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新たなMacをGetした際のおすすめ設定

新たなMacをGetした際のおすすめ設定

2025.02.10

はじめに

皆様こんにちは、
クラウド事業本部コンサルティング部のあかいけです。

突然ですが、弊社では業務用PCとしてMac or Windows が支給されます。
私は前職でMacを使っていたので、なんとなくMacを選びましたが、
過去設定した際の手順を残しておらず、今回も検索しながら丸々設定する羽目になりました...。(自業自得)

というわけで今後新しいMacをGetした方の手間を軽減するために、
個人的におすすめの設定をまとめておきます。

※筆者の環境は以下の通りです

  • 機種 - MacBook Pro
  • OS -macOS Sequoia 15.3

基本設定

画面の表示やキーボード、マウスの挙動などMacを使うにあたり、
ちょっとだけ便利になる設定達です。

なおmacOSのバージョンによって設定画面が若干変わることがあるので、
今回はできる限りコマンドで設定してみます。

ソフトウェア アップデート

まずアップデートがあるか確認して、

softwareupdate -l

以下でまとめてアップデートできます。

softwareupdate -ia

なおmacOS自体のメジャーバージョンアップ(Sonoma 14.7.3 → Sequoia15.3など)も以下のコマンドでできます。
ただし、Mac上のアプリの対応状況により、最新版へのアップデートが予期せぬ動作につながる場合があります。
そのためアップデート前に各アプリの対応状況をご確認いただくと安心です。

sudo softwareupdate -i -a -R

これは20分ぐらいかかるので気長に待ちましょう。

起動時の「ドゥーン♪」無効化

静かなオフィスに響き渡ると地味に恥ずかしいので、無効化しておきましょう。

sudo nvram StartupMute=%01

指紋認証

MacではTouch IDという機能があり、指紋認証でのログインを設定できます。
これを使うとログインの度にパスワードを入力する苦痛から解放されます。

https://support.apple.com/ja-jp/guide/mac-help/mchl16fbf90a/15.0/mac/15.0

Dock

各コマンドの説明はコメントアウトに書いているので、設定したいものを実行してください。

defaults write com.apple.dock tilesize -int 64              # Dockのアイコンサイズを1〜128の範囲で指定defaults write com.apple.dock mineffect -string scale       # ウィンドウをしまう時のアニメーションをシンプルにdefaults write com.apple.dock launchanim -bool false        # 起動中のアプリのアニメーション無効化defaults write com.apple.dock autohide -bool true           # Dockの自動表示/非表示機能を有効化defaults write com.apple.dock autohide-delay -int 0         # Dock表示速度 最速化defaults write com.apple.dock autohide-time-modifier -int 0 # Dock表示アニメーション速度 最速化

コマンド実行後にDockを再起動して設定を反映します。

killall Dock

設定を戻したくなった場合は、
defaults delete アプリ名 設定項目名の形式のコマンドで戻せます。
※以降のコマンドでも同様です

以下は例としてDockのアイコンサイズをデフォルトに戻しています。

defaults delete com.apple.dock tilesize

何も指定しない場合は、Dockの全ての設定値をデフォルトに戻します。

defaults delete com.apple.dock

Finder

各コマンドの説明はコメントアウトに書いているので、設定したいものを実行してください。
また反映はログアウト or 再起動する必要があります。

defaults write NSGlobalDomain AppleShowAllExtensions -bool true  # 拡張子まで表示する設定defaults write com.apple.Finder AppleShowAllFiles -bool true     # 隠しファイルを表示する設定defaults write com.apple.finder ShowPathbar -bool true           # Finderウィンドウ下部のパスバーを表示する設定defaults write com.apple.LaunchServices LSQuarantine -bool false # 未確認ファイルを開く際の警告を無効化する設定defaults write com.apple.finder WarnOnEmptyTrash -bool false     # ゴミ箱を空にする際の確認警告を無効化する設定

マウス

各コマンドの説明はコメントアウトに書いているので、設定したいものを実行してください。
また反映はログアウト or 再起動する必要があります。

defaults write com.apple.mouse.doubleClickThreshold -float 0.5 # ダブルクリックの反応速度(間隔)を設定するdefaults write com.apple.mouse.scaling -int 8                  # マウスカーソルの移動速度(加速度)を設定するdefaults write com.apple.scrollwheel.scaling -int 4            # マウスホイールによるスクロール速度を設定するdefaults write com.apple.springing.delay -float 0              # スプリングローディングの起動遅延を無効化して高速化する

キーボード

各コマンドの説明はコメントアウトに書いているので、設定したいものを実行してください。
また反映はログアウト or 再起動する必要があります。

defaults write NSGlobalDomain KeyRepeat -int 3                      # キーリピートの速度(押し続けたときの反復間隔)を高速に設定するdefaults write NSGlobalDomain InitialKeyRepeat -int 20              # キーリピート開始までの待機時間を短く設定するdefaults write NSAutomaticSpellingCorrectionEnabled -bool false     # 入力時の自動スペル修正を無効化するdefaults write WebAutomaticSpellingCorrectionEnabled -bool false    # Web入力エリアでの自動スペル修正を無効化するdefaults write NSAutomaticCapitalizationEnabled -bool false         # 自動大文字変換(文頭などの大文字化)を無効化するdefaults write NSAutomaticPeriodSubstitutionEnabled -bool false     # ダブルスペースでピリオド変換する機能を無効化するdefaults write NSAutomaticDashSubstitutionEnabled -bool false       # 入力時のダッシュへの自動変換を無効化するdefaults write NSAutomaticQuoteSubstitutionEnabled -bool false      # 入力時のクォート(引用符)の自動変換を無効化する

Screenshots

各コマンドの説明はコメントアウトに書いているので、設定したいものを実行してください。

defaults write com.apple.screencapture location ~/Downloads/       # 保存フォルダ変更defaults write com.apple.screencapture type png                    # デフォルトファイル形式変更defaults write com.apple.screencapture show-thumbnail -bool false  # スクリーンショット撮影時のサムネイル表示を無効化する設定defaults write com.apple.screencapture disable-shadow -bool true   # ウィンドウキャプチャ時の影(ドロップシャドウ)を無効化する設定

開発環境 整備

以降はエンジニア向けの設定なので、必要に応じて実施してください。

パッケージ管理

兎にも角にもこれがないと始まりません。
Macでは一般的にHomebrewが使われているので、こだわりがなければこれを使いましょう。

https://brew.sh/ja/

公式手順の通り、以下のコマンドでインストールできます。

% /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

またbundleコマンドを利用すれば、
他端末でbrewでインストールしているソフトを新規端末で一括インストールができます。
元々Macユーザーの方はご利用ください。

https://docs.brew.sh/Manpage#bundle-subcommand

まず元のMacで以下コマンドを実行して、.Brewfileというファイルを出力します。

export
% brew bundle dump --global
.Brewfile
tap "homebrew/bundle"brew "git"brew "gh"brew "tmux"brew "peco"brew "jq"brew "make"brew "zsh-completions"brew "mise"cask "gimp"cask "visual-studio-code"

あとは出力した.Brewfileを新しい端末のホームディレクトリへ移して、
以下のコマンドでインストールできます。

import
% brew bundle --global

シェル設定

Macではzshが標準のシェルが標準なので、こだわりがなければこれを使いましょう。
以下はzshの個人的におすすめの設定です。

~/.zshrc
## langexport LANG=ja_JP.UTF-8## zsh-completionsif [ -e /usr/local/share/zsh-completions ]; then  fpath=(/usr/local/share/zsh-completions $fpath)fiautoload -Uz compinitcompinit -u## historyHISTFILE=~/.zsh_historyHISTSIZE=1000000SAVEHIST=1000000# ctrl-pでそのコマンドから始まる履歴検索autoload history-search-endzle -N history-beginning-search-backward-end history-search-endzle -N history-beginning-search-forward-end history-search-endbindkey "^p" history-beginning-search-backward-endbindkey "^n" history-beginning-search-forward-end# 色を使用出来るようにするautoload -Uz colorscolors# プロンプトPROMPT="%{${fg[green]}%}[%n@%m]%{${reset_color}%} %~ %# "# オプションsetopt share_history           # 履歴を他のシェルとリアルタイム共有するsetopt hist_ignore_all_dups    # 同じコマンドをhistoryに残さないsetopt hist_ignore_space       # historyに保存するときに余分なスペースを削除するsetopt hist_reduce_blanks      # historyに保存するときに余分なスペースを削除するsetopt hist_save_no_dups       # 重複するコマンドが保存されるとき、古い方を削除するsetopt inc_append_history      # 実行時に履歴をファイルにに追加していく# 日本語ファイル名を表示可能にするsetopt print_eight_bit# beep を無効にするsetopt no_beep# フローコントロールを無効にするsetopt no_flow_control# Ctrl+Dでzshを終了しないsetopt ignore_eof# '#' 以降をコメントとして扱うsetopt interactive_comments# ディレクトリ名だけでcdするsetopt auto_cd# cd したら自動的にpushdするsetopt auto_pushd# 重複したディレクトリを追加しないsetopt pushd_ignore_dups# 高機能なワイルドカード展開を使用するsetopt extended_glob# エイリアスalias la='ls -a'alias ll='ls -l'alias rm='rm -i'alias cp='cp -i'alias mv='mv -i'alias mkdir='mkdir -p'alias sudo='sudo 'alias L='| less'alias G='| grep'alias CP='| pbcopy'alias ..='cd ../'alias ...='cd ../../'

エディター/IDE

各自お気に入りのものを使ってください。
特にこだわりがなければVSCodeがおすすめです。

ダウンロードは公式サイトからしてもいいですが、せっかくなのでbrewを利用しましょう。

https://formulae.brew.sh/cask/visual-studio-code

% brew install --cask visual-studio-code

また拡張機能の一括インストールもできるので、
他端末のVSCodeの拡張機能を以下の手順でまとめてインストールできます。

export
% code --list-extensions > extensions.txt
extensions.txt
hashicorp.terraformms-ceintl.vscode-language-pack-ja

あとは出力したファイルを移して、以下コマンドを実行します。

import
% cat extensions.txt | xargs -L 1 code --install-extension

またGithubやMicroSoftアカウントを連携して問題ない場合は、
settings-syncが便利なので使ってみてください。

https://code.visualstudio.com/docs/editor/settings-sync

バージョン管理

各自お気に入りのものを使ってください、
特にこだわりがなければmiseがおすすめです。

https://github.com/jdx/mise

miseは、asdfとの互換性を保ちながら新たな設計思想で開発され、ユーザー体験やパフォーマンスの向上に注力しているツールです。
asdfとの詳細な比較はこちらをご参照ください。

その特徴を端的にいうと、各種ツールやプログラミング言語のバージョンを一括管理すると同時に、バージョン管理ツール地獄(nvm、pyenv、rbenv、goenv、tenv...etc)からも解放され、動作も高速なツールです。

またasdfとのコマンドの比較は以下にまとめているので、
これを機にmiseに切り替える方は、よければご参照ください。

https://qiita.com/Lamaglama39/items/70a359b4f4c613eb2ee6

ダウンロードは公式サイトからでもいいですが、
せっかくなのでbrewを利用しましょう。

https://formulae.brew.sh/formula/mise

まずインストールしてパスを追加します。

% brew install mise
% echo 'eval "$(mise activate zsh)"' >> ~/.zshrc

あとは以下コマンドでプラグインをインストールできます。

コマンド形式
mise use プラグイン名@バージョン
Terraform 最新バージョンをインストールする例
mise use terraform@latest

miseが対応しているプラグインは以下ドキュメントに記載があるので、
お好みのものをインストールしてください。

https://mise.jdx.dev/registry.html

また設定ファイル(mise.toml)を利用すれば一括でインストールできます。
既にmiseを利用している方は設定ファイルをコピー、
新規でmiseを使う場合は、以下パスにファイルを作成してください。

~/.config/mise/config.toml
[tools]aws-cli='2.23.13'gcloud='509.0.0'terraform='1.10.5'kubectl='1.32.1'kubectx='0.9.5'go='1.23.6'rust='1.84.1'deno='2.1.9'

あとは以下コマンドでまとめてインストールできます。

% mise i

コンテナランタイム

各自お気に入りのものを使ってください、
個人的にラマ🦙が好きなので、本記事ではcolimaを使ってみます。

https://github.com/abiosoft/colima

インストールにはbrewを使います。
https://formulae.brew.sh/formula/colima

まずdocker、およびdocker-composeのCLIをインストールして、
colimaをインストールします。

% brew install docker docker-compose% brew install colima

インストール完了後、ステータスが以下のようになっていればOKです。

% colima status
ステータス
INFO[0000] colima is running using macOS Virtualization.Framework INFO[0000] arch: aarch64                                INFO[0000] runtime: docker                              INFO[0000] mountType: sshfs                             INFO[0000] socket: unix:///Users/user_name/.colima/default/docker.sock

合わせて以下のコマンドを実行して、
Mac起動時にcolimaが自動起動するようにします。

% brew services start colima

あとはhello-worldしてみて、コンテナが正常に実行できれば導入完了です。

% docker run hello-world

なおcolimaの各種設定(リソースの割り当てなど)は以下コマンドで修正できるので、
実行環境に合わせてカスタマイズしてみてください。

% colima start --edit

Git関連

Git関連の設定は毎回忘れて毎回調べるものの筆頭な気がするので、まとめておきます。
各コマンドの説明はコメントアウトに書いているので、設定したいものを実行してください。

必須
% git config --global user.name 'username'              # コミットで使用するユーザー名を設定% git config --global user.email 'username@example.com' # コミットで使用するメールアドレスを設定
おすすめ
% git config --global core.editor 'code --wait' # コミットメッセージ編集時にVSCodeをエディタとして利用% git config --global color.ui true             # Gitの出力に色付け% git config --global init.defaultBranch main   # デフォルトブランチ名を「main」に設定% git config --global fetch.prune true          # fetch時に存在しないリモートブランチを自動で削除する% git config --global rebase.autostash true     # リベース実行前に自動でstashし、リベース後に復元する% git config --global rebase.autosquash true    # リベース時にfixupやsquashの指定されたコミットを自動でsquashする% git config --global pull.rebase true          # pull時にマージの代わりにリベースを実行して履歴をシンプルにする% git config --global rerere.enabled true       # コンフリクト解消結果を記録し、再発した際に自動で適用する
alias
% git config --global alias.ch checkout         # co - checkoutコマンドの短縮形% git config --global alias.br branch           # br - branchコマンドの短縮形% git config --global alias.co commit           # co - commitコマンドの短縮形% git config --global alias.ci 'commit -m'      # ci - メッセージ付きcommitを実行% git config --global alias.ca 'commit --amend' # ca - amendを実行% git config --global alias.st status           # st - 現在のステータスを表示% git config --global alias.lg 'log --oneline --graph --all' # lg - 全ブランチのログを見やすいグラフ形式で表示

設定状況は以下で確認できます。

% git config --global --list

設定を戻したくなった場合は、
「--unset」オプションをつけたコマンドを実行するか、
設定ファイル(~/.gitconfig)を直接修正してください。

commit時のエディタを戻す例
% git config --global --unset core.editor

またconfigの設定項目の全量は以下にあります。
https://git-scm.com/docs/git-config.html

あとはcommit時のテンプレートファイルも個人的におすすめです。
もし利用したことがなければ、これを機に設定してみてください。

https://git-scm.com/book/ja/v2/Git-のカスタマイズ-Git-の設定#:~:text=なりました。-,commit.template,-システム上のファイル

以下は私が個人的に利用しているテンプレートファイルです。
よければお好みでカスタマイズしてご利用ください。

https://github.com/Lamaglama39/commit-template

さいごに

以上、新たなMacをGetした際のおすすめ設定でした。
本記事を見た方のセットアップが少しでも早く終わり、仕事を始められる状態になれば幸いです。

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