自動車の内部には、電力や信号を伝えるための無数の電線「ワイヤーハーネス」が張り巡らされています。この自動車の神経網ともいえる部品の世界的な大手メーカーが矢崎グループです。そして、その巨大なサプライチェーンを地方から支える重要なパートナー企業が、大分県佐伯市に拠点を置く大分部品株式会社です。同社は、自動車部品の製造を核としながら、ソフトウェア開発や信頼性評価試験、さらには介護事業まで手掛けるユニークな多角化経営を行っています。 今回は、地方から日本の基幹産業を支える同社の決算を読み解き、その堅実な経営と事業の多角性に迫ります。 【決算ハイライト(37期)】資産合計: 3,283百万円 (約32.…