toString() はDate インスタンスのメソッドで、この日時を地方時で解釈したものを表す文字列を返します。

試してみましょう

const event = new Date("August 19, 1975 23:15:30");console.log(event.toString());// 予想される結果: "Tue Aug 19 1975 23:15:30 GMT+0200 (CEST)"// メモ: タイムゾーンは変化する場合があります

構文

toString()

引数

なし。

返値

指定された日時を表す文字列（書式については解説を参照）。日付が無効である場合はnull です。

解説

toString() メソッドは、型変換プロトコルの一部です。Date には[Symbol.toPrimitive]() メソッドがあるため、Date オブジェクトが暗黙的に文字列へ変換される場合、このメソッドが常にtoString() よりも優先されます。ただし、Date.prototype[Symbol.toPrimitive]() は、内部では依然としてthis.toString() を呼び出します。

Date オブジェクトは、Object のtoString() メソッドを上書きします。この文字列は、日付と時刻の両方が含まれており、toDateString() とtoTimeString() で指定された文字列表現が、間に空白を入れて結合されたものです。例えば、 "Thu Jan 01 1970 00:00:00 GMT+0000 (Coordinated Universal Time)" のようになります。

Date.prototype.toString() はDate インスタンスに対して呼び出されなければなりません。もしthis 値がDate.prototype を継承していない場合、TypeError が発生します。

• 日付部分を取得したい場合は、toDateString() を使用してください。
• 時刻部分を取得したい場合は、toTimeString() を使用してください。
• 日付を地方時ではなく UTC として解釈したい場合は、toUTCString() を使用してください。
• 日付をもっとユーザーが読みやすい形式（例えばローカライズ）で整形したい場合は、toLocaleString() を使用してください。

例

toString() の使用

const d = new Date(0);console.log(d.toString()); // "Thu Jan 01 1970 00:00:00 GMT+0000 (Coordinated Universal Time)"

仕様書

ブラウザーの互換性

関連情報

• Object.prototype.toString()
• Date.prototype.toDateString()
• Date.prototype.toLocaleString()
• Date.prototype.toTimeString()