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薬価

(社会)
【やっか】

薬価（英：Pharmaceutical Pricing）とは、国により決定される医療用医薬品の公定価格のこと。
ジェネリック医薬品を使うと大幅に安くなる。

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【2026年度診療報酬改定】本体部分は引き上げへ──医療機関の経営改善と賃上げを後押し？

2026年度の診療報酬改定に向けて、医療分野が大きく動き始めています。関係者によると、全体としては「プラス改定」になる見通しが強まりました。背景には物価高騰や医療機関の経営悪化、さらには政府が掲げる賃上げ方針があります。 今回は、最近公表された調査結果や政府・関係団体の動向を整理し、2026年度改定のポイントをまとめます。 ■ 診療報酬とは？──「薬価」と「本体」の2本立て 診療報酬は大きく次の2つで構成されます。 薬価（やっか）：医薬品の価格。市場価格に合わせて毎年改定。 本体部分：医師・看護師などの技術料・人件費。2年に1度改定。 前回の2024年度改定は、 本体：＋0.88％ 薬価：−1…

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薬価“年7回再算定”時代到来？――現場感覚からすると、いくらなんでもやりすぎでは

2026年度の薬価制度改革に向けて、中医協薬価専門部会で「市場拡大再算定を年7回にしてはどうか」という議論が浮上しています。新薬収載の頻度が年7回に増えたのだから、再算定もそれに合わせて実施すべき――という理屈ですが、現場感覚からすれば「いや、それはいくらなんでもやりすぎでは？」という違和感を抱かざるを得ません。 「例外的な仕組み」が常態化しつつある危うさ 四半期再算定は本来、高額薬を中心に市場拡大の実態を踏まえて薬価を見直すための“例外的”な制度として導入されてきました。ところが、新薬収載の回数が増えたことを理由に、例外がほぼ「常時稼働モード」に近い形で運用されようとしています。制度設計の筋…

「日本は魅力を失っている」──PhRMA（ブーラ会長）の発言を受けて：EU5（英・仏・独・伊・西）では同じことが起きているか？

最近、PhRMA（米国研究製薬工業協会）のトップを務めるアルバート・ブーラ氏（ファイザー会長兼CEO）やPhRMAの幹部らが日本の薬価・価格改定の仕組みに対して厳しい見解を示し、「日本が投資先・イノベーション拠点としての魅力を失いつつある」と指摘する報道・声明が出ています。PhRMAは日本の薬価政策を「非関税障壁」として問題視する立場を明確にしており、日米の政策対話の場でもこの点が議題に上っています。 では、同様の「魅力喪失」「投資回避」の声は欧州主要国（EU5：英国・フランス・ドイツ・イタリア・スペイン）でも出ているのか。結論を先に言うと、「出ているが国ごとに性格が違う」 — つまり一律に『…

トランプが薬価を引き下げようとする理由（PBM、ユナイテッドヘルスケア、スイス関税）

アメリカの医療市場に変化があり、その関連内容を整理してみたいと思います。 アメリカは世界で最もインスリンが高い国です。インスリン標準用量の価格は、オーストラリア6.9ドル、イギリス7.5ドル、ドイツ11ドル、カナダ12ドル、日本14.4ドル程度ですが、アメリカはなんと98.1ドルです。 インスリンはカナダのフレデリック・バンティングという人が糖尿病に効果があることを世界で初めて発見し、普及しました。バンティングはインスリン特許で金を稼ぐよりも、糖尿病患者が苦しみから解放されることを望み、インスリン特許をわずか1ドルでカナダのトロント大学に売却しました。その結果、インスリンには特許使用料がなくな…

【予算徹底解説】社会保障予算38兆2938億円は過去最高水準！令和7年度社会保障予算の全貌。

私たちの税金がどのように使われ、日々の暮らしや将来にどう影響するのか。その最も重要な指標の一つが、国の「社会保障予算」です。 https://www.mof.go.jp/public_relations/finance/202505/202505e.pdf 財務省が発表した資料をもとに、令和7年度（2025年度）の予算案が私たちの生活にどのような変化をもたらすのか、その核心を徹底的に、そして分かりやすく解説していきます。子育て支援の劇的な拡充から、医療や介護の未来、働き方の変革まで。日本の「これから」を深掘りします。 📊 日本の未来を映す鏡～令和7年度社会保障費の全体像～ 👶 次元の異なる少子…

【株式投資】米薬価下げ：製薬株に対する投資方針

投資資産セグメント 製薬株への対応 2025年5月15日の日経新聞の記事。 米薬価下げ 実効性疑問 製薬会社に批判／通商問題発展か 2025/05/15 日本経済新聞 トランプ米大統領は１２日、割高な米国の薬価を引き下げるための大統領令に署名した。通商交渉や公的保険の仕組みを活用する政策を並べたが、実効性は見えない。強引な手法をとれば訴訟に発展する可能性もある。 www.nikkei.com 概要 トランプ米大統領は１２日、割高な米国の薬価を引き下げるための大統領令に署名した。 大統領令は複数の政策を網羅したパッケージだ。第１次政権でも公表した「最恵国待遇薬価」という制度を導入する。先進国のな…

薬不足に喝を入れるだけのお話

薬が不足しているようです。原因はいろいろとあるようですが、原因がいろいろとあるのが原因のようです。原因がいろいろあるので、薬が不足しているわけです。実にわかりやすい説明ができたと自負しております。 何はともあれ、これから寒くなりますので感染症にかかる人もたくさん出てくることでしょう。例のウイルスもなくなったわけではありません。尖圭コンジローマにも注意しなければいけませんし、今はマイコプラズマ肺炎も流行っています。しんどいのに薬がなくてどうしようもないというのは実にツラいことです。製薬会社にはぜひ増産をしてもらいたいと思うのですが、薬価がべらぼうに低くて利益が出ないとか、原薬が円安や世界情勢の悪…

塩野義ゾコーバは承認を取り消すべき ～薬価見直しだけでは済まない問題～

中医協がゾコーバの有用性の乏しさを指摘し、薬価引き下げへ 塩野義製薬が製造販売する新型コロナウイルス感染症治療薬ゾコーバについて、2024年10月9日開催の厚労省中央社会保険医療協議会（中医協）において、標準治療に対する追加的有用性がなく、費用対効果は極めて悪いとして、薬価が引き下げられることになったと報じられています[1]。 ゾコーバはそもそも承認されるべきではなかった ゾコーバは、パンデミック等の緊急時に「有効性の推定」だけで承認を与える例外的な制度として創設された緊急承認制度の第１号として、2022年11月に承認された薬剤です。しかし、そもそも、緊急承認を与えたこと自体に問題がありました…

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