ハロー、ナイトシティ!
毎度おなじみスタンだ。さあ、今日も夢の街で新たな1日が始まるぜ。
俺はこの街が大好きだ。どれくらい好きかっていうと、
たまに孤児院に顔を出してはタバコをせがんでくる母親と同じくらいにな。
今日もまた、何百人と新参者がここにやってくる。
だが1年持つのはせいぜい半分だ。それもあたりの年ならな。
連中は何をしにナイトシティに来るのかって?
そりゃ次なるモーガン・ブラックハンドやウェイランド・ボア・ボアみたいな
レジェンドになるためにさ。ほら、リスクがデカけりゃデカいほど、
リターンもデカい…って言うしな。
だがメジャーリーガーの選手生命は短い。
炎ってのは勢いがいいほど燃え尽きるのも早いってもんだ。
その前に鉛玉を喰らう可能性だってある。
この街の伝説が集まる場所を知ってるか? 墓地だよ。
とはいえ──伝説になるには、出身も身分も関係ない。
お前がホンモノなら、チャンスはあるさ。
ナイトシティは──
サイバーパンク2077とは、CD PROJEKT RED開発のオープンワールド・アクションアドベンチャーRPGである。日本では家庭用ゲーム機版はスパイク・チュンソフトから、その他はCD PROJEKT REDからそれぞれ発売が行われている。
略称としては「サイパン」「2077」など。ニコニコ動画で用いられているタグは「サイバーパンク2077」「cyberpunk2077」「Cyberpunk 2077」。
『ウィッチャー(TheWitcher)シリーズ』で知られるCD PROJEKT RED開発のゲーム。1988年に刊行されたTRPG『サイバーパンク2.0.2.0.』を原作としている。
本作の魅力は、そのサイバーパンクな世界観。あなたはサイボーグ手術と電脳化を施された傭兵となり、広大な未来都市"ナイトシティ"を縦横無尽に駆け回ることになる。実権を握る暗黒メガコーポ、謎に満ちたフィクサーや落ちぶれたセレブ、危険なAIなど、利用できるものは全て利用し、ナイトシティの頂点に立つのが目的。多種多様な武器やキャラクタービルド要素を駆使して、立ちふさがる警察やギャング、同業者を排除していこう。
2012年にタイトルが発表されて以降、しばらく音沙汰がなかったが、2018年に公式トレーラーが公開され、大きな話題となる。その後、E32019にて、2020年4月16日に全世界同時発売となることと、『2.0.2.0.』にも登場していたキーキャラクター「ジョニー・シルヴァーハンド」をキアヌ・リーブスが演じることが発表され、大きな話題となった。
完成度をより高めるための3度の延期を経て、PS4・Xbox One・Windows・Stadiaにおいて2020年12月10日に発売[1][2]。予約分だけで800万本を売り上げる大ヒットとなった。
……が、これほどの年月を要した作品にも関わらず、大量のバグや動作遅延などの不具合が発見される。特にPS4・Xbox One版ではプレイすら困難な状態になることもあり、返金対応やプレイステーションストアでの発売中止対応が行われる。更には集団訴訟まで起こされてしまうことになり、初期構想にあったオンラインマルチプレイ対応も中止となっている。
その後、CD PROJEKT REDは少しずつ本作のアップデートを繰り返していった。2022年2月16日にはPS5・Xbox Series X|S版がリリースされ、旧世代機を事実上切り捨てる形ではあるが家庭用ハードでも遊べるようになった。9月7日には大型DLCの配信予定と、本作を原作にした新作アニメーションのNetflix配信予定を発表。
2022年9月13日、Webアニメ「サイバーパンク:エッジランナーズ」が配信開始。日本のアニメスタジオ・TRIGGERとの共作となるこの作品は視聴者・評論家共に極めて高い評価を獲得し、原作たる「2077」のSteam同時接続数をV字回復させるほどのムーヴメントを巻き起こした。
2023年7月14日、Steam全体レビューが「非常に好評」に到達。9月22日にはエッジランナーズの要素を逆輸入し、同時にこれまでのゲームシステムを一新させるパッチ2.0が配信される。12月5日には更なる追加パッチが配信され、「2077」は真に完成された作品となった。これらの立て直しが評価され、2023年の「TheGameAwards2023」において「BestOngoingGame」部門を受賞している。
2023年9月25日、大型DLC「PHANTOM LIBERTY(仮初めの自由)」の配信が開始。こちらも500万本以上のセールスを記録する。2024年2月15日には本編とDLCをセットにしたアルティメットエディションも発売された。
2025年6月5日、Nintendo Switch 2のローンチタイトルとしてNS2版アルティメットエディションが発売。沿革が沿革だけに発売発表時には「まともに動くのかこれ」とコアゲーマーに心配されたが、「PS4 Pro以上・PS5にやや劣る」程度の移植クオリティを実現している。
主人公の傭兵「V」は、過酷な過去と決別し、未来の栄光を求めて、西海岸の大都市「ナイトシティ」にやってきた。多国籍企業とギャングが仕切るこの街では、昼夜を問わずゴタゴタが絶えない。様々なサイバーパンク傭兵がシティのレジェンドを目指しては死地に突っ込み、そしてそのまま死んでいく。
ある日、仕事をこなす"V"の元に、大物フィクサーからの依頼が舞い込んできた。世界最大規模を誇る日本のアラサカ社が開発中の、不老不死を実現するというニューロチップ「Relic」を強奪する、危険極まりない仕事だ。敵地に潜入し、満身創痍になりながら目的を果たした"V"だが、予期せぬ奇襲を受け重傷を負ってしまう。
……"V"に挿入された「Relic」から、謎の声が語り掛ける……
「俺はこっから出たいんだ。わかるか?」
舞台となるナイトシティは、北アメリカ大陸の旧モーロ・ベイ沿岸部に位置する独立都市である。
崩壊したアメリカ政府にかわりシティを支配──あるいは支配権を確立しようとする多国籍企業の微妙なパワーバランスで成立するこの街では、高度に発達したサイバー技術と、それによって身体の大半を機械(サイバーウェア)に換装した人々が闊歩している。抗争と犯罪に明け暮れるギャング組織、明日の命の保証すらない市民たち、無秩序に林立する超高層ビル群とその間を縫うように飛ぶエアカー、日本語と英語混じりのネオンサインとゴミが繁茂するスラム街。こういった要素が複雑に絡み合い、混沌の様相を呈している。
『サイバーパンク2.0.2.0.』は2020年のナイトシティを舞台としていたのに対し、本作はそこから時代を進めて2077年を舞台としている。
ナイトシティは6つの地区と郊外の計7エリアにわかれており、それぞれ景観や住人の様子、根城としているギャング、危険性などといった特色が異なる。各エリアはすべてシームレスに繋がっており、移動に伴う画面切り替えや読み込み待機などは発生しない。
ナイトシティ内の移動は徒歩のほか、車やバイクを入手して利用することも可能。公共交通機関であるメトロを利用することはできないが、ゲーム上、それらの施設はファストトラベル地点として機能する。
パッチ2.1では実際にメトロを利用することが可能になった。
ナイトシティで様々な悪事を働く犯罪者集団であり、プレイヤーの前に立ちはだかる障害。
複数の組織が存在しており、それぞれ根城とするエリアが異なる。その経歴上、所属するメンバーはいずれも賞金首であり、生死を問わず無力化することでNCPDから賞金が支払われる(ゲーム的な扱いとしては、フィールド上でプレイヤーに襲い掛かるモンスターに例えて差し支えない)。シティを常に跳梁跋扈しており、その姿を見かけた場合は、プレイヤーは速やかに無力化に取り掛かることが推奨される。
本作における企業はすべからく暗部を抱えており、その痕跡を抹消するためには武力介入も辞さない。当項では、規模が大きな企業について解説する。
| 項目 | PS4 XB1 | XBS | PS5 XBX | Win |
|---|---|---|---|---|
| フレームレート | 15fps | 30fps | 60fps | 60fps |
| 解像度 | 1080p | 1440p | 4K2K | 1080p~4K2K[3] |
| レイトレーシング | 非対応 | 非対応 | オプションで対応[4] | 対応 |
| 市民の通行量 | 少ない | 多い | 多い | 多い |
| 市民の高度な挙動[5] | 非対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| ハプティクス | 振動機能 | 振動機能 | 振動機能[6] アダプティブトリガー対応[7] | 振動機能[8] |
本作はプラットフォームに要求される要件が高く、PlayStation 4版 /Xbox One版では大きなパフォーマンス低下が発生する。パッチリリースにより逐次最適化は図られてはいるものの、開発元のCD PROJEKT REDは前述したプラットフォームでのプレイを非推奨としている。
| 項目 | レイトレーシング:OFF | |||
|---|---|---|---|---|
| 最小 | 推奨 | 高 | ウルトラ | |
| OS | 64bitWindows 10 | 64bitWindows 10 | 64bitWindows 10 | 64bitWindows 10 |
| CPU | IntelCore i5-3570K AMDFX-8310 | IntelCore i7-4790 AMDRyzen 33200G | IntelCore i7-4790 AMDRyzen 33200G | IntelCore i7-4790 AMDRyzen 53600 |
| メモリ | 8GB | 12GB | 12GB | 16GB |
| グラフィック | GTX 970 RadeonRX 470 | GTX10606GB GTX 1660Super RadeonRX 590 | RTX2060 RadeonRX 5700 XT | RTX2080S RTX3070 RadeonRX 6800 XT |
| VRAM | 3GB | 6GB | 6GB | 8GB |
| ストレージ | 70GBHDD | 70GBSSD | 70GBSSD | 70GBSSD |
| 項目 | レイトレーシング:ON | ||
|---|---|---|---|
| 最小 | 高 | ウルトラ | |
| OS | 64bitWindows 10 | 64bitWindows 10 | 64bitWindows 10 |
| CPU | IntelCore i7-4790 AMDRyzen 33200G | IntelCore i7-6700 AMDRyzen 53600 | IntelCore i7-6700 AMDRyzen 53600 |
| メモリ | 16GB | 16GB | 16GB |
| グラフィック | RTX2060 | RTX3070 | RTX3080 |
| VRAM | 6GB | 8GB | 10GB |
| ストレージ | 70GBSSD | 70GBSSD | 70GBSSD |
2022年4月時点で、本作の累計販売本数が1800万本を突破した[9]。







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