1. まえがき 起電力という言葉はよく使用されるが、定義はおろかほぼ説明もなく、電圧と混同されて使われている。これについて説明する。2. 定義 起電力とは電荷に働く力である。中性の物質に働くと正負の電荷を分離させる。電荷qに働く力をFとすれば、回路C全体の起電力eは となる。回路のある地点をa,bとその経路が指定されたとき をaからbへの起電力という(どこにも書かれていないので仮の言葉)。 これは、回路という系になされる単位電荷当たりの仕事であり、起電力は、この回路にエネルギーを与えることになる。3. 電池の電界・電圧の説明 まず、電池について説明する。電池の両端子が解放されているとき(抵抗が…