崇神天皇が宮殿から外に天照大神を出したことからも、天照大神は崇神天皇が祀る神ではなかったことは明白です。 つまり、元々は天皇が祀っていた神ではないということです。 ではいつから天照大神は皇祖神となったのでしょうか。 持統天皇(645年ー703年)以降、明治天皇が伊勢神宮を参拝するまで歴代天皇は伊勢神宮を参拝することはありませんでした。 皇祖神であるにもかかわらず、天皇と距離を感じさせる扱いです。 天武天皇・持統天皇の時代に、伊勢神宮の祭祀の諸制度や社殿が整備され、斎宮が制度化されたようです。内宮の式年遷宮も持統天皇の時代に開始されました。伊勢神宮の現在の社殿の形式も、天武持統朝に整備されたと考…