Movatterモバイル変換


[0]ホーム

URL:


Hatena Blog Tags
はてなブログ トップ
特許
このタグでブログを書く
言葉の解説
ネットで話題
関連ブログ

特許

(一般)
【とっきょ】

行政機関である特許庁が、新規且つ有用な発明を出願した人に与える、発明を一定期間、独占的且つ排他的に実施できる権利。
特許制度は、発明の保護と利用を通じて、発明を奨励し、もって産業の発達を目的とした制度である(特許法1条)。

特許権者は、業として特許発明の実施をする権利を占有する(68条本文)。

解説

特許権者とは、特許庁により発明について特許を受けた者を指します。特許庁には特許原簿(27条)というものがあって、そこに登録されるわけです。ちょうど土地の登記を想像していただければ近いと思います。

その「実施をする権利を占有する」とは、独占排他的にその特許の対象となる発明を支配する権利を持つということです。これも土地に対する所有権と同様の権利性質を有します。(この土地は俺のもんだ)

特許権は、自分で特許発明を実施したり、他人に貸して(特許発明の実施許諾(77条、78条))ライセンス料をとったりできる積極的権利(独占権: 俺の土地は俺が使う、使いたいなら金払え)と、他人が無断で特許発明を実施する行為を排除、具体的には差止め(100条)・損害賠償(民法709条)などできる消極的権利(排他権: 俺の土地なんだから出ていきやがれ)から成り、土地等と同様な物権的性質を有するといえます。

このタグの解説についてこの解説文は、すでに終了したサービス「はてなキーワード」内で有志のユーザーが作成・編集した内容に基づいています。その正確性や網羅性をはてなが保証するものではありません。問題のある記述を発見した場合には、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

関連ブログ

ロボット技術の特許

機械工学の分野なら一通りの特許実務を経験したと思いきや、これまでロボット技術の特許出願をしたことがありませんでした。 最近は半導体分野をはじめ、ロボット技術がかなり発達しているので、興味深く接しています。時間があれば、ロボット技術の動画や専門書を買い、勉強しています。 今旬な技術分野はAI技術。 AI技術に関する特許の出願件数も激増しています。 私はAI技術に興味があるものの、特に機械系のロボット技術の詳細を学び、良い特許にしたいのです。 技術を詳しく書けば良い特許になるものではありません。 ビジネス+技術の観点で特許を考えるのですが、 技術的に詳しくなれば、ビジネスに応用できる幅も広がり、ビ…

ネットで話題

もっと見る

関連ブログ

弁理士のあたり・はずれ

弁理士のあたり・はずれほど、結果に大きな影響を与えることはありません。 ベテランだから良い弁理士とは限りません。 経験豊富なベテランほど、まったく別の案件なのに、過去の事例に合わせるような思考で実務をすることがあるからです。過去の成功例はいつでも通じるわけではない。過去の成功例で自信を持つことは大事だけど、その都度、事件の背景から丁寧に考えて、その事件に最適な実務を行っていく力と根気が必要なのです。 なぜ、過去の成功例に依存するのかというと、 楽だから、だと思います。 一種の思考停止なのです。 全く異なる別案件を過去の事例の考え方に適用してもうまく行きません。むしろ足枷になることさえ多いのです…

起業家必見!特許なら独立Claim100項オーバーがおススメ

権利行使の要となるのは特許請求の範囲。 Claimと言われている部分。 数多くの特許侵害訴訟や特許侵害警告の対応をしていると、独立Claim(独立請求項)の書き方によって権利行使の成否が決まります。権利行使を受けた裁判では、相手方である特許権者の独立Claimの書き方が良くなく、非侵害を勝ち取りました。 このようなことを経験して、特に外国特許出願については、独立Claimを数多く並行して並べて起案するようになりました。一方、従属Claimは必要最小限。請求項数が多くなると、必然的に実施形態と図面が多くなり、最初の特許出願手続の手数料だけで200万円を余裕で越えます。 選択と集中で、どのアイデア…

#851 アルパッド株式会社 第8期決算 当期純利益 ▲23百万円

日本のものづくりを根幹で支える「知的財産」。その中でも特に、LED(光半導体)分野の特許管理・運用に特化したユニークな専門企業、アルパッド株式会社の第8期(2024年12月期)の決算公告が、2025年3月26日付の官報に掲載されました。一見すると赤字の決算ですが、その背景には、日本の名だたるメーカーが結集して描く、高度な知財戦略が隠されています。 20241231_8_アルパッド決算 第8期 決算のポイント(単位:百万円)資産合計: 170百万円 (約1.7億円)負債合計: 10百万円 (約0.1億円)純資産合計: 160百万円 (約1.6億円)当期純損失: 23百万円 (約0.2億円)利…

下町ロケット

2018年12月に神戸市長田区の中小企業を訪問した時のことです。 ちょうどテレビでは「下町ロケット」の最終回を迎えていて必然的にその話題になりました。 訪問先の企業は特許を多く保有しておられるとのことです。 「値下げ要請には特許があることで対抗できる」と強い語気で言われました。 全ての話が自信満々でしたが、最後に質問はないかと問われたので、 「原価低減はどのようなことをされていますか?」と質問すると、ガラッと顔つきが厳しくなり、 「やっている。後はナレの部分だけだがそこまでやる意味が無い」 とこれまた強い口調で言われました。 結局、その企業とはそれで終わってしまいましたが、ふと何となく思い出し…

20250619:ついに・・・"AI-製商標" OKへ

"特許" 権取得要件には一般に ① 発明(≠発見)の該当性 ② 産業上の利用可能性 ③ 新規性 ④ 進歩性 ⑤ 公序良俗に反しない事が必要とされている。 老生が現役時にはこの他に ⑥ 先願特許の "誤りを正す"案件も取得要件に入ると教わっていた。 勿論その内容次第では新技術によった③若しくは④と解される場合もあるのだが。 いかなる場合であっても: "実験結果" を以て①~⑥を累々と指定形式に従った文書化して申請となるから、この "実験従事者が発明者の主体" となる。 内緒の話、この実験結果の中には "思考実験" の結果も折り込む場合もままあるのが現実であります。 が・・・: 最近のAIは目的と…

【特許明細書】独立claim数は少なくとも30~50項以上

近年では、特許出願に対する予算を大きくとってくれる起業家さんが多いなか、 私の特許明細書に対する起案の質も考え方も大きく変わりました。 独立開業時は、大企業と取引して、画一料金1件12万円の条件でペラペラの薄い特許明細書を作成していましたが、それも防衛的な出願がメインだったので、悪手ではなかったと思います。 現在では、100頁overの特許明細書を起案していて、特許請求の範囲も80項にのぼります。 起業家さんとの協議で、特許出願の予算を割くから、質の高い=内容が充実した特許明細書を起案していこうという戦略から始まりました。 通常の特許出願のように独立claimが1項で複数の従属claimで充実…

#723 モリカトロン株式会社 第8期決算 当期純利益 ▲23百万円

『がんばれ森川君2号』『アストロノーカ』など、数々の独創的なゲームで知られるゲームAIのパイオニア、森川幸人氏が設立したモリカトロン株式会社。同社の第8期(2024年12月期)の決算公告が、2025年4月4日付の官報に掲載されました。本記事ではその決算内容を分析すると共に、大きな変革期を迎えた同社の現在地と未来像に迫ります。 20241231_8_モリカトロン決算 第8期 決算のポイント(単位:百万円)当期純損失: 23 (約0.2億円)利益剰余金(累積損失): ▲63 (約▲0.6億円)純資産合計: ▲23 (約▲0.2億円) 【債務超過】資産合計: 33 (約0.3億円)負債合計: 56 …

3つのルーチン~弁理士実務編

弊所では弁理士業務を行うに際し、3つのルーチンを守っています。 土曜日に起案を完成させる 起案後は数日寝かせる 日曜日は休暇とマラソン 土曜日に起案を完成させる理由 特許明細書でも訴状でも、請求項数100項、100ページ以上の書類になるため、一気に書き上げるリズム感がとても重要になります。読み手であるクライアントや審査官からすると読みやすくなるし、書き手である弁理士からすると項目漏れがなくなるからです。でも、1日のブランクをあけると、書くリズムが狂います。短い明細書なら最初から読むことができるためマシですが、100ページ以上の明細書なら読むだけで1日かかります。このロスを回避するには、土曜日で…

日本で特許査定後にPPHで中国に出願して一発特許査定にする方法

現在、中国の特許審査が厳しくなり、創造性の基準が高くなっています。 昔の特許査定の難易度は、日本>>>中国。 現在は逆転して、中国で特許査定を取得する方が格段に難しいです。 そのため、日本で特許査定にしてPPHで中国への特許出願を遂行していますが、PPHが認められても中国から創造性違反の拒絶理由通知が来て、なかなか一発特許査定にならない状況です。 理由のひとつは、日本の審査で引用された引用文献を用いて、単に進歩性のハードルをあげただけの審査運用がされているからです。それが創造性違反(進歩性違反)。 これを回避するためには、日本で一発特許査定をとることが前提です。権利範囲が広いクレームは一発特許…


[8]ページ先頭

©2009-2025 Movatter.jp