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なんやら人が五月の紫外線にこんがりと焼かれ、子供たちにつんつくと料理されている間にこんな面白い動きがあったとは。
にわかにPerl の学習コストについて優れた Perler のみなさんがあれこれ述べておられるので、大変勉強になります。
自分も Perl は学習コストが高いと思う派。いや、1990年代頃の CGI = Perl な風味なのでよかったら学習コストは低いっていうかすぐわかるPerl読めば OK 的な感じなんだけども、いまやそういう人は PHP ですね。
だけど、PHP成金という言葉は聞かないんだよねえ。私が知っている有名プロジェクトだとwordpressとWikiPediaとOpenPNEぐらいで。これらも有名プロジェクトではあるけれども、それで飯が食えるかというとビミョー。PHPは「ページデザインなど、「主食」や「おかず」が別にあって、デザート程度にWebプログラム」という用途には向いていると思うのだけど、いざ主食にしようとすると....
じゃあPythonはどうよ?なんたってGoogle御用達よ。きれい好きのGeekにはこれよ!という意見もありうるんだけど、しかしきれい好きな人たち以外の外への広がりがいまいちなんだよねえ。とりあえず「Googleに入りたい!」という人には勧めるけど。その他有名どころではtrac、以外なところではbittorrent clientの実装の多くなどもPython。そういえばGrailってどうなってるんすか?
そして最近とくに勢いがあるRuby。なんたってWeb FrameworkはRuby On Railsだよね、というあなた。いいセンスかも。RubyはPythonほど潔癖性じゃないし、Perlほどリベラル臭も強くない。Perlのいいとこどりで一番なのは、Rubyだと私も思う。他の言語はPerlの機能までは盗んだけど、Community Buildingまでは盗んでないもの。しかもぱるまのように、しっかり「お礼」もしてる。
だけど、CPANがないんだな、Rubyには。いや、RubyForgeもあるじゃん、RAAもあるじゃん、という意見もあるのだけど、この点に関してはtoo many waysだと思う。ただでさえ(まだ)大きいとは言えないcommunityがばらけちゃうじゃん、これじゃ。
実はPerlに限らず言語の学習コストの9割は、community参加コストなのではないか?これは電脳言語に限らない。なんであれだけ学習コストが高い英語にあれだけの投資がなされるかといえば、それによって得られるcommmunityが大きいからだ。純人数でいけばそりゃあ「汉语」の方が多いけど、多様性で英語どころか日本語にも遅れをとっている。少なくともGoogleに検閲させているうちは、中国語は英語に絶対かなわない。
Perlの価値の9割は、言語ではなくてCPANにある。Perlで仕事をするということは、CPANの5000人のAuthors、10000のModulesに助けてもらいながら仕事をすることに他ならない。この「支えられている」という安心感は、他の言語には見られないものだ--いまのところ。
もちろん他の言語だって、実はいろいろなものに支えられているのはPerlと変わらない。PerlだってCがなければお手上げだ。だけど、例えばCで何かを書いていて、KernighanとRitchieに支えられているという感じは残念ながらあまりない。数ある言語の中では、Rubyが一番それに近いとは思うのだけど、それでもmatzさん以外の顔が思い浮かぶにはまだ至らない。
少なくともPerlで書いているときには、Larry以外にも思い浮かぶ顔はいくつもある。CGIの時はLincoln (Stein)、LWPの時はGisle (Aas)、そしてあっちにもこっちにもDamian、何か新しいものならAudreyとmiyagawa君、それらをmakeしているときにはSchwern、そしてCPANそのものにアクセスしている時にはAndreas (Koenig)とJarkko (Hietaniemi)....もうきりがない。
Perlで何かを書いているときには、誰かに助けてもらっている感じが確かにするのだ。少なくとも私には。
それに、一つ嬉しい事に、電脳言語の学習コストは、自然言語に比べれば圧倒的に低い。だから迷ったらみんな手をつけてしまっていい。その起点としても終着点としてもPerlはなかなかのものだと思う。「なんでもかんでも自分でやる必要はない」といいつつ「でもなるべく自分で出来るようにしておきたい」というPerlの矛盾は、私にとってはこれ以上ない矛盾の魅力的な側面だ。
Perlはいつはじめてもいい。いつ戻ってきてもいい。他といっしょにつきあってもかまわない。浮気が好きな人にはPerlは最高の配偶者だ。いや、浮気すればするほど魅力が増す、なんとも不思議で懐の深い存在なのだ。
There's more than one way to do it -- Including not using perl. Just do it in the way you love it. But if you love being loved, I'd say perl is the one you can find more love than any other!
Dan the Perl Monger
dankogai
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