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野火
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野火

(読書)
【のび】
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レイテ島から帰還した親戚のおじいさんの記憶──「なんであんな馬鹿なことをしたんだろう」

2015年7月。ぼくの親戚であるおじいさんが、91歳で亡くなりました。 彼は祖母の姉の旦那さんであり、太平洋戦争末期のフィリピン・レイテ島での戦火を生き抜いた、数少ない日本兵のひとりでした。 「戦争の話」をしてくれたのは亡くなる1年前 晩年、おじいさんは認知症が進み、会話の途中でぼくのことが誰だかわからなくなることもありました。でも、戦争の話になると突然記憶がよみがえったように、語り出したのです。 武器も、希望もなかった おじいさんが最初に語ったのは、アメリカ軍との装備の差でした。 アメリカの兵士たちは、連射式の機関銃を当たり前のように使っていた。それに対して、日本兵の銃は明治時代からほとんど…

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「たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ」=山火事と在来タンポポと末摘花

久々の雨となった。今治や岡山の山火事が鎮火してくれればいいが。 有名な秋田民謡「長者の山」には、山火事=野火がうたわれている。 ♪ 山さ野火ついた 沢まで焼けるな なんぼか蕨コ さあさ 惚けるやらなあ 山火事を見ながら蕨を心配している。山火事は当然起きるものだったし、当時はこのくらいのんびりうけとめていたのだろう。今日の山火事とは規模も違うかもしれない。 現在の山はスギ、ヒノキの植林で単一相になっているのも大火事になる原因の一つかもしれないと思う。 スギは乾燥すると油があってよく燃える。昔は焚き付けにしたものだった。昭和30年代の奥信濃の田舎の小学校では、冬にストーブの焚き付け当番があって、当…

極限状態、冷徹な人間観察 〜「野火」大岡昇平

ウクライナ、パレスチナのガザ地区など、世界のあちこちで戦争が絶えません。有史以来、国と国は武器を執って争い、21世紀になっても変わることがない。 幸い、日本はしばらく戦争に直面していないけれど、「戦後」という言葉が過去になったわけではありません。改めて言うまでもありませんが、この場合の戦争は第二次世界大戦であり、日本にとっては主に太平洋戦争。東京など主要都市への焼夷弾、沖縄戦、さらに広島と長崎への核爆弾投下で、人びとが焼き殺され、粉々に吹き飛ばされました。 一方で青壮年の男たちは召集され、補充兵として戦地に投入されました。軍人でない彼ら民間人に即席の軍事教育を施し、最前線へ。しかも食料補給さえ…

映画「野火」で感じる戦争の残酷さと人間性の問いかけ

1. はじめに: お盆休みに見た「野火」 2. 戦争の現実を描いた「野火」 3. 戦争と人間性の崩壊 4. 日本兵の残酷さと世論の自由 5. 戦争教育としての意義 6. 反戦のメッセージを伝える映画 7. 終わりに: 戦争の恐ろしさを次世代に伝える 1. はじめに: お盆休みに見た「野火」 お盆休みの間に、塚本晋也監督の映画「野火」を鑑賞しました。この映画は第二次世界大戦中のフィリピンのジャングルを舞台に、日本兵が極限状態で生き抜こうとする様子を描いています。戦争の恐怖と人間性の崩壊をリアルに描いた作品であり、その残酷さは見る者に強い印象を残します。 2. 戦争の現実を描いた「野火」 「野火」…

『野火』(2015年版)

塚本晋也監督・主演、森優作、リリー・フランキー、中村達也、山本浩司、辻岡正人、神高貴宏、入江庸仁、山内まも留、中村優子ほか出演の『野火』2014年作品。日本公開2015年。PG12。 原作は大岡昇平の同名小説。 www.youtube.com 日本軍の敗北が濃厚となった第2次世界大戦末期のフィリピン戦線。結核を患った田村一等兵(塚本晋也)は部隊を追放され、野戦病院へと送られる。しかし、野戦病院では食糧不足を理由に田村の入院を拒絶。再び舞い戻った部隊からも入隊を拒否されてしまう。空腹と孤独と戦いながら、レイテ島の暑さの中をさまよい続ける田村は、かつての仲間たちと再会する。(映画.comより転載)…

大岡昇平 著『野火』より。戦争を知らない人間は、半分は子供である。

或る時、川は岸からかしいだ大木の蔭で、巨大な転石の間を早瀬となって越し、渦巻いていた。私は靴を脱し、足を水に浸した。足の甲はいつか肉が落ち、鶏の足のように干からびて、水に濡れにくかった。手の皮膚も骨に張りつき、指の股が退いて、指が延びたように見えた。 死は既に観念ではなく、映像となって近づいていた。(大岡昇平『野火』新潮文庫、1954) こんばんは。巧いなぁと思います。引用の後半部分は特に。丸谷才一(1925-2012)が『文章読本』で修辞技法を説明する際、例文の全てを『野火』とシェイクスピアの諸作品から採用したというだけのことはあります。恐るべし、大岡昇平(1909-1988)。ちなみに前回…

狐の嫁入り

昭和53年頃の春、レポート作成のため、大学へ。 大学の坂道を同学年で刑事法専攻のOと登っていると、糸のような雨が降って来た。 私「やれやれ、陽が照ってるのに雨だよ・・・狐の嫁入りだなぁ・・・」 O「ははは、古くさいこと言ってるよ。だけどそれ、どういうことか知ってる?」 私「え?どういうことって?」 O「学部での一般教養の民族学の講義で聞いたんだけどさ、 『狐の嫁入り』って狐火と関係するんだぜ」 私「狐火って、いわゆる野火のことか?」 O「一般にいう野火というのとはちょっとちがうんだよ。 野火っていうのは人間が意識して野原に火をつけたり、炎をあげる勢いの良い火な んかを指すんだな。 だけど、 狐…

大岡昇平「野火」を読んで

大岡昇平の「野火」は、1944年12月にレイテ島で捕虜となった日本兵の視点で、戦争の残酷さと人間の尊厳を描いた戦争文学の代表作である。 主人公の田村は、レイテ島の戦闘で病に倒れ、軍隊からも病院からも追放される。彼は、フィリピンの山中で、他の脱走兵や捕虜たちとともに、生きるために必死に生きていく。 物語は、田村が捕虜になった直後から始まる。彼は、戦争の恐ろしさを目の当たりにし、生きる希望を失いかける。しかし、彼は、他の脱走兵や捕虜たちとの出会いを通じて、生きる意味を模索していく。 物語の終盤、田村は、アメリカ軍の捕虜収容所に収容される。彼は、そこで、戦争の悲惨さを改めて実感し、人間の尊厳について…

船越英二主演・市川崑監督『野火』--靴の話

市川崑『野火』1959年,大映私の記憶があいまいで混乱していて『野火』はカラーでみたようなつもり.しかし,カラーの塚本晋也版は2015年のようだから感覚では2000年くらいの作品の気がしていたから,みたこともはっきりしない.市川崑のモノクロ作品は何十年も前にみたのだがラストシーンをまったく別のシーンととりちがえていてそもそも『野火』だとは思っていなかった.***1950年代の日本映画には当時の時代を思い出させてくれるある種のノスタルジックな黴臭さか麹のようなものがある.私は,戦争を体験してはいないが戦争体験の映画や漫画,大人たちの思い出をうんざりするくらいあびせられてそれが自分の経験であるかの…

夏の塩切れ

最近無気力がちで口内炎がよくできて何処かしらに不調を感じていた。二つの大きな哲学対話のファシリテーションで燃え尽きたのかとも考えていたのだが、循環農法の赤峰勝人さんが何度も口にする「塩切れ」という言葉を思い出して、自然塩を意識的に舐めたり、ご飯にかけたりするうちに少しずつ元気、元氣を取り戻していった。夏バテというのは、なにも激しく屋外で灼熱に晒される日日を送らずとも、ただ夏であるというだけで変調をきたす何ものかなのだろう。大岡昇平『野火』は細かく章立てられていて、第十九章は「塩」というタイトルがつけられている。田村一等兵はジャングルを彷徨するなか偶然塩の塊を見つけて助かる。その後この塩をなめな…


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