序論 日本経済の最大の課題は、需要ではなく「供給不足」にある。 その中心にあるのが 人手不足 だ。 ただし、問題は単純に「働く人が少ない」ことではない。 より深刻なのは、労働投入量(働く総時間)の縮小である。 就業者数は過去最多を更新しているにもかかわらず、労働時間は年々短くなり、結果として労働供給力はむしろ低下している。 労働投入量の実態:人数は増えても、働く時間は減っている 年代 就業者数(万人) 年間総労働時間(一般) 年間総労働時間(パート) 備考 1990 約6,200 約2,100時間 約1,300時間 バブル期、長時間労働 2000 約6,400 約2,000時間 約1,200時…