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苦海浄土

(読書)
【くがいじょうど】

石牟礼道子小説

新装版 苦海浄土 (講談社文庫)

新装版 苦海浄土 (講談社文庫)

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読了「無常の使い」(石牟礼道子)

午前中に「無常の使い」(石牟礼道子、藤原書店)を読み終えた。 最初の引用は、新聞に掲載されて私の印象に強く残っていた文章である。 「川本輝夫さんは戦死した、とわたしは思う。・・・東京で座り込みをはじめた1972年初頭、この人は綿入れ半纏姿だった。それは水俣月浦あたりの民俗をよくあらわしていた・・・。綿入れ半纏やチャンチャンコはもっとも安上がりな防寒着でもあった。風呂には入れず垢まみれだったこの風俗は、その中身に、21世紀への哲学や人間への希望や、いまだに読み解かれぬこの国の前近代の遺民の心性を包み込んでいた。今世紀を総括せずぱやまないほどの絶望と、それは抱き合わせにもなっていたのだった。」(「…

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「苦海浄土」を開く――水俣病啓発の日に

今日は水俣病啓発の日。数十年前に読んだ石牟礼道子さんの『苦海浄土』の記憶が、ふと心に浮かびました。詳しいことは何も知らない私ですが、もう一度あの本を手に取って、静かに思い返してみたいと思います。 『苦海浄土』を初めて読んだのは、もう数十年も前のことになります。当時も今も、水俣病について深く知っているわけではありません。被害にあわれた方々の思いや、現地の状況について語る資格は、私にはありません。 それでも、今日が水俣病啓発の日であると知ったとき、自然とこの本のことを思い出しました。当時感じた、言葉にできないような静かな衝撃や、胸の奥に残ったもの――それらは今も消えていない気がします。 あのときの…

読書感想:『悲しみのなかの真実 石牟礼道子 苦海浄土』

近現代の文学は、作者がいて作品がある、というのが一般的である。 しかし、今回紹介する作品は、それとは異なる意味がある。 石牟礼道子氏が著した作品、 『苦海浄土』 は、水俣病の患者たちが本当の語り手だと、石牟礼氏は述べる。 水俣病の患者たちは、言葉を奪われて書くことができない。自分はその秘められた言葉の通路になっただけだと、石牟礼氏は述べられていた。 その『苦海浄土』を深く理解するための一助になりえるのが、NHKブックス100分de名著の 『悲しみのなかの真実 石牟礼道子 苦海浄土』 である。 NHK「100分de名著」ブックス 石牟礼道子 苦海浄土―悲しみのなかの真実 (NHK「100分 de…

苦海浄土

不知火というどこか妖しげな名前には似つかわしくないほど、蒼い海だった。干潟にできた まだらな水盤の上を、真っ白な雲がまだらのままゆっくりと流れ浅すぎて波になりきれない波紋が、幾重にも干潟に寄せては消えていった。 この海だったのか...子供の頃にモノクロテレビで見た黒くしか映らなかった海は...痙攣する猫、身体が捻じれてしまった人々の苦悶に満ちた顔水俣病...九州の辺境の地で起こった怖ろしい事件は小学生だった自分にとっては、どこか遠い世界での出来事のようで、実感が伴わずマスコミも一切触れなくなって、僕らのなかでは記憶の底に沈んでいった。 しかし、偶然読んだ志村ふくみさんと石牟礼道子さんの往復書簡…


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