貴様と俺とは同期の桜」 |
| きくん きでん | 貴君 貴殿 | 古文などで使う。 |
| きしゃ きし きかん きしょく きけいなど | 貴社 貴紙(貴誌) 貴官 貴職 貴兄など | 相手の会社、新聞、警官や自衛官、兄など様々な語に「貴」をつけて尊敬語にしたもの。 |
| きみ | 君 | 一般的な二人称。但しあらたまった場で、目下の者は使用しない。 例:「君の名は?」 |
| し、ふうし | 子、夫子 | 漢文で使う二人称 |
| じぶん | 自分 | 関西弁では二人称として使う。 例:「自分出身はどこなん(あなたの出身はどこ)?」 |
| そち そなた そのほう | 其方 | 古文や時代劇で使う。 例:「それを考えるのがそちの仕事でおじゃる」 |
| てめえ (テメー) | - | 元は一人称である「てまえ」が変化したもの。 |
| なんじ | 汝 | 古文や漢文で使う。 |
| ユー | you | 英語由来。カタカナ語としておどけて使われることもある。 例:「ユー〇〇しちゃいなよ」 |
| われ | 我、吾 | 「自分」同様、関西弁のうち河内弁では二人称として使う。 例:「何をぬかしてけつかるんじゃワレ」 |
その他「ジジイ、ふざけたまねしあがって」「澤さん、加藤さん、今時間ある?」「お姉さん美人さんだね。俺と遊ばない?」「お客様、こちらお値引き品ですので早めに召し上がってくっださい」「先生、トイレに行ってもいいですか」など、一般名詞や相手の名前も二人称になりえる。
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