2024年1月から「NISA(少額投資非課税制度)」の仕組みが刷新され、「新NISA」として生まれ変わった。2023年までのNISAも、株や投資信託の売却益や配当などが非課税になってお得だったが、「新NISA」は非課税枠が増額されたり、非課税期間が無期限になったりと、お得度が格段にアップしたので利用しない手はない!
また、通常だと株の取引では売買手数料がかかる場合が多いが、新NISA口座内での取引に関しては、買うときも売るときも手数料無料の証券会社もある。手数料無料なら投資のハードルが少し下がるので、株の初心者は最初から新NISA口座で投資をスタートするのがいいだろう。
【※新NISAのメリットを解説した記事はこちら!】
⇒2024年に始まる「新しいNISA」を解説! 非課税保有期間は無期限、投資限度額は年360万円に拡大など、「つみたてNISA」「一般NISA」との違いや活用法を解説
【※新NISA対象の投資信託を解説した記事はこちら!】
⇒【新NISA】「つみたて投資枠」対象商品を全部紹介!「インデックス型」&「アクティブ型」の投資信託とETFの取り扱い金融機関や信託報酬、騰落率に注目
なお、「新NISA」の口座は一人につき一つしか持てない。口座開設する金融機関を選ぶときのチェックポイントは「売買手数料が安いこと」「買いたい投資信託を扱っていること」など、いくつかある。金融機関の変更は1年に1回しかできないので、自分に合った金融機関を選ぶことが大切だ。なお、2025年のNISA口座の開設申し込みや金融機関の変更はすでに受付が始まっている。
【※2025年のNISA口座の乗り換えについて解説した記事はこちら!】
⇒新NISA口座を変更する際のルールと手続き、乗り換えにおすすめの“5大ネット証券”を詳しく解説! 後悔しない金融機関選びをするための「6つのポイント」とは?
以下では、ザイオンラインがおすすめする金融機関を紹介するので、参考にしてほしい。
【※NISAにおすすめのSBI証券の関連記事はこちら!】
⇒【SBI証券の特徴とおすすめポイントを解説!】株式投資の売買手数料の完全無料化(0円)を実現!IPOや米国株、夜間取引など、商品・サービスも充実
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■SBI証券 | ||||
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | クレカ積立 還元率 | ||
投資信託 | 株式売買手数料 | 投資信託 | ||
国内株 | 米国株 | |||
270本 | 無料 | 無料 | 1350本 | 0〜 3.0% |
■マネックス証券 | ||||
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | クレカ積立 還元率 | ||
投資信託 | 株式売買手数料 | 投資信託 | ||
国内株 | 米国株 | |||
245本 | 無料 | 実質無料 | 1217本 | 0.73〜 3.1% |
■松井証券 | ||||
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | クレカ積立 還元率 | ||
投資信託 | 株式売買手数料 | 投資信託 | ||
国内株 | 米国株 | |||
256本 | 無料 | 無料 | 1163本 | 0.5〜 1.0% |
■楽天証券 | ||||
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | クレカ積立 還元率 | ||
投資信託 | 株式売買手数料 | 投資信託 | ||
国内株 | 米国株 | |||
252本 | 無料 | 無料 | 1325本 | 0.5〜 2.0% |
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | クレカ積立 還元率 | ||
投資信託 | 株式売買手数料 | 投資信託 | ||
国内株 | 米国株 | |||
245本 | 無料 | 無料 | 1143本 | 0.5〜 2.0% |
■SMBC日興証券 | ||||
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | クレカ積立 還元率 | ||
投資信託 | 株式売買手数料 | 投資信託 | ||
国内株 | 米国株 | |||
142本 | 137〜2200円 (約定代金による) | − | 519本 | − |
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | クレカ積立 還元率 | ||
投資信託 | 株式売買手数料 | 投資信託 | ||
国内株 | 米国株 | |||
91本 | 実質無料 | − | 332本 | − |
■GMOクリック証券 | ||||
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | クレカ積立 還元率 | ||
投資信託 | 株式売買手数料 | 投資信託 | ||
国内株 | 米国株 | |||
38本 | 無料 | − | 112本 | − |
■ウェルスナビ(WealthNavi) | ||||
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | クレカ積立 還元率 | ||
ETF | ETF | |||
− | ||||
「NISA」(少額投資非課税制度)とは、投資によって得られた利益が非課税になるオトクな制度(通常は約20%課税される)だが、この「NISA」が2024年1月からリニューアル! 従来のNISAとは仕組みが大きく変わるので、新たにNISAを始める人だけでなく、これまでNISAで投資をしてきた人も「新NISA」についてきちんと理解しておく必要がある。ここでは「新NISA」で押さえておくべき4つのポイントを解説しよう!
◆「新NISA」のポイント①
「一般NISA」と「つみたてNISA」が
一体化して併用できるようになった!
2023年までのNISAは、株などを年間120万円まで買える「(一般)NISA」と、特定の投資信託やETFを年間40万円まで積立で買える「つみたてNISA」とに分かれ、どちらかを選択する方式になっていた。「新NISA」も、株などを買える「成長投資枠」と、投資信託やETFを積み立てで買える「つみたて投資枠」に分かれているが、これまでとは違って両方を併用することができる。
◆「新NISA」のポイント②
年間投資枠が大幅に拡大して
「1年間で最大360万円」に!
「成長投資枠」と「つみたて投資枠」が併用できるようになったうえに、非課税で投資できる金額の上限も拡大。「成長投資枠」は年間240万円、「つみたて投資枠」は年間120万円まで投資することができる。つまり、合計で年間360万円だ。ただし、「新NISA」口座で一度に保有できるのは合計1800万円まで(このうち成長投資枠は1200万円が上限)。買った株や投資信託などを売却をせずに保有し続けた場合、最短だと5年で使い切る計算になる(360万円×5年=1800万円)。
◆「新NISA」のポイント③
非課税で投資できる期間、保有できる期間が無期限に!
「新NISA」の制度は恒久化されたため、「●年で終了」という期限がなく、いつでも好きなタイミングで投資ができる。出費が続いて資金に余裕がない年に、一時的に投資を休むこともできるし、「今年の投資枠を使い切らないともったいない」と考える必要もなくなった。また、買った株や投資信託を非課税で保有できる期間も無期限になった。そのため、非課税期間終了を気にして売却しようかロールオーバーしようかなどと考える必要がなくなっている。
◆「新NISA」のポイント④
売却すると、非課税の保有枠が復活する!
2023年までのNISAだと、仮にA社の株を50万円で買い、その後売ったとしても、その50万円分の空いた枠を“再利用”することはできなかった。しかし「新NISA」では、売却後に空いた非課税保有枠の再利用が可能に。売ってすぐに枠が復活するわけではなく、売却の翌年から再利用できる仕組みになっている。つまり、A社の株を50万円で買うと、生涯投資枠1800万円の残り枠が1750万円になるが、その後A社の株を売ったとしたら、翌年には投資枠が1800万円に戻るというわけだ。保有商品を売却しても年間の投資枠が増えるわけではないので注意しよう。
その他の「新NISA」の変更点やメリットについては以下の記事で解説しているので、くわしく知りたい人は参考にしてほしい。
【※新NISAについてくわしく解説した記事はこちら!】
⇒2024年に始まる「新しいNISA」を解説! 非課税保有期間は無期限、投資限度額は年360万円に拡大など、「つみたてNISA」「一般NISA」との違いや活用法を解説
これまでのNISAと同様、「新NISA」の口座は一人につき一つしか持てない。口座開設する金融機関を選ぶときのチェックポイントは「売買手数料が安いこと」「買いたい投資信託を扱っていること」など、いくつかある。金融機関の変更は1年に1回しかできないので、自分に合った金融機関を慎重に選ぼう!
■2024年からの「新NISA」の概要 | ||
※売却したら枠の再利用が可能 | ||
ここまで紹介してきたように、「新NISA」は株などへの投資と投資信託などへの積立投資が併用できて、非課税で投資できる枠が拡大。非課税期間も無期限になり、大幅に使い勝手が良くなっている。また、生涯を通しての保有枠が一律で決まっており、仮に投資をしない年があっての保有枠は変わらないので、2023年までのNISAのように「今年の枠を使い切らないともったないない」という意識を持つことなく、自分のペースで無理なく投資していこう。
投資初心者なら、まずは「つみたて投資枠」を使って、インデックス型の投資信託などの積み立てから始めるのがおすすめ。「つみたて投資枠」で買えるのは、2023年までの「つみたてNISA」と同様、金融庁が商品性を審査し、許可している投資信託だけなので、比較的安心して選ぶことができる。
また、これから日本株や米国株のトレードをしてみたいと考える株初心者にも「新NISA」はおすすめできる。年間240万円までなら日本株や米国株も売買できるうえに売買手数料が無料のネット証券もあるので、資金少ないうちは、まず「新NISA」から投資を始めてみよう。
もちろん、資金に余裕のある人は「コツコツと投資信託の積立」と「日本株や米国株の売買」の両方を同時にやってもOKだ。
注意が必要なのは、新NISA口座は、一人ひとつの金融機関でしか開けないという点だ。年単位で金融機関を変えることはできるが、年の途中では変えられない。そこで、最初に選ぶ金融機関が重要になる。その際、自分に合ったおトクな金融機関を選びたいところだが、多くの人にとっては各種手数料が安く、取り扱う金融商品の幅が広いネット証券がおすすめだろう。ぜひ、本記事やザイ・オンラインの「新NISA」に関する他の記事を参考に、自分に合ったベストな金融機関をチョイスして欲しい。
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