2025.10.24 じっくりと時間をかけて考えるため、前回の提出物の解答例を授業で共有しました。だから、45分短縮授業ということもあり、かなり急ぎ足で終わらせたクラスもありました。アサヒやアスクルのウィルス障害や、クマの被害が多発するなど、ニュースも話のネタに事欠かないため、余談が長くなったことも否めません...。ということで、実質25分授業です。 Unit’s Theme：第一次世界大戦がもたらしたものを考える Today’s Theme：第一次世界大戦が勃発した背景を理解する P 対話の準備：Icebreaker この風刺画はどこのどのような状況を描いたもの？ 「ヨーロッパの火薬庫」と呼…

柿が豊作。びっしりと実がなった柿の木 イスラエルとハマスが停戦したにもかかわらず、イスラエルはパレスチナ・ガザ地区で散発的攻撃を続け、市民の犠牲が続いている。憎悪心は疑心暗鬼が永遠に消えないことを示しているようだ。愛する子を失った親の嘆きは尋常ではないだろう。テレビに映し出されるガザやウクライナの瓦礫の街を見る度、私はアイルランド民謡『ロンドンデリーの歌』（なかにし礼・訳詞は後掲）の詩を思わざるを得ないのだ。母親の喪失心の深さは、私の想像を超えている。

2025.10.20 まず、前回提出してもらった「単元のまとめ」の生徒たちの解答例を紹介し、自分たちの仲間がこんな解答を作るなんてすごい！ということを実感してもらいました。そして、こちらの設定した量が「多すぎた」ことをお詫びし、やり方を少し見直すことを伝えました。 解答例の共有は効果的だったと思います。前回の授業であまり身が入らなかった生徒たちも、多くが真剣に読んでいました。何か得るものがあれば、時間をかけてやった意味があるのですが。説明と共有に20分かかりましたが、無駄ではなかったと感じています。 さて、授業の後半からは、第２編「国際秩序の変化や大衆化と私たち」に入りました。 第５章 第一次…

映画『トールキン 旅のはじまり』：中つ国（ミドルアース）を生んだJ・R・R・トールキンの友情と愛の物語 映画『トールキン 旅のはじまり』（原題：Tolkien）は、世界的なファンタジー文学の金字塔『指輪物語』や『ホビット』の原作者であるJ・R・R・トールキンの若き日々の半生を描いた感動的な伝記映画です。物語は、彼の孤独な少年時代から、詩や言語を愛する仲間たちとの出会い、そして生涯の伴侶となる女性とのロマンス、そして第一次世界大戦の過酷な経験を通して、いかにしてあの壮大な冒険物語の着想を得たのかという秘密に迫ります。監督はドメ・カルコスキ。主演はニコラス・ホルト。彼の豊かな想像力と、深い友情、そ…

９月後半に読んでいた 『ジェリコの製本職人』 おととい読了しました。 530頁の長い小説、 そこには六年余りの日々が刻まれておりました。 この本を手にするきっかけは 「第一次世界大戦下の英国。オックスフォード大学出版局製本所で働く…」という紹介文の冒頭と、 タイトルの「製本職人」という語で決めました。 ７月に片山廣子さんと探偵小説のことを書いていた頃に、 戦争が間近になり外国の本がどんどん入手困難になった、という記述が頭に残っていたせいもあったと思います。 大戦下で本をつくる人たちの話、と思って読み始めましたが、 主題は「製本所の女工として働く労働者階級の娘が、オックスフォード大学で学ぶことを…

◯死傷者数でみる戦後80年 ウクライナ戦でのロシア側の死傷者は、計95万人以上。 このうち死者は、最大で25万人。 男性1万人あたりの死者数を自治体別で見ると、 モスクワが3人、サンクトペテルブルク5人に対し、 ブリャート共和国は77人、トゥバ共和国は104人。 ウクライナ側の死傷者は40万人、そのうち死者は6万人から10万。 死傷者数1万人あたりでは、ロシアが68人、ウクライナが98人となります。 (6/6NHK国際報道2025 米シンクタンク、CSIS＝戦略国際問題研究所の推計、英国防省の公表データなどに基づく）> かつて日本が関わった戦争での死傷者では、 日清戦争は、双方1万人台、 日露…

www.chikumashobo.co.jp P82ページくらいまでのメモを清書したもの。 内容自体所詮メモなので誤りなど残っていれば申し訳ない。 第一次世界大戦から学ぶ現代への教訓 - 国家の嘘、同盟の罠、そして物量戦の現実 戦争が始まると、国家は平気で嘘をつく。これは第一次世界大戦を振り返れば明らかだ。 「大戦」の意味が変わった瞬間 それまで「大戦」といえばナポレオン戦争を指していた。しかし第一次世界大戦の被害規模があまりにも甚大だったため、以降は第一次世界大戦こそが「大戦」と呼ばれるようになった。興味深いことに、日本は開戦当初からこれを「大戦」と呼んでいた。後の歴史を見通していたかのよう…