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未来そうぞう日記

知的障害を持った息子と巡る日曜の東京、神奈川周辺の散歩、未来予想(妄想?)、そして気になる話題を報告します。

スマイル0円でも、それにかかる費用は0円ではないだろう

アメリカのファーストフードやスーパーマーケットでブスッとした表情で働くオバサンをよく見かけた。その時は他の客に対しても同じだったので別にアジア人の自分を見て差別でそんな顔をしたわけではなく、また、日本人と表情の作り方が違っていて不愛想に見えたわけではない。実際、その店員たちの知り合いが挨拶したりすると、すごくいい笑顔で返事をしたりしているので。

 

某ファーストフードのスマイル0円をうたっているが、日本ではそのチェーン以外のファーストフードやスーパー、コンビニ、いろんなジャンルの店員が愛想良く笑ってくれ、普段は何とも思わないがアメリカから帰国した直後はそんな店員を見て、日本に戻って来た実感を感じたりする。

 

では、アメリカ人の店員がみんな不愛想かというとそんなことはない。高級百貨店やホテルなどでは笑顔で快く受け入れてくれることが多かったりする。これはやはり給料の差なのかも。あくまでも個人的な推測だが、ファーストフードやスーパーマーケットの店員の給料は他の職種に比べると低く、その給料には愛想よく笑うということも労働のひとつであり、それは労働契約に含まれていないということではないかと。

 

日本人は協調性を大事にする国民性で、人とやりとりをする販売員の笑顔はある意味必須アイテムかもしれませんが、体調が悪いときや心が沈んでいる時も笑顔を続けるというのは結構大変だと思います。しかし、割り箸やビニール袋はコストだけど、雇った人間は「タダ」ということから、スマイルもかかる費用は「タダ」だろうと勘違いしている経営者や管理職も多いみたいです。

 

確かに「笑う」ことはほぼ全員ができるスキルであり、モノを運んだり、穴を掘ったりするほどの体力を提供するわけではないが、精神力は結構使うと思います。つまり、スマイルも労働の一部、つまり賃金に対する対価の一部と言っても良いと思います。

 

だから、高い賃金を払っている高級百貨店やホテルの店員が問い合わせ対応、支払い、梱包などの作業に加え、スマイルも提供するのは賃金の対価として適切で、低い賃金の店員が最低限の作業をこなしているだけで十分とも言えたりします。

 

なお、スマイルにお金を払うほどの価値はないという人に限って、不愛想な店員に不満を持ったりしてそうですが、スマイルがないことで不満を持つということは裏を返せばスマイルに価値があるということです。そんな単純なことですが、意外と気が付かないあ人が多そうですね。

 

 



 

プロフィール
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1980年代の真ん中、中学、高校だったIT系サラリーマンのおじさんです。昔の思い出から現在のIT動向、未来の妄想記事、また東京周辺の散歩の様子を綴っていきます。

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