浅草散歩のつづきです。
浅草寺の中にはいろんな石碑が立っています。本殿前の西側に立つこの石柱は迷子しるべ石、迷子や尋ね人の掲示板の役割を果たしていました。こちらは昭和になって復元されたもので現在では使われておらず、ひっそりと立っています。

その横にあるのは「鳩ポッポの歌碑」。作詞家の東くめがここ浅草寺で鳩と戯れる子供から着想を得たとか。作曲は滝廉太郎、「春のうららの隅田川」とともに浅草近辺と縁があるんですかね。身近な鳩の歌詞に歌いやすいメロディー。小さい子供が最初に歌う曲のひとつですね。

正観世音菩薩碑。こちらは浅草寺に多く納められた金石のひとつ。
鳩がここで休んでいます。ハトポッポのモデルになった子孫かもしれませんね。

こちらは彫刻家朝倉文夫の作品「雲」。朝倉文夫は早稲田大学構内にある大隈重信像で有名ですね。お水舎にある沙竭羅龍王像の高村光雲といい、著名な彫刻家の作品がさりげなく展示してありますね。

日本における近代バレエの礎を作り、浅草オペラでも活躍した石井漠の記念碑

映画弁士(サイレント映画のセリフを語ったり、解説をする人)の塚、


喜劇人の碑(題字は昭和の大俳優森繁久彌)など芸能の街、浅草に関係する記念碑がたくさん建っていますね。

次に訪れたのは仲見世の参道の途中、東西に延びる伝法院通り。
東方向はスカイツリーが見えます。

スカイツリーをバックに修学旅行生たちが記念撮影。。。あ、屋根にマネキンが。
こちらは「知らざあ言って聞かせやしょう」のセリフで有名な歌舞伎「白浪五人男」の弁天小僧菊之助。ちなみに白浪とは盗賊のこと。だから、屋根の上にいたりするんですね。

こちらは同じく「白浪五人男」のリーダー、日本駄右衛門。「問われて名乗るもおこがましいが。。。」のセリフは有名ですね。一説によると戦隊モノの祖である「秘密戦隊ゴレンジャー」は「白浪五人男」をヒントにしたとか。いずれにせよ、浅草とは関係ないですが、残りの3名もこちらの商店街に隠れているそうです。

こちらは駐車場の看板。「下馬(馬から降りるところ)」とはいい表現ですね。

次に西方向へ。

ここにも車両進入禁止ということで「下馬」の看板。

こちら仲見世とはちょっと異なる毛色の小さな店舗が並んでいます。

人通りは多いが曜日限定なのかシャッターが閉まっている店舗もあり、ちょっと場末感ありますね。また、個性的な店が多いです。

こちらは明治末創業、100年以上の歴史を持つ老舗の大黒家天麩羅。それにしても以前の記事で紹介した三定といい浅草には天ぷらの老舗が多いのですが、一説による江戸時代は火災防止のため屋台でしか天ぷらの調理ができず、屋台がたくさん出店した浅草寺だから天ぷらが流行ったとか。真偽は不明ですが納得できますね。

そして、こちらが伝法院の門。庭園が有名だそうですが、現在は改修工事中で一般公開されておらず、期間限定公開を狙うか2028年の工事完了まで待つしかないようです。

(つづく)
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